名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.06.12
貴重品 隠しすぎるのもダメですよ!
今はこんなに天気の良い名古屋ですけど、これ後から大雨になるんでしょ?雨は必要ですが、被害が出ない程度にお願いします。名古屋の遺品整理専門第八行政書士事務所の谷です。何事も程々がいいですよね。
さて、今日は遺品整理の現場では大事な貴重品の捜索について。
遺品整理の現場は引越しの作業とは異なりほとんどの現場が住んでいたままの状態からの片付けとなります。ご依頼者の方も以前は同居していたが結婚して家を出られてしまい、今は何がどこにあるのやらわからないといった感じになってるいることがほとんどです。
そんな中で大変なのが貴重品の捜索です。現金はもちろん印鑑や通帳、権利書(登記済証)そして遺言。相続に必要な書類がみつからなくて困っているご遺族の方は本当に多い。
こういった現場で貴重品の捜索をせずに時間優先で作業をする業者にまかせてしまうと、たまにTVで見る「ゴミ処分場で現金何百万が発見!」なんて事に繋がります。
では、貴重品捜索って何をするの?と思われるかもしれません。やる事は単純です。全部ひっくり返して確認するんです。単純だけど手間がかかる作業、それが貴重品の捜索です。
畳ひっくり返したりするの?もちろんします
そんな実例をご紹介。
以前経験したご依頼ですが、ご遺族から印鑑が見つからないから探して欲しいとの要望を頂きスタッフで全ての箱を開梱し布団の隙間もあらため、天井裏も確認したりとかなり時間をかけて行いました。確認が済んだ家財からどんどんと搬出してさらに次の家財の捜索と移っていくのですが、見つからない、、、、。もうほとんど探す箇所がないぞという段階でご遺族にも説明し、最後の最後に明かり取りの為に残していた照明器具を外したら、コロン、、、!!?
あったーーーーーーー!!!!
思わず叫びましたね。そうです、実印を用心の為に隠されていたのですが、照明器具の上に隠していたんです。故人様はそれなりの高齢の方だったのですが、わざわざ椅子かなにかに乗ってこの高い場所に隠したかと思うとその行動力に脱帽です。しかし、そのかいもあり?最後まで見つけられなかったのですから故人様の計略勝ちですね。照明器具の上なら家を片付ける人間が発見するでしょうし、家を片付けてくれるのは家族だと分かっていたからなのでしょうね。
今回は無事見つかりましたが、あまり用心深く隠しすぎるのも問題です。金庫などに入れられているなら分かりやすいのですが、中には仏壇の足場に札束を使っていたり(新聞紙で包んであるので普通の人だったらそのまま捨てちゃいます)、ユニットバスの点検口を開けなければ見つからない場所にあったりと皆さんいろいろと工夫されてていて、故人様しかわからないんじゃなかろうか?と疑問に思う所に隠されていることもしばしばです。
だからと言って、すぐわかってしまう場所に置いといたのでは無用心ですから痛し痒しですね(笑)どうしても見つからない場合はスタッフ総出で捜索しますのでご相談ください。
ちょっと話しは変わりますが、遺言の保管場所についてですが、たまに安全だろうとの思いから銀行の貸し金庫に遺言書を保管されてしまう方がいます。でも、これはやめましょう。
銀行の貸金庫は預金等と同様で銀行に名義人の死亡が知れた時点で凍結されてしまい、開けられなくなってしまいます。ですので、いざ貸金庫を開けようと思っても相続人全員の同意書を用意したり、戸籍を集めたりと銀行所定の手続きを進めなければ開けられないため非常に手間がかかります。
ですので、自筆証書遺言などを書かれたとしても貸金庫に入れるのはやめましょうね。(公正証書遺言なら公証人役場に控えがありますので、遺言の有無確認することが可能です)
こんな感じで遺品整理の現場ではご遺族が貴重品の捜索に大変な思いをされる事もございますので、あまりに分かりづらい所に隠すのはやめましょうね。
登記済証などが見つからない場合でも所有権の名義変更を行う事のできる代わりの方法もございます。司法書士の先生などと一緒にお手伝いしますのでご相談ください。
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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