名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2024.04.25
自死現場を担当する刑事へ話しを聞いてみたいと思うこと
おはようございます。名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八行政書士事務所の谷です。GWが目前ですね。皆様は何か旅行の予定等はございますでしょうか?
円安で海外旅行は厳しいとなると国内観光が人気になりそうですが、インバウンド価格でそっちも変わらず厳しいなどの話を聞いたりもします。まっ、私は相談会の仕事以外の予定は無いんですけどね。(泣)
愚痴はさておき、本日は先日お手伝いさせて頂いた自死遺族の手続きの件で、もし刑事の方がこのブログを見るような事があれば教えてもらいたいと思うことを書いてみようかと思います。
当事務所では、遠方に住むご家族為に名古屋や近隣市町村で孤独死や自死といった形で亡くなった方の葬儀やその後の死後事務、相続手続きなどをまとめて進められるよう手続きを行っております。
遠方から来られるご遺族にとっては、離れて暮らしていた家族がどのように暮らしていたかは分からない事も多く、また地元でもない地域では信用できる葬儀社やなにより地理的な面で不安も多く、そうした点をサポートしています。
そうした支援では、故人の葬儀に立ち合い、葬儀終了後にそのまま警察署へと赴き遺留品の受取りにも立ち合いをさせて頂くことも珍しくはありません。
今回のご依頼者のケースでは、故人が賃借物件で自死をされたため、警察でのDNA鑑定を経て本人確認を終えた後、葬儀の施工、遺留品の受取り、自室での貴重品の捜索という予定でした。
葬儀も無事終わり、予定通り警察署へ伺い、担当の刑事から遺留品の説明と受け取りとなりました。これまでの経験で言えば室内にあった遺留品や遺留金について何がどれだけあったかを遺族に見せながら確認してもらい、問題なければ受け取りのサインをして終わりという事が多いのですが、今回は自死案件だったからか、事件性の有無や発見時の状況等の説明も担当の刑事よりありました。
しかし、その説明が非常に細かく、どのような道具を使い、室内のどこの場所で、どのような方法でと、事細かに説明されます。
故人の遺体があった場所の写真を見せながら説明をされるため、担当刑事の説明を聞いているだけで故人がどのような過程で亡くなったのかが脳裏に描かれるような感じがしました。
故人の事を名前と性別、年齢といった記録上の情報でしから知らない私でも故人の死に様がありありと思い起こされた位です。当然隣で聞いていた母親は泣き崩れるといった感じで涙が止まらない状況でした。
担当刑事からすれば、数ある自死現場のひとつでなかったとしても、母親にしてみれば代わりのいない大切な子供です。そんな我が子がどのような形で亡くなったかを、まざまざと突きつけられて平気な母親はいないでしょう。
正直、隣で聞いていた私も「そこまで事細かに描写説明する必要はあるの?」と思わずにはいられませんでした。
もちろん、担当刑事の方としても母親を悲しませようとわざとやっている訳ではないでしょうし、こうした案件ではなるべく詳細に説明して遺族にも状況を理解してもらう必要があるのかもしれません。
それでも、今回のケースはあまりにも生々し過ぎた為、かなり衝撃を受けた事も事実です。第三者である私がそう感じる位ですからご家族の心労は計り知れません。
もし、こうした案件に携われる刑事や警察関係の方がいらっしゃるようでしたら、こうした自死や孤独死といった事件の際のご家族への説明について、どのような指針の下で行っているのかを教えて頂ければと思います。