名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2019.02.26
墓じまいのご相談
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。日差しが暖かく窓を開けずに車を運転していると暑くさえ感じるくらいですね。春は近し!
さてさて、先日受けたご相談で「墓じまい」に関するご相談がありました。墓じまいはどのタイミングで行ったらいいのか?や墓じまいの際のお寺との離壇料に関するトラブルなどについてのご質問です。
特に離壇料についてはネットや雑誌、ニュースなどで「墓じまい、高額な離壇料請求!」などのように最近の終活ブームで関心も集まっていることもあり良く目にするのではないでしょうか。
ただ、私自身は墓じまいのお手伝いをすることもありますが、こういった離壇料についてお寺と揉めてしまったケースというのは遭遇したことがありません。
もちろん、墓石業者さんのように毎月何件も墓じまいのお手伝いをしている訳ではないですので、絶対数が全く違うのでたまたま遭遇していないとも考えられます。
実際問題としてこうした墓じまいや離壇に関してトラブルが起きているのかどうかと思い、お付き合いのあるお寺に聞いてみたところ、ないことはないけど実際は少ないのではないかということです。
お寺の方もおっしゃていましたが、一番のトラブルのもととなるのが、「事前の相談もなしにいきなり墓じまいや改葬する事を伝えるのがトラブルのもと」とのことでした。
例えば、改葬などのお墓のお引越しの際には役場に改葬許可を申請するにあたり、現在お墓があるお寺に改葬許可申請書に署名してもらったり、埋蔵証明書を発行してもらうことになります。
こうした際に「永代供養をしてくれる納骨堂を決めたので、ここに署名してください」と、事前の相談もなくいきなり書類を持ってくる方がいるようで、これは言ってみればこれまで何十年とお世話になってきたお寺に対して離縁状を叩きつけるようなものです。
お寺側としては、当然これまで菩提寺としてしっかりお墓を守ってきていたのに、なんの説明もなく「出て行きます!」と言われれば気分が良くはないですよね。
ですので、改葬や墓じまいでのトラブルは離壇料よりも、こうした配慮のない行動が感情的なトラブルに発展してきているのではと感じるところです。
基本的に私のところに墓じまいのご相談に来られる方の多くが、「墓じまいにはいくら位かかるのか?」「離壇料の相場はいくら?」、「お寺とのトラブルってあるの?」という部分を心配されています。
確かに費用がいくら掛かるかは気になるところではありますが、まずはお寺との関係を今後どのようにしていくのかを第一に考えるべきと私は思います。
昨今の時流からお寺さん自体も墓じまいや改葬が増えることは十分理解されていますので、跡継ぎがいないことや、自分の体調や住んでいる場所、今後の費用負担を子供にさせたくないなど、なぜ改葬や墓じまいを考えているのかをお寺さんに丁寧に伝えれば、お寺さんとしても理解してくださいます。
私のところにご相談に来られた方には基本的にはまずはお寺さんに現在の状況を説明して、改葬や墓じまいについてのお寺さんの意見を聞いてみることをお勧めしています。
そうして、事前にお寺さんと相談している結果、私自身が関わった墓じまいではトラブルが起きていないのでは考えています。
改葬や墓じまいは費用の心配よりも、まずはお寺との事前のご相談。この筋を通すか通さないかで、改葬や墓じまいがスムーズに進むかが決まると言っても過言ではありませんので、納骨堂や改装先のお墓を決める前に、まずは菩提寺に相談するようにしましょうね。
お墓の改葬・墓じまいについて
第八行政書士事務所ではお墓の改葬・墓じまいのご相談も随時受け付けております。お墓の改葬や墓じまいを考えているけれど何から手を付けたらいいのかわからない。菩提寺にどのように話しを持っていけばいいのか?など一般的なご相談から実際の作業の見積もりや役所への申請手続きなどをお手伝い致します。
詳しくは「東海地区の改葬・墓じまいについて」をご確認ください。