名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.08.16
孤独死現場のご相談
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
やっぱりまだ夏ですね(笑)昨日は涼しくなってきた?なんて言っていましたが錯覚でしたね。まだまだ暑い!暑い暑い言っていても涼しくはなりませんから、この時期は暑いものだと諦めることにしました。
昨日はお盆という事もあり、実家の仏壇におだんごを供えて、線香をあげてきました。その後は終戦記念の追悼式典を横目で見ながらすこしのんびりとしていましたが、遺品整理業に盆も正月もありませんのですぐに事務所に戻って仕事の続きです。
第八行政書士事務所は年中無休で遺品整理や相続相談に対応していますので、お困りの際はいつでもご連絡くださいね。
さて、宣伝はこの位にしておいて、この時期の問い合わせで多いのがやはり孤独死に関するものと賃貸物件の退去に関するものです。先日もご遺族の方から、お母様が孤独死した後の賃貸物件の片付けについてのご相談を頂きました。
内容としては、お母様が賃貸物件で孤独死。お部屋はゴミ屋敷状態。賃貸契約時の連帯保証人はお母様のご親戚。相続人は相談者以外に2人いるがどちらも音信不通で所在不明とのことです。
警察から連絡を受けて相談者の方はお部屋の状況を確認して、ゴミ屋敷状態になっているのに大変驚かれたようで、大家さんにも片付けはなんとかしますとお話しされているようです。
しかし、相続放棄を考え始めた段階で遺品整理やその後の手続きに不安になり当事務所へご連絡下さったようです。
もう少し詳細をおうかがいすると、ご相談者本人は相続放棄する予定ですが、遺品整理をどのようにやったらいいのかが分からないとの事です。
この時点で相続放棄をされる方が遺品整理を行ってもいいのか?という問題が出てくるのですが、まず、相続放棄をされた方には故人の財産を処分する権限も義務もない事を説明し、相談者以外の相続人との話しあう必要があることをご説明。しかし、他の相続人は所在不明で連絡が取れないんですとお困りのご様子でした。
ここで大事になってくるのがどういうスタンスで今後の相続手続きを進めていくかです。相談者のお話をきくと、他の相続人やその他の親族とは疎遠の為、関わり合いにはなりたくはない。相続は放棄するけれども、大家さんにはなるべく迷惑をかけたくないといった感じです。
まず、ご相談者の方が相続放棄をすると、ご相談者の方は初めから相続人では無かった事になりますので、繰り返しになりますが、故人の財産の処分権限も無いことになります。
処分権限が無いから遺品整理もしないとなると他の相続人とも連絡が取れないので大家さんが困ると思うのですが、、、と心配されていましたが、それは相続放棄をされた方には責任の無いことですので大家さんに頑張ってもらうしかないことになります。
ただ、孤独死現場などで問題になる死臭や虫などの問題に対しては緊急の対処も必要となる場合がありますので、そういった状況なら、相続放棄を予定される方でも可能な遺品整理の方法がありますのでそちらをご案内しようと思ったのですが、どうやらゴミは大量にあるけれども近隣からの苦情などは無いとのことでしたので、今回は確実に相続放棄が出来る方法をご案内することにしました。
ここで賃貸不動産に詳しい方なら「連帯保証人は?」と思われていると思います。今回ご相談を受けた際にその点も確認してみると、どうやら故人の親戚の方が連帯保証人になられていたようなのですが既に亡くなっていられるとのことでした。
ですので、ご相談者の方も大家さんは連帯保証人にも他の相続人にも連絡が取れず困ると思うのですが、、、、と随分大家さんの事を心配されるお優しい方のようでした。
しかし、連帯保証人の方が亡くなっているからといって、連帯保証人の相続人でもないご相談者が責任を負う必要はありませんので、それは大家さんの方で対処する問題ですからご相談者が責任を感じる必要はないですよと説明しておきました。
では、このご相談者の方は今後どのように手続きを進めていくかというと、まずは家庭裁判所に相続放棄の申述→相続放棄した事を大家さんに連絡→家庭裁判所から通知がきたら念のためそれを大家さんへ連絡又はFAXといった流れになるでしょう。
ご相談者の方は大家さんに迷惑を掛けるのが申し訳ないのか、ゴミだけでも片付けられないかとしきりにお悩みでした。
確かに市場価値の無いゴミと確定しているものなら処分してしまっても相続放棄には影響はでないと思われます。しかし、その作業を個人または通常の遺品整理業者で行うのは非常に危険です。
もし、なんの準備もせずに部屋を片付けてゴミとして処分したも物の中に価値のある物が混ざっていたとしたら、せっかく認められた相続放棄の効果が無効になってしまい、思わぬ借金を背負う事になるかもしれません。
今回のご相談は残念ながら東北地方の現場でしたので当事務所がお手伝いできたらと悔やまずにはいられないご相談でしたが、ご相談者の安全を第一に考えて相続放棄を確実に進められる手順をご説明することとなりました。
孤独死や自殺現場での遺品整理は慎重に進めていく必要がございます。もし、不安に思う事がございましたら当事務所にご相談ください。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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