名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2014.06.11

近づく行政書士試験

 名古屋は今日は雨ですね~、梅雨らしいといえばらしい天気です。日本は季節によって色々な体験ができてとってもお得感満載ですよね。日本っていいな~(和風総本家風)って思う名古屋の遺品整理専門の第八行政書士事務所の谷です。と言っても現場の日に雨が降ると凹むんですけどね

さて、今日はちょっと話しの内容を変えて行政書士試験について。平成26年度の行政書士試験は11月9日(日)と先月発表がありました。行政書士試験は国籍や年齢など関係なく誰でも受験する事ができます。
合格要件は試験で下記の点をクリアする事です。 (一般財団法人行政書士試験研究センターより一部抜粋)

合格基準
 次の要件をいずれも満たした者を合格とします。
 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント
   以上である者。
 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセン    ト以上である者。
 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者。
(注)  合格基準については、問題の難易度を評価し、補正的措置を加えることが    あります。 

わかりずらいですが、要は一般知識問題で足きりをクリアして全体の点数で合格点取れば合格ってことですね。

行政書士試験は他の一部士業の試験に見られるような上位何%が合格といった感じではなく、上の表にある合格基準を満たせば何人でも合格できます。ですので、試験全体の問題が易しめだったりする当たり年があったり、反対に難しすぎるハズレ年があったりしますので、自分が受ける時は当たり年である事を祈るばかりですね。
当たり、ハズレはあるとはいえ、それに左右されない試験対策が必要なのも事実です。ここで、この時期に私が何をしていたかをかいつまんで書いておこうと思いますので、受験生の皆様の少しでも参考になればと思います。

まず私の場合は、3月から勉強を始めてその年の11月の試験で合格しました。点数は244/300です。8ヶ月ほどの勉強でも気合を入れれば合格点はもぎ取れると思って頂いて大丈夫です。
まったく予備知識の無い中から始めましたので、まずは参考書探しから始めて6月頃までは基本書と問題集1冊を手元に基本書をまず1回読んで、その後は問題集を解きながらわからない所を基本書で確認しながらやっていきました。ちなみに使用していた基本書は早稲田経営出版の「合格革命シリーズ」です。これ、問題集にテキストの該当箇所が記載されているので便利でした。
問題集を2回程回した時点で6月になっていたと思います。この時期はそんなに長時間は勉強していませんでしたね。しかし、試験まで半年を切ったあたりからだんだん実感が湧いてきまして、ちょっと本気モードに。

6月以降はとにかく問題演習だということで問題集を探していたのですが、いいのが無い。そこで見つけたのが「合格道場」です。ネットで勉強できるサイトですが行政書士試験の過去問がすべて掲載(現在の試験内容に無いものは削除)されていて、とにかく解説が詳しくて非常に勉強になります。しかも、過去問をやるだけなら無料で出来ますのでとってもお得。(行政書士試験 合格道場 で検索すれば見つかります)
ここの過去問をまず2回ほど回すのに2ヶ月程かかりました。そして8月からは合格道場の有料版で練習問題に取り組み試験直前まで利用していました。この頃からちらほらと受験校で模試が始まるので模試だけは受験校で受けていましたね。あ、言い忘れていましたが自分は独学での合格者となります。
模試の結果、一般知識と記述の知識が足りないと気づきあわてて一般知識用の参考書を買い、記述用の勉強を始めました。
一般知識は対策が難しいですが、出題範囲が絞りやすい「情報通信」と「個人情報保護」を中心に勉強し、あとは過去問で出た周辺の知識を参考書で補っていきました。ちなみに使用したのは「決定版 センター試験現代社会の点数が面白いほどとれる本」です。センター試験用の教材ですが行政書士試験にとってもマッチしていて内容もわかりやすいですのでお勧めです。
記述の対策としては兎にも角にも暗記しました。市販の記述用の問題集と合格道場の記述問題、そして模試の記述問題をとにかく暗記。このパターンならこの論点を盛り込んでこう答えるといった感じで、出題者が答えとしてどんな言葉を求めていて、どういう風に書けばいいのかをひたすら暗記しました。ここはもう力技で切り抜けました。おかげで、当日は3問あるうちの2問はちゃんと論点がわかりました。1問はさっぱりでしたがね(笑)

