名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2025.03.03
直葬手配の代行いたします。
おはようございます。名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八行政書士事務所の谷です。3月に入り急に暖かくなったかと思いきや一気に寒さが戻ってきたりと、気温がジェットコースターをしていますが来週あたり位から春の到来を感じられそうな予報が出ていますね。
寒いのは苦手なので、春の到来を熱望しています!
さて、本日の話題は「直葬」についてです。
死後事務委任契約を業務で取り扱うようになってから、私自身も葬儀の手配を行うことが多くなりましたし、親族がいらっしゃらない方に代わって喪主を務めることも増えてきました。
死後事務委任契約ではどういった形で葬儀を行うかについて生前にご本人様より希望の聴き取りを行ったうえで、契約書に基づいて葬儀を施行していくことになります。
ただ、死後事務委任契約を利用される方の多くは、親族等がいないか又はいても関係が薄い事などから「直葬」を選ばれることも珍しくはありません。
そのため、直葬の施工件数が多くなってくると、当初私自身が思っていた直葬というスタイルの葬儀のイメージが変わってきていることにも気づいたため、私が感じたことを簡単にご紹介しておこうかと思います。
また、当事務所では死後事務委任契約での利用はもちろん、ご親族の方からの直葬の手配の代行も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
葬儀の打ち合わせでは、なにかと葬儀業者の営業トークに乗せられてしまい、あれやこれやとオプションを付けてしまった結果、想定していた予算を遥かに超えてしまったという話しは良く耳にします。
その点、当事務所で手配する場合は遺族からの依頼以上のことは権限外となってしまいますので、「依頼者から頼まれていないのでそのオプションは不要です」と葬儀の手配を受けている第三者として余計なオプションはきっぱり断っていくことが可能ですので、葬儀業者さんとの打ち合わせに不安を感じているようでしたらご相談ください。
さらに、当事務所では葬儀後の行政機関への届出や相続手続についても葬儀と並行して手続を進めていくこともできますので、葬儀~行政機関への届出~金融機関・不動産の相続手続等、スムーズに相続専門の行政書士が対応していきます。
特に、疎遠だった親族の方が孤独死されてしまったようなケースでの、葬儀の手配から遺品整理、財産調査(負債調査含む)、役場への届出代行、相続手続といった業務を得意としておりますので、お困りの際はご連絡くださいね。
次からは、私が実際の直葬の手配の際に感じた事を簡単にまとめておきますので、直葬をお考えの方は参考にして頂ければと思います。
あくまで、当事務所が名古屋で提携している直葬専門会社を利用した際の内容となりますので、全国共通という訳ではないことをご了承ください。
直葬の場合でも病院や施設から直接、火葬場へと運ばれる訳ではない。
直葬の場合どうしても言葉のイメージから亡くなったら病院や高齢者施設等から直接火葬場へ運ばれるというイメージがあるかもしれませんが、感染症等の特殊な事情でもなければ病院や施設から直接火葬場へ運ばれる訳ではありません。
私も最初は勘違いしていた部分ではありますが、墓地、埋葬等に関する法律によって、原則火葬を行うには死亡から24時間経過した後でなければ火葬をしてはならないと定められているため、病院や施設で亡くなった後すぐに火葬場で火葬するということは基本的にできません。
そのため、直葬の場合でもいったんは葬儀業者の遺体保管施設等で保管されることになり、その後火葬場へと運ばれるということになりますので、遺体保管施設から通夜や告別式といった宗教的儀式を挟まずに直接火葬場へ運ばれるというのが正しい認識なのかもしれませんね。
直葬の場合でもご遺体との面会やゆっくりとしたお別れは可能
直葬の場合ですと、一般的な葬儀に比べて遥かに低料金で施工することが可能なため、あまり融通が利かないのではないかと思われる方も多いようですが、必ずしもそうとは限りません。
少なくとも私が利用している直葬専門の葬儀会社では色々とこちらの要望を汲んでくれますので、大変助かっています。
直葬の場合ですと、上でも書いた通りいったん故人のご遺体は葬儀業者の遺体保管施設へと運ばれて安置されることになります。
例えば、高齢者施設で故人が亡くなった場合であれば、葬儀会社の方が施設まで遺体を引き取りに来てくれて、親族等は施設でお別れをして、次に故人と面会するのは火葬場というイメージを持たれている方もいるのではないでしょうか。
実際、そうした方法を取ることも可能ですが、実際には遺体を引き取ってもらった後であっても面会をしたいという希望があれば、故人と最後の時間をゆっくり過ごすという事も可能なケースもあります。
上でも書いたように、火葬までには最低でも24時間空ける必要があることから、基本的にその時間を使って葬儀業者との契約を進めていったりしますが、親族が希望する場合はご遺体との面会も可能な場合もあります。
私が普段利用している葬儀業者では、直葬の場合でもお別れ室にて遺体との面談が可能であり宿泊することはできませんが、ゆっくりとした中で故人と最後の時間を過ごす時間を持つことも可能となっています。
ですので、直葬だからといって必ずしも故人とのお別れが病院や施設での慌ただしい中だけとは限らないということを知って頂ければと思います。(この点は、利用葬儀社によると思いますので、事前に利用葬儀社にご確認ください。)
直葬の場合でも菩提寺の住職等の宗教者を呼ぶことはできる。
直葬のイメージですと、通夜や告別式といった宗教的儀式を行わずにただ、火葬するだけというイメージを持たれているのではないでしょうか。
