名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.06.09
離婚と遺品整理
最近、膝を酷使した為かシップが手放せない名古屋の遺品整理専門の第八行政書士の谷です。体が資本って至言ですよね
さて、前回「孤独死はなぜ増えるのかで」生活力にかける男性は孤独死・孤立死の危険がUPしますよと少し触れさせて頂きました。それに付随するというわけではありませんが、離婚と遺品整理に関して知らないと大変な思いをするというお話しを少し書かせて頂きます。
前回、奥様に先立たれたご主人が後を追うように亡くなるケースがあるとご紹介しました。これは、結婚生活の内、家事全般を奥様に依存されてきたご主人が奥様が亡くなることによって普通の生活もままならなくなってしまう事から生じます。食生活もそうですし、家の掃除などもそうです、また奥様を介して存在していた地域との繋がりなども大きなものとなるでしょ。
何が言いたいかというと、奥様に依存していた男性は一人になってしまうと脆いぞということです。ここでタイトルに戻りますが、男性が一人残される場面というのは何も死別だけではないですよね。そうです、離婚によって別々の道を歩み始めることだってあります。最近は落ち着いていますが、年金分割が始まった頃には熟年離婚なんて言葉を毎日のように聞いてきました。「熟年離婚」この言葉を耳にする度に孤独死する男性が増えるんじゃなかろうか心配したものです。
熟年離婚に限りませんが、日頃の生活を奥様に頼っていた場合の男性は孤独死の危険が高くなるということをまず知ってください。ここからが本題となりますが、正式な離婚はしていないが長年別居生活していて何年も会っていないといった事実上の離婚のケースがありますよね。そういった場合、なんらかの事情で離婚届が役所に提出されていない場合があります。つまり外観上は夫婦に見えているということですね。そんな状況でもし、男性が孤独死して死後数週間してから発見されたとしたら、、、、、、、、
これは決して仮定の話ではなく私達が何度も経験してきた遺品整理の一つです。こんな時に警察がどう動くかというと、別居中の奥様に連絡をしてあとの手続きを奥様に任せてしまいます。当然ですよね、籍が抜けていないのですから外観上はまだ夫婦です。そうなるともう大変です。もう関係ないと思っていた男性の部屋の遺品整理を行わなくてはならないのですから。それも孤独死現場で部屋の中に入るのもためらわれるような状況です。普通の遺品整理でさえ大変なのに、もう関わりあいたく無いと思っていた男性の部屋を片付けなくてはならない。もしかしたらこれらの面倒事は離婚届けをちゃんと提出していたら防げたことかもしれません。
もちろん、離婚届けを出せない様々な事情もあるでしょうし、手続きはしっかりしていたとしても、夫婦の間に子供がいたりしたらまた状況も変わってくるでしょうが、こういった事例もあるのだなと知って頂ければと思います。
余談となりますが、こういったお部屋の片付けでは奥様からは「何もいりません!」「鍵は送ります!」「作業代金は振込みます!」と全て電話やメールでのやりとりだけになり、現金や貴重品だけ郵送し、部屋の引渡しも家主と行って遺品整理は終了といったご依頼者とは一度もお会いしない事もあります。「孤独死」の言葉の重さを実感する遺品整理の一つですね。
男子諸君!生活力を身に付けましょう!
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