名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.06.08
孤独死はなぜ増えるのか
2階建ての家の屋根や電柱を軽々とジャンプして移動する夢を何度も見ている、名古屋の遺品整理専門の第八行政書士事務所の谷です。これって、何かの暗示なんですかね?本当によく見るんです。あと、低空飛行で飛び続ける夢と足に力が入らなくて前に進めない夢。この3つが繰り返し繰り返し、、、、、、誰か詳しいかたがいたら教えてください。
さて、前回は孤独死・孤立死に対する偏見の一部を少し書かせて頂きましたが、ではなぜ孤独死・孤立死は増えているのでしょう?孤独死・孤立死が増えている背景には次のような要因があります。
- ・核家族化
- ・高齢化と独居老人の増加
- ・希薄な人付き合い
- ・独身貴族の増加
- ・生活力のある女性
- ・中食産業規模の拡大
すぐに挙げられる要因だけでもこれだけあります。核家族化と人口の高齢化、それに伴う独居老人の増加は切り離せない流れになっています。
核家族化で両親と子供の世帯は別れ、高齢の夫婦二人暮らしや独居老人の増加に繋がっているのは誰もがご存知でしょう。また、企業戦士として戦ってきた男性に特に顕著に見られるのが「希薄な人付き合い」です。団塊の世代の男性は家族を守るためひたすらに働いてきました。それこそ家族と過ごす時間すら削って働いた方も多いことでしょう。しかし、そういった頑張った方ほど、会社という枠を出てしまうと会社での人脈以外の人との付き合い合いが薄かったりします。特に仕事一筋で打ち込んで趣味もなく、地域の活動にも積極的に参加してこなかった男性は奥様に先だ立たれていたりすると定年後には話し相手もなく自宅に引き篭もってしまいます。
これは実体験なのですが、以前に遺品整理をお手伝いをしたご遺族から数ヶ月後に再度ご依頼を頂くという事が何度もあります。そして、そういったご依頼に共通しているのが「奥様の遺品整理」→「ご主人の遺品整理」という順番になっているということです。これは先ほど述べた希薄な人付き合いからもわかるように、人付き合いの苦手な男性が奥様に先立たれてしまうと、話し相手もなく、知り合いがいないため外出もしなくなり、家事なども奥様に頼っていた男性などは生活力に欠けるため、極端に弱ってしまい、まるで後を追いかけるように亡くなってしまう方が見えられるからです。
次に40代~50台の働き盛りとも言える方の孤独死・孤立死が意外に多いことをご存知でしょうか?65歳以上ともなれば高齢者として周りが気にかけてくれたり民生委員や各地の地域包括支援センターの職員の方々が介護予防などで積極的に動かれていますから、ある程度の周りの目があります。しかし、40代や50代ではそのような目も無くスポット的に孤独死・孤立死の危険が高まってしまうのです。また、独身貴族とも言われる独身者の増加は晩婚化や少子高齢化の問題とも合わさって将来的には独居老人を爆発的に増やしてしまうことででしょう。
ではなぜ独身貴族は増えるのか?一人での生活が気楽でいいというのもあるでしょう。結婚したくても生活基盤が弱くて結婚できないという方もいるでしょう。女性が社会で活躍して自立した女性が増え、主夫なる存在も社会的地位を獲得し女性が家庭を守るという考えが時代遅れになっているのもその要因と考えられます。そして、そうした一人が気楽でいいやといった人の内面的な問題を外側から補強してしまう日本社会の便利さがあります。
コンビニエンスストアに代表されるように現在の中食産業は日本になくてはならないものです。ちょっとした料理なら家で自分でつくるより早くて、安くて、なにより美味しいものが簡単に手に入ります。こんな便利なものがあれば当然利用しますよね。しかし、若いうちからこの便利さに慣れてしまうとずるずると歳をとってからもそういったサービスに依存してしまうようになります。
便利なサービスがダメなわけではなく、依存しきるのが問題だと言うことです。これまた、実体験ですが、駅前や繁華街での遺品整理の現場ではたまに冷蔵庫や洗濯機が無いお部屋があります。これはあくまで推測ですが、駅前や繁華街などではコンビニなどは充実していますし、コインランドリーなどもたくさんありますから、わざわざ買わなくてもコンビニを冷蔵庫代わりに、コインランドリーを洗濯機代わりにしているのではないかと考えています。家は寝るだけの場所のような働き方をしている人にはそういった方が多いようですね。
長くなってしまいましたが、簡単にまとめると。今の日本は社会の構造からして孤独死・孤立死が増えやすい構造になってしまっているということです。核家族化はもう止められないでしょう。しかし、少子高齢化や晩婚化、独身貴族などの要因はまだ社会政策でもなんとかなるはずです。このままでは遠くない将来独居老人が爆発的に増えてしまいます。
寂しい老後を過ごさないためにも、何か出来ないものか日々頭を悩ませてまいりたいと思います。
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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