名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2024.06.18

え!?土足でルームチェックするの、、、

おはようございます。名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八行政書士事務所の谷です。

先日まで、今年の梅雨はどこ行った~?という感じでしたが、いきなり梅雨が本気だして来たようでスマホのカレンダーは雨マークばっかりに。ちょっと極端すぎやしませんかね(泣)

さてさて、本日は遺品整理完了後の管理会社との退去立ち合いの際のお話し。

先日、賃貸物件で病死された方のご遺族の方より遺品整理と死後事務に関する手続きのご依頼を頂きました。

賃貸物件での病死となると、遺体の腐乱状況等によってはいわゆる「事故物件」となってしまう可能性もあり、特殊清掃等も視野に入れて現地確認に伺いました。

しかし、いざ室内に入ってみると男性の一人暮らしということもあり、清掃はされていない状況ではあるものの、特に死臭が充満しているということもなく一般的な生活臭しかしません。

ご遺体は寝室で発見されたのですが、孤独死での腐乱死体特有の体液等の流出もなく、まったく状況を知らない方が同じ現場を見たとしても恐らく、ちょっとちらかった部屋程度にしか感じないといったお部屋の状況でした。

この状況なら、特殊清掃やオゾン消臭といった作業はいらず、通常の遺品整理で問題ない状況です。

国土交通省の「
宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」では、自然死や日常生活の中での不良の死(転倒事故・誤嚥など)は次の入居者に対しては告知が不要としています。

しかし、自然死のようなケースであっても遺体が腐乱しており、特殊清掃が必要な状況になってしまっていたような場合は、告知が必要となります。

つまり、特殊清掃が行われた現場は「事故物件(告知の必要な物件)」になってしまう可能性が高くなるということです。

特殊清掃を専門で行う遺品整理業者も最近は増えてきていますが、そうした事業者の中には特殊清掃の必要のない現場でも、自社の売り上げUPのために、室内で入居者が死亡したという事実だけで、まるで清掃作業の一環のように特殊清掃を提案してくる事業者もいるようですので注意が必要です。

遺族としては、家族が亡くなった室内の状況を確認するというのは非常に辛い作業かもしれませんが、特殊清掃を行うか否でその後の管理会社や大家との話し合いの強度が変わってきますので、必要であれば家族の目で室内を確認してみることも必要となります。

ただどうしても、自分達では確認できないという場合は、警察に室内の状況を聞いてみてください。室内で遺体が発見されたようなケースでは必ず警察が室内の状況を確認しています。

ですので、担当の刑事の方に、「室内状況はどうでしたでしょうか?、酷い臭いや虫などで近所に迷惑がでてたりしませんでしょうか?」と聞いてもらえば教えてくれると思います。

刑事によってはこちらから確認するまでもなく、「ご家族の方は現地を見ない方がいいですよ」といった感じで、暗に室内の状況が酷いと伝えてくれたり、近隣から苦情が出ているケースでは「すぐに管理会社へ連絡して遺品整理を進めた方がいいですよ」といった感じで状況を教えてくれます。

今回のご依頼のケースでは、遺体の発見は早かったですが、暖房器具等を使用している場合は腐敗が進んでしまうこともあるので、その点だけが心配でしたが、暖房器具なども使用されていなかったようで、ご家族にとっては不幸中の幸いといったところでした。

そうした状況のなか、遺品整理も無事終わりましたので、管理会社の方に退去立ち合いをお願いいたしました。

行政書士としては、原状回復に関する交渉はできませんので、退去立ち合いは遺品整理時に誤って備品などを持ち出してしまっていないかの確認と、鍵の返却がメインとなります。

今回ご依頼頂いた賃貸物件の管理会社はテレビのCMなどもバンバン流している大手不動産会社です。担当者は非常に若い男性の方で、見た目は爽やかイケメンといった感じです。

しかし、玄関で挨拶していざルームチェックとなった際にビックリしたのが、その担当者は革靴の土足のままカッカッカと室内を見て回っているということ。(オイオイ、土足で入るなよ、、、、)

私も以前に不動産会社の管理部門に務めており、同じように退去時のルームチェックを何年も行ってきましたが、土足で室内に入るのは、よっぽど室内が荒れていたり、危険物が転がっているような状況です。

今回は、遺品整理後に簡易清掃も行われている部屋ですから危険物が転がっているような事は当然なく、フローリングも水拭きされており、土足で入る必要など全くない状況ではあります。

思うに、室内で人が亡くなっているという状況ですので、若い子にとってはどうしても拒否感があり土足で入室してきたのかもしれませんが、私が見た感じではあの迷いのない行動は普段から同じような感じなのだろうと思われます。(せめてスリッパにでも履き替えば、心証を悪くしなくてすむのにとは思いますよね)

綺麗に掃除した後の土足ルームチェックは正直気分が悪いところではありますが、次の入居に向けて清掃を行うのは管理会社側ですので、自社の管理物件をどう扱うかは自由ですから、文句を言っても仕方がないですよね。(物件を所有する大家さんには同情いたしますが)

退去立ち合いについては、室内の確認をしてもらった後に解約明細を依頼者のご住所へ送ってもらうよう伝えて終了です。

後日、送られてきた解約明細は通常の退去時と同じ程度の清算になっており、敷金も返金されてきましたので、室内で入居者が亡くなった案件としてはかなりスムーズに退去清算が終わったと言えるでしょう。

今回の案件とは別ですが、スムーズに退去清算が終わった同じような案件では、お手伝いした依頼者の方から、「原状回復の交渉をしてくれなくても、士業の先生が退去時に一緒にいてくれるだけで、相手には相当プレッシャーになると思うので、無茶な請求をかけ辛いんだと思いますよ」と言われたことがあります。

そう言われてみれば、そうかもしれませんよね。依頼者側に士業がついているとわかっていれば、退去清算で過剰請求したら必ずその明細が士業にも確認されるのは管理会社もわかっているでしょうから、一般のご遺族だけを相手にする場合とは対応が変わってくるのは必然かもしれません。

今年の夏も暑くなりそうな予想がでてきています。7月~9月は、熱中症や体調不良等で高齢者の室内での孤独死等が増える時期でもありますので、ひとり暮らしをされているご家族がいる場合はこまめに安否確認をしてくださいね。

それでも起こってしまった不慮の事故死等の場合は、当事務所へご相談ください。遺品整理の依頼がなくても相談は随時受け付けておりますので、困ったことがあればご相談くださいね。

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