確かにその考えで間違ってはいないのですが、宗教者を呼ぶ事ができない訳ではありません。
私が利用している葬儀業者をはじめ葬儀業者によっては直葬の場合でもご遺体との面会が可能な部屋を用意してくれるケースがあります。
そうした状況であれば、遺族がお別れをする際に菩提寺の住職等に来てもらいお勤めをしてもらうということも可能な場合があります。
宗教者を呼べば当然お布施等も必要となってきますが、直葬の場合は一般的な葬儀と異なり、会館使用料やお花代、香典返し等の費用が発生しません。
そうした費用に充てるはずだった分をお布施等に充てれば大きな出費を防ぎつつ、菩提寺の住職等にもお勤めをして頂くことも可能となります。
住職等のお勤めを必要とするかは、故人の生前の考えや親族の意向次第ですので、直葬の場合でも住職を呼ばなくてはいけないという訳ではなく、必要であればそうした対応も可能であるというご紹介です。
直葬の場合でも、故人を自宅で安置することは可能
長期の闘病生活でながらく入院をしていたような場合は、故人のご遺体を一度自宅へと戻してあげたいという要望があります。
ただ、直葬の場合は、費用の面からいってそうした対応はしてもらえないのではないかと考えている方も多いのですが、この点は葬儀業者の担当者へと聞いてみてください。
当事務所の提携葬儀業者の場合は直葬の場合であっても自宅安置は普通に行ってくれますし、市営住宅やマンション等の上の階であっても問題なく対応してくれています。
ご自宅にご遺体を安置するスペースがあるのでしたら、ゆっくりとお別れをすることもできますので、そうした希望があるのでしたら、葬儀の担当者へ聞いてみることをお勧めいたします。
直葬の場合でも、故人の思い出の品を棺に入れることは可能
直葬の場合は病院や施設から直接火葬場へと運ばれてしまうというイメージから、故人の思い出の品等を棺に入れるといった対応ができないと思われている方も多くいますが、実際にはここまで書いてきた通り、火葬までには時間がありますし、火葬場の予約状況によっては待機日数があったりします。
ですので、その時間を利用して故人の自宅より思い出の品等を回収してきて棺へ入れるといった対応も葬儀業者さんによっては可能ですので、思い出の品を入れてあげたいとお考えの場合は葬儀スタッフに相談してみてください。
私も死後事務委任契約で直葬を行う際に、生前のご依頼に基づいて故人が母親と一緒に写っていた白黒の写真やご主人様の位牌、応援していたチームのユニフォーム等、色々な思いでの品を棺に入れてきていますので、決して難しい要望ではないかと思います。
もちろん、火葬時に棺に入れてはいけないとされている物品もありますので、必ず担当者の了解を得たうえで入れてくださいね。
直葬は決して寂しい葬儀ではない。
直葬を誰も弔問者がいない寂しい葬儀と考えている方がいるかもしれません。
確かに一般葬と比べれば町内会の方や会社関係の人といった方々は来られないですから、ひと昔前の焼香に長い列が出来るような葬儀の形式ではありません。
ただ、コロナを境に一気に普及してきた家族葬スタイルがコロナ後も一般葬より利用されているのを鑑みれば、これまで内心では思っていた「葬儀は高い」「葬儀は疲れる」「葬儀は色々考える事があって面倒」といった喪主の悩み事を解消してくれる葬儀スタイルであるからこそ利用者を増やしているのだと考えています。
直葬においても、直葬という言葉のイメージがどうしても先行してしまっているため、故人を偲ぶ間もなくすぐに火葬されてしまうという感じがしてしまい、なんとも味気ない葬儀という風に思われがちですが、実際には一般葬や家族葬から通夜や告別式といった部分を省いただけのものであり、それ以外の部分については、葬儀業者によっては他の葬儀スタイルと変わらない形で行うといった事もできます。
人が亡くなった際に必要とされる必要最低限の方法が直葬というスタイルだけであって、それを選択した故人や親族にはそれを選択した理由があるのですから、自分達が必要とする葬儀の方法を選んだら結果的に「直葬」というスタイルだったというだけの話であり、別段直葬が寂しい葬儀ということはありません。
人によっては、高いお金を支払って特に信仰もしていないのに慣習的に宗教者を呼んで通夜や告別式をしたり、たいした付き合いもないのに近所や会社の人に来てもらうのを疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そうした方々にとっては、直葬は数ある葬儀方法の一つの選択肢でしかなく、それが自分や家族に合った葬儀方法であるなら、他人からとやかく言われる必要はないものと私は思っています。
沢山の人に見送ってもらいたいと思えばや一般葬を選択すればよく、家族や近親者のみでゆっくりと送って欲しいと考えれば家族葬や直葬を選択すれば良いだけで、必要とする葬儀方法は地域や周りからの目に見えない圧力や慣習、葬儀業者からの提案を受け入れるのではなく、自分達で決めていきましょうね。
色々対応してもらえるなら直葬と一般葬の違いって何?
私が直葬の手配をしていて一番感じたのが、直送と一般葬の違いってなんだろうという部分です。
直葬と一般葬では、通夜や告別式といった宗教的儀式を行うかどうかという大きな違いは確かにあります。近年主流となりつつある「家族葬」とこれまでの一般葬を比べると、家族だけで葬儀を行うのか家族以外の友人や地域住民にも来てもらうのかという違いがあります。
では、直葬と家族葬とを比べた場合は、参加者は基本的に親族だけである点は同一で、後は通夜や告別式といった宗教的儀式を行うかどうかの違いとなってきます。
また、家族葬では参加者が近親者だけということもあり、通夜を行わない「1日葬」といった葬儀プランもあることを考えると、依頼者が葬儀をあげるにあたって、不要な物を省いていくことによって、一般葬から家族葬になり、家族葬から直葬へと変わっていったことがわかります。
直送と一般葬の違いは、これまでの葬