名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2018.06.12
自分が死んだら補聴器を寄付したい
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
先日リフォームの手伝いをしていたのですが、まだ体が暑さに慣れていないのかすぐにバテバテとなってしまいました。本番の夏に向けて暑さに耐えられる体造りをしていきましょう!
さてさて、本日遺品整理ではなく、死後事務のお話し。現在死後事務のご依頼を頂いている方のもとへ毎月1回訪問しては2時間ほど世間話をしつつ体調の変化などかないかを確認しているのですが、そのご依頼者の方、先日補聴器を買われたそうです。
私は補聴器についてまったく知らなかったのですが、補聴器って高いものだと両耳で100万近くするものもあるんですね。正直びっくりな価格です。
その方は抗がん剤の治療による副作用で外出が厳しく、WOWOWの海外ドラマを楽しみにされているのですが、ドラマで頻繁にある「ささやき声」のシーンが聞こえないと困ってらしたようです。
そして、「ささやき声のシーンって重要な場面が多いじゃない!」とささやき声のシーンの重要性を熱く語ってくださり、これまでこんな風にして聴いてたのよと、ささやき声を聞く方法を色々教えてくださいました。
しかし、いかんせんその方法では体制が辛いし、耳をテレビにくっつけたりしていると肝心のシーンを見逃してしまうと、再度補聴器を検討されたそうです。
2、3年前に確認した際は100万円近くした補聴器も、最近は両耳併せて50万くらいで希望の機能がついている物があると購入を決意。先日訪問させて頂いた際には嬉しそうに見せてくださいました。
その補聴器は現在、依頼者用に調整されているようで、そのままでは他の人には使いえないとのことですが、購入された店に持っていき調整費を支払えば、別の方用に再度調整できるとのことです。
依頼者の父親も今ほど高性能な物ではありませんが補聴器を利用されていたらしく、父親が亡くなった際にその補聴器を譲ってくれないかと言われたことがあったそうで、確かに数十万もする機械ですので、そのまま捨ててしまうのはもったいないですし、他の誰かが使用してくれるならその方が良いかと思って譲られたそうです。
そして、今回ご自身が補聴器を購入し、再調整が可能ということを聞かれて、もし自分が死んだ後は誰かに使ってもらえたらと考え、私にご希望を伝えてくださいました。
ご自身の病気があるにも関わらずご自身の死後まで他人の為を思って行動できるその意思の強さに敬服です。
死後事務に関する質問ご相談はいつでも受け付けておりますので、ご相談があればメール又はお電話でご連絡ください。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に遺品整理・死後事務のご相談を受け付けております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や生前整理、相続相談、死後事務に関するご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くださいね。
後日談
2020年1月にこのブログでご紹介させて頂いたご利用者の方はご逝去されました。ご紹介した補聴器の寄付については「死後事務受任者として補聴器を寄付してきました。」にてご紹介しております。