名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.08.14
生前整理と認知症
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
立秋が過ぎたからかなんか暑さが弱まった?感じがしているんですが、単に体が暑さに慣れただけでしょうかね?
皆さん夏バテしていませんか?私は一昨日暑い夏にはやっぱり熱いラーメンだろ!とばかりに近くのラーメン屋でワンタンラーメン大盛りを注文して満足して帰ったのですが、その後見事に腹痛になりました。この歳であの背油の量はマズかったか、、、、、、
さてさて、誰の需要もないだろう私の腹痛事情は置いておいて、昨日はコスモス成年後見サポートセンターの入会前研修の第2回目でした。腹痛で夜中に何度も起きていたので眠気と戦うのが辛かった、、、貴重な勉強時間を少し無駄にしてしまって反省しています。
この講習の1回目で講師の先生が後見を希望される方との面談では五感をフルに活用しないといけない。「目」「耳」「鼻」を使って本人の状況をしっかり確認しないと騙されますよと何度も仰っています。
騙すといっても悪意があって騙すわけではなく、認知症の症状がある方などは、こちらの質問に対して話しを合わせたり、汚れている部屋を見せないようにするなど外見を取繕う場合があるため、五感をフルに活用してご本人さんの話している内容に齟齬がないか、ゴミが溜まっていないか、掃除がされていないことから異臭がしてたりしないかなどを、しっかり確認しなくてはいけないということです。
そうした確認を怠ると、いざ後見契約の段階になって、ご本人さんが「私は知らない!」「私はそんな事言ってない!」「そんな話しは聞いてない!」と、何度も確認していたのに当日になって全て無駄になりますよ。自分の五感をフルに活用して認知症になっていないかなどをしっかり確認しましょうねという事です。
この講師の先生の話しを聞いていて、思い出す現場がありましたのでちょうど良いですので書いておこうと思います。
その現場は施設に入所されるお母様のお部屋の片付けを希望されるご家族からのご依頼です。遺品整理ではなく生前整理のご依頼となるのですが、最近はこういったご依頼も増えてきています。
そのご依頼の見積りの際は、ご家族の方がお母様に付き添って、あれはどうする、これはどうするといった形で始終にこやかに、「そうそう、そうしてくれ」「それでいいよ」といった感じでお母様はこちらの質問にもハキハキと答えられていました。
だいたいの作業内容も決まり、最後に見積書を見せてご家族の方と一緒に作業の進め方や料金の内訳などを説明して、正式にご依頼を頂くこととなりました。
その数日後にスタッフを連れて作業に伺い、ご家族の方とも最後の確認をしていざ開始!といった所で、お母様から「それは捨てない!」「それも残すの!」と待ったが掛かりました。
え?でもこの間の見積もりの時は確かに、、、と思っていると、ご家族の方が「あれは持っていってもらうんでしょ?」と確認されます。しかし、お母様は「私は捨てるなんて言ってない!」と頑なに拒否されます。
無理矢理作業を進める訳にもいかずご家族の方とも相談の上、その日の現場は作業を中止して事務所に戻ることとなりました。
講師の先生の話しを聞いて、あれだ、あの現場がこれなんだ!こういう風になるから騙されないようにしっかりと五感を使用してしっかり確認するように言っていたんだなと妙に納得がいきました。
講師の先生も仰っていましたが、漫然と話しているだけでは認知症の方はこちらの質問に話しを上手に合わせてきたりしますので、その方が認知症になっていると気づくことができません。
今後遺品整理に限らず、生前整理でも高齢者の方とお会いする機会はどんどん増えてくる事になりますから、五感を活用して相手の状態を見抜く力を養っていくこともこの仕事を続けていく上で大事だなと痛感いたしました。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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