名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.08.22
もしかして認知症だったのでは?
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日は電気料金の明細が投函されていたのですが、かなりの金額になっていました。やっぱりエアコンを使用すると電気代が跳ね上がりますね
しかし、同じように電気代がーーと心配されている高齢者の方もいらっしゃるはずです。この猛暑の中をエアコンを使用せずにで生活するのはやっぱり体には酷でしょうから、熱中症での孤独死を減らす意味でも、独居の高齢者や高齢者夫婦の世帯に関しては電気料金に関する優遇措置とか出来ないものなんでしょうかね?
さてさて、昨日は成年後見制度における認知症の症状に収集癖もあるという内容でブログを書いていましたが、収集癖で思い出した現場があったので簡単に書いておこうと思います。例によって守秘義務の観点から事実とは異なる箇所もありますがご了承ください。
その現場は遺品整理ではなく、生前整理のご依頼でした。なんでも久しぶりに実家に戻ってきた息子さんがご自宅の変わり果てた様子をみて怒ってしまい、一人で暮らしていたお母様に「すぐに片付けないと施設に入れるぞ!」と言われたそうで、やむなく片付けようと思ったそうです。
見積りの依頼はそのお母様からだったのですが、いざ見積りで現地に伺ってみると、玄関前と駐車場のスペースだけを見ても相当酷い状況になっているだろうことが予測できるくらいの状態でした。
お母様との挨拶を済ませて、さっそくご自宅内を拝見させてもらおうと思ったのですが、玄関からすでに足の踏み場もない状態です。新聞、雑誌、食料品から通販の箱と整理して積み上げてあるのではなく床に散らばった状態でどんどん高さが増していった感じです。
二階への階段も半分くらいまでは埋まっており、すでに立って歩くだけの天井とのスペースがありません。若干屈みながらそのまま玄関からキッチン、リビングへと見て回りますが、どの部屋も似たような状況で、特にキッチンなどは腐った食料品がそのまま大量に放置されており、シンクからはドブ川のような臭いが漂っています。
玄関前や駐車場のスペースにも大量にゴミと思われるものが置いてありました。例えば、古いパソコンのモニターや、バイク?のバッテリー、古タイヤに何に使うかわからない錆びた鉄の板等々。
この間の成年後見制度の認知症に関する研修を聞いた今なら、これはもしかしたら認知症特有の収集癖が出ているのでは?と思えたのかもしれませんが、当時はそんな知識を持っていませんでしたので、そこまで考えが至りませんでした。
兎にも角にも、衛生状態も最悪で息子さんが怒られるのも当然のように思える状況で、ここでお母様に一人で生活させるくらいならいっそ設備と体制の整った特養にでも入所した方がお母様にとってはいいのでは?と思えてくる状況で、息子さんもお母様の事を心配して怒ったのではないのでしょうか。
一階と二階とも全て確認させて頂き、今回はとりあえず1階部分と外回りを片付けるという内容でご依頼を頂きました。1階部分だけと言っても当日はパッカー車(市のゴミ収集で使用されている巻きこんでいくタイプのあれです)3台、3tのアルミバン2台、そしてスタッフも10名での大仕事です。
作業も丸一日を掛けて貴重品の捜索やお母様の要望を聞きながら残す物を選別したりしていた為、予定より多少オーバーしていましたが、無事完了です。
しかし、まだ2階もある。2階部分はまた日を改めてという事になりましたが、次の作業を行う前に1階部分がまた不用品で埋まってしまうのではないかと心配でなりません。
先日の研修では、認知症は心の病ではなく神経の異常だから心療内科ではなく、精神科か神経内科を受診しなければいけないと言っていました。つまり、もしこのお母様が認知症による収集癖が出ているのだとしたらお母様の意思の力だけではどうにもならないかもしれないということです。
研修後は、認知症における収集癖についての見識をもっと深めて、生前整理の見積りの際にその知識を生かしたアドバイスが出来るようにならなくてはいけないと、この現場を思い出しながら痛感いたしました。まだまだ勉強が足りませんね
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
←ブログの内容が面白ければ1clickして頂けると励みになります!
にほんブログ村