名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.08.04
骨肉の争い??
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日の名古屋は風もあり涼しかったのですが、全国的に見ると猛暑だったようですね今日も暑くなりそうですのお仕事で外に出られる方はお気をつけくださいね。
さて、遺品整理の現場は相続の現場でもあります。葬儀を終えられた直後などに見積りで呼ばれる事もたくさんあり、ご親族一同が集まっている中で形見分けの相談や家財の撤去の方法等の打ち合わせをさせて頂くのですが、ごく稀に遺品整理の話し合いが相続争いの場に発展してしまうことがあります。今回はそんな相続争い一歩手前?の板ばさみになりかけたお話し。
その現場は閑静な住宅街にあり、非常に住み心地のよさそうな地域です。今回遺品整理の見積りで伺ったの築20年ほどのお宅で、ご依頼者のご両親がお住まいだったそうです。
ご依頼者に挨拶をさせて頂きさっそくお部屋を確認させて頂くと、遺品整理をされていた途中なのか書類が広げられていたり、いくつか家財を動かしたような跡がありました。
ご依頼者についてお部屋を確認していくと、けっこうな数の美術品や品の良い猫足の鏡台など一目で量販店で売られているような品では無いとわかるものが多数あります。今回のご依頼は家屋内の家財の全撤去ではなく、各お部屋ごとに少しずつ不要となった品だけを運び出して欲しいというご依頼でした。
運び出す品に目印を付けながら、「高価そうな品がたくさんありますね~、ご両親は海外旅行がお好きだったんですか?」と何気なく聞いたのですが、「高価なもんなかありゃせん!あいつが全部もっていきおった!」と何か少しお怒りモードです。
その一言がきっかけだったのか、ご依頼者の口からご兄弟について不満がどんどん語られていきます。どうもこの現場にあったご両親の家財をご兄弟の方が勝手に持ち出されてしまったようでそれについてかなりお怒りの様子です。
遺品整理の現場ではこういったお話しは良く耳にします。特に多いのが葬儀で何時間も家を空けている間に疎遠になっていた親族が勝手に家捜しして貴重品を持っていってしまい、葬儀から戻ってみたらまるで空き巣にでも入られたかのような状況になっていたなどです。まさか、そんなと思われるかもしれませんが、決して珍しくはありません。
今回もそんな話しなのかな?と思いつつ一通りの見積りが終わり、見積りと作業内容についてご説明すると「よし、それで頼む!」となりました。
しかし、先程の話しからすると別の相続人の方もいらっしゃるようですし、このまま進めてしまうと後日こちらにも苦情が来るかもしれないと心配でしたので、「え~と、ご兄弟の方からも承認をもらったほうが良いと思うのですが、、、」と先程のお怒りモードを見ているためちょっと弱気な発言になってしまいましたが、言うことは言っておかないと後でトラブルの元になってしまいます。
案の定「あんな奴とは話しなんかしたくない!」と再びお怒りモードですとは言え、問題が発生するかもしれない状況では作業を受けることは出来ないので、根気よく説明すると渋々ではありますが、納得して頂けました。
しかし、やはり直接話しをするのは嫌なようで、「なら、あんたが代わりに話してくれ」と電話番号を教えてきます。
これは困った、まさに板ばさみ状態になる、、、、と内心で汗ダラダラでが、あくまで見積りと作業内容の説明だけをすることを伝えた上で、ご依頼者に代わって電話をする事にしました。
何コールかした後で、相手が出られたのですが、私の頭の中では相手方と依頼者との間での板ばさみの未来しか想像できません(泣)とりあえず挨拶を済ませて、用向きを伝えると、「ああ、それはご苦労様です。いろいろ大変でしょうが全部お任せしますので、言われた通りに進めてあげてください~」とすんなりOKが出ました。
あれ?揉めてるんじゃないの?と思ったのですが、どうにも先方もこちらの状況がある程度予想できているのかこちらの事を心配までしてくださいます。
んんん?と思いながらも、全部お任せしますとの事ですよとご依頼者に伝えると、ご依頼者の方も満面の笑みでそうかそうかと満足されたご様子。
あれ?え?てっきり、ご兄弟間で相続争いの応酬が始まるものだとばかり思っていた私としては、あれ?と思う結末だったのですが、先方の話しを電話で聞く限りでは特に揉めているような感じは受けませんでした。
先方は必要な物は回収できたからそれで十分と思われているのか、それとも元々相続の争いなど起きてはいなくご依頼者の思い込みだけだったのか、実際の所はわかりませんが、これで安心して作業ができると胸をなでおろした次第です。
今回は骨肉の争いに発展することはありませんでしたが、相続は争族と言われるくらいに、その後の親族付き合いにも大きく影響してきますので、困った時は迷わず専門家に相談しましょうね。
名古屋の遺品整理専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
←ブログの内容が面白ければ1clickして頂けると励みになります!
にほんブログ村