名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.06.24
大家さんも大変なんです!
今日もいい天気になりそうな名古屋です。おはようございます。名古屋の遺品整理専門第八行政書士事務所の谷です。昨日は知り合いの税理士の先生からお誘いを受けたので「弁護士保険」なる商品の説明会に参加してきました。これは少ない掛け金で顧問弁護士のように気軽に相談できるという商品でして、なかなか興味を引かれるものでしたので詳細を確認したらまたご紹介しますね。
さて、本日はちょっと本線からずれて「ゴミ屋敷」の現場のご紹介をしたいと思います。私は常々、高齢者のゴミ屋敷はその方の責任ではなく病気や認知症が原因の場合がある!と言ってきていますが、今回は単純にずぼらだった方のお話しです。
そのご依頼は遺品整理ではなく、言ってみれば不用品処理の部類に入るでしょう。しかし、部屋の状況があまりに酷いので、孤独死や自殺の現場でも片付けてくれるのだから、ゴミ屋敷も片付けてくれるのではないかと依頼が入ったわけです。
ただ、そうはいってもゴミ処分と遺品整理では細かな貴重品捜索などを行うなど作業の進め方からくる価格の違いがあります。
はっきり言って、遺品整理の方が一般的な不用品回収業者に任せるよりも高いです。それでも、依頼がきたのには訳がありました。ご依頼の連絡を頂いたのは大家さんで、実際に片付けるのは入居者の方のお部屋です。
???入居者の方が亡くなったの?と思いましたが、そうではなく部屋の中があまりのゴミの量で、虫の苦情がすごいんだそうです。でも、実際に住んでいる入居者はその状況でも平気で住み続けており、どれだけ片付けるように注意をしても一向に改善されない。
賃貸契約を解約したくてもこのゴミのをそのまま残されても、それはそれで困るということで、なんとか入居者の方と話しをつけ、大家さんが手配する業者で片付けるということに了解を得たとの事。
その時点、大家さんも大変だな~って思ってる私。私も依然は不動産会社の社員で入退去にともなう退去立会いを毎日のように行っていましたので、その大変さが身に染みてわかります。
そんなゴミ屋敷を片付けてくれる業者を探している中で見つけたのが遺品整理業者だったそうです。ゴミ屋敷のゴミとは言え、入居者の部屋の中の荷物を処分するのですから変な業者に任せて後々問題になってはさらに面倒になるからと、費用は高くても丁寧な作業をしてくれる所を探していたそうです。
確かに、遺品整理業者は仕分けや貴重品捜索には慣れていますから、そういった事ではうってつけかもしれませんね。
そしてさっそく現場に入ってみると、これまたすごい。私は見積もりの時に分かっていましたが、他のスタッフは唖然としています。
皆さんが想像されるゴミ屋敷というのは恐らく、家の周りに近所のゴミを集めてきて溜めてしまってる姿と思われますが、遺品整理の現場で出くわすゴミ屋敷というのは部屋の中に全て溜めこんでいることが多いのです。それは、依然のブログでも書いた通り、認知症の高齢者の方や足腰が弱っていた高齢者の方のお部屋を片付ける事が多いので必然的にそうなるのですが、今回もそのパターンです。
と言っても今回は遺品整理ではないので、お会いするのも実際にそのお部屋に住んでいる方でまだ若い。話しを聞いてると単純にゴミ捨てをするのが面倒だったのと、掃除しようと思わなかったとの事。先ほど、今回の現場は単に入居者がずぼらだったと言いましたが、不用品を溜めこんで捨てられないのも一種の病気であると以前TVで見ましたので、もしかして彼はそれなのかも知れません。ただ、医者でもない私にはわかりませんが、部屋のゴミの量は尋常ではありません。
2LDKのお部屋のほとんどがゴミで天井近くまで埋まっています。玄関を開けても入れるスペースは人が腹ばいになってなんとか奥に入っていけるかどうかといった感じで、ゴミで家具も埋まっていますので見えるのはタンスや冷蔵庫の頭だけ、、、もはやここは人が住める状況ではないんじゃないかろうか思うのですが、実際に住んでる方がいるのだからなんともかんとも。
そしてスタッフ総出で夜中まで掛かりなんとか片付けを終わりました。ゴミで部屋が埋まっているのですからお風呂やトイレも使用できない訳で、その結果、部屋の中にはあるべきでないものが大量に保管されていましたが、その話は割愛します。
そしてその現場で大変だったのは大家さんですね、こちらが処分に悩む品をご入居者に確認しても、いるのかいらないのかをはっきりと答えてくれません。そして、最終的にはとりあえず取っておいてくださいとの返事になります。私達はそれでもかまわないのですが、大家さんとしてはそれを見過ごすとまたゴミが溜まってしまうと思ったのでしょう。あきらかに不用だと思われるものについては入居者を説得して処分に回させていました。大家さんお疲れ様です
そして最後に残るのがお支払いですね。もちろん見積もり時に総額提示はしているので、追加料金など発生していません。別段支払いでもめるような事はないのですが、ただその額は不用品の処理にしてはやっぱり高い。4tトラック3台分にも及ぶ量ですので総額はゴミの処分費だけでも相当なものでした。この費用は普通に生活していれば支払わなくて済む費用です。普通にゴミ出しをすれば、市のゴミ回収車が毎週回収してくれるのですがらね。
ただ、入居者ご本人さんにとってはさほどの出費でもないのか特に感情の変化も無く淡々と支払われていたのが印象的でした。
そういえば、ゴミ屋敷にしてしまう人の特徴にお金もちってのもありましたね。ゴミ屋敷化できるだけの品物を買うだけの財力があるからこそ物が溜まっていくという方が中にはいます。
ですので、お金持ちでゴミ屋敷化してる人のお部屋のゴミは未開封の新品が大量にあったりしますが、どんどん買っては溜めてしまうので、買った傍からまた埋まっていき、いざ使用しようかと思ったときには見つからず、再び購入するという無限連鎖地獄が始まります。
なにより、私が見つけて一言、言いたくなるのが新品の掃除機。掃除機を買うなら掃除しようよ!といつも箱に入ったまま出されない掃除機をみると思ってしまいます。
みなさん掃除は普通に行って、余計な出費は抑えましょうね。賃貸マンションの大家さんってほんと大変だ。
(当事務所のブログは守秘義務の観点から実際とは異なった設定や人物を描いています。)
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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