おおまかに言うとこんな感じですが、アドバイスとして
まず、択一で点数がとれない方、覚える必要があることを覚えていないのではないですか?法律問題だからといって、論理展開で答えが出せると思っていると失敗します。行政書士試験は単純に知っているか知らないかを問う問題が多いですので、例えば、行政行為の中の「命令的行為」「形式的行為」「準法律行為的行政行為」の具体例などは問題集を解いて字づらだけ追っていては覚えられません。こういったものは表を作り行為の種類には何があり、具体例がなんなのかを一目で見れるようにしてください。そして、それを文字で覚えるのではなく表全体を絵として覚えれば、何度もやってると、該当箇所が表のどこの部分で、この部分には具体例としてこんなのがあると覚えやすくなります。その他のものでも、覚えづらいと思ったものはどんどんまとめていき、すぐに見直せる体制をとりましょう。
私はパソコンでの勉強が主体でしたので、WORDにひたすらまとめていき、自分専用の辞書みたいにしていました。WORDでまとめておくと、まとめた内容が膨大になっても検索機能使えば一発で該当箇所にいけますからね。

一般知識で足きりにあいそうな方
これは当日の試験内容に多きく左右される所がありますが、まずは点数のとりやすい「個人情報保護」「情報通信」「文章問題」に力を入れて、その他の政治、経済は得意な所から攻めていきましょう。大事なのは変に深い入りしないことです。無駄な箇所で貴重な勉強時間を浪費しないようにしましょう。

記述が苦手な人
先ほども述べましたが、試験に出てくる記述問題は法改正があって話題になった所や過去に択一で出た問題が記述になって出てくるなどちゃんと勉強していれば初めて見る論点だという事は少ないはずです。だからといって、他の方が言うように「択一の知識があれば記述は解ける」とは私は思いません。記述には記述の答え方がありますので、出題に合わせた答え方を学ぶためにも記述の勉強はしっかりしましょう。なんたって1問20点で3問の高配点ですからね、択一ができなくても一気に挽回するチャンスも出てきます。記述に頼らない勉強法も大事ですのでそれは後ほど。

全体を通して
試験を受ける人にもよりますが、問題を解く順番にも気を配りましょう。なにも第1問から順番に解いていく必要はありません。私の場合は「多肢選択問題」から解き始めて、最初の1問目へと進み、商法で締める感じで解いていました。
なんでそんな解き方をしたかというと、試験開始直後はどうしても頭の回転は悪いですから選択問題で頭をほぐし、苦手な一般知識と文書問題、記述問題に時間をかけたかったからです。1問目から解いていくと時間配分を間違えたら簡単に解けるはずの文章問題も取りこぼしかねません。また、一般知識で足きりにあったら他がどれだけ良くても不合格ですからそういった意味でも時間をかけて確実に点を取るようにしました。
また、この順番の利点は最後に解くのが商法になるということです。行政書士試験での商法はほんとに点が取れない。受験生の中でも商法に苦戦している方も多いと思います。かなりの勉強時間を費やしても手が出ない問題がでたりします。そんな難題が出そうな商法を最後に持ってくることで、試験中に商法で時間を浪費しなくなりますし、なにより勉強しても落とす可能性がある商法なら時間切れになって適当にマークしてもそれほど痛手にならないからです。一番の痛手は分からない商法で時間を浪費してかつ間違ってた場合ですからそれを防ぐ対策でこういった順番を取っていました。

択一で合格点を狙え!
最初にも述べましたが、行政書士試験は一般知識の足きりをクリアしてかつ全体で合格点を取る必要があります。具体的にいうなら一般知識で14問中6問正解し、その他の択一と記述そして一般知識の点数を合わせて180点以上を取るということです。そこで大きな配点になるのが記述3問で60点の配点です。この記述が毎年試験での合格を左右してきていますが、私が言いたいのは「記述は保険にしろ!」ということです。記述問題はその年の試験難易度によって採点が甘くなったり、厳しくなったりすると言われています。ですので、記述問題の出来、不出来に左右されるような試験対策はやめましょう。まずは、記述問題を除いた択一や多肢選択で合格点の180点を取れる勉強をしてください。具体的には模試で記述を除いて180点を獲得できるようになってください。
そのレベルを基準に勉強してやっと本試験で記述を合わせて合格点に達するくらいになると思います。最初から記述で何点とれるから択一は何点取ろうとは考えずに、まずは択一で180点獲得、もし取れなかった時の保険として記述があるのだと、そう思って試験に臨みましょう。それくらいでやっと本試験で合格できるかどうかの点数が取れると思います。そしてなにより、択一で180点取れてれば足きりにあってさえいなければ合格は確実なのですから合格発表までの約2ヶ月を心やすらかに過ごせますしね

最後に一言
試験中に分からない問題やあいまいな問題が多く自分の回答に自信が持てず、試験中に諦めそうになるかもしれません。私も一般知識でそうなりました。しかし、模試などを受けると体感できますが、ちゃんと勉強していれば点数はついてきており合格点が取れてたりします。ですので、試験の間だけは決して諦めずモチベーションを維持して最後の1問まで走り抜けてください。

以上が私が受験生の皆様にアドバイスできることです。これから暑くなって勉強も追い込みとなり辛くなってくるでしょうが頑張ってください。

名古屋の遺品整理専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂

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