名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2017.06.25
マイナポータル詐欺が出そうな予感
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
だんだんと夜寝苦しくなってきましたね。エアコンを使う程ではないですが、扇風機が頑張ってる今日この頃です。暑い日は我慢せずにエアコンや扇風機などの空調を使って熱中症対策をしてくださいね。
さてさて、先日マイナンバーのセミナーをまたやって欲しいという依頼を頂きました。マイナンバーの話題がそこかしこで聞かれていた去年のちょうど今頃に「一般市民にとってのマイナンバー」という勉強会を行っていたのですが、同じ主催者の方からマイナンバーが始まって1年経過したので現状のマイナンバーについて話して欲しいというご依頼です。
そのお話しを頂いて正直な気持ち「いや~1年経ったけど何も変わっていなし、話すこと無いな、、、、」というのが実際のところでして、さて困ったという感じです。
打ち合わせの際に「あまり変わってないですよ」という話しをしたところ、主催者の方としても前回出席されていない方もいるので、内容的には似たようなものでも構わないとのことでしたので、マイナンバーの基本のおさらいと今だから注意すべき点について話そうということにして資料の作成に取り掛かりました。
資料作成の際に気づいたんですが、「マイナポータル」始まっていたんですね。始まっていると言っても試験運用中で実際にはまだ何もできないのですが、マイナポータルにログインすることはできます。
しかし、このマイナポータルこのままですと、マイナンバーカード以上に普及せずに終わりそうな予感しかしない。しかも、新たな詐欺のネタになりそうな気がしてなりません。
マイナポータルを利用しようとするには、まず準備するものとして
◆マイナンバーカード(普及率8%)
◆ICカードリーダー
◆パソコン(win7以上)
が必要となります。個人確認の為にマイナンバーカードが必要となるのは仕方ないですが、ICカードリーダーなんて普通持ってないでしょう。(e-taxなどのパソコンで確定申告や銀行の取引などされている方は持っているでしょうが)
そもそもマイナンバーカードの普及率が現時点で8%という不人気ぶりです。なくても困らない、むしろあったらあったで管理の負担があるというマイナンバーカードですから、メリットを実感できない現状では普及しなくてあたりまえです。
しかもマイナンバーカードのメリットのひとつである住民票や印鑑証明のコンビニ取得は名古屋市ではまだ実現されていないのでさらに使えないカードです。
次に、上記の物を揃えた段階で直ぐにマイナポータルが使えるというとそうでもないんですよね。まずはカードリーダーをパソコンに認識させて、JAVAやらJPKI利用者クライアントソフトをインストールして、さらにマイナポータルの環境設定プログラムをインストールする。ソフトのインストールが終わったら今度はブラウザの設定を変更してやっと利用開始。
いやいや、無理でしょう。パソコンの操作に比較的慣れている私がやってみても「めんどくさっ!」ってなる設定の多さですから、パソコンの操作に慣れていない高齢者の方がこの設定を自力でできるとはとても思えません。
もちろん操作に詳しい家族が手伝ってくれればいいのですが、そんな家族ばかりではないでしょうし、恐らくマイナポータルなんてめんどくさい物は使わないという選択に落ち着くと思われます。
個人情報が漏洩しないようにする為、仕方のないこととはいえこのままではマイナポータルの普及はありえないですね。
それに加えて、この設定がややこしいマイナポータルが本格的に始動してニュースなどでも取り上げられることになると新たな詐欺のネタになることも懸念されます。
たとえば、「今後の年金受給はマイナポータルを使って申請する必要があります」「マイナポータルを使えないとお金がもえなくなりますよ」などの文句で詐欺業者が高齢者を狙い、高いパソコンの購入契約や高額なマイナポータルの設定料金を取るのではないかと予想されます。
そこらへんも含めて勉強会では話してこようとは思いますが、マイナンバーカード前途多難ですね、、、、、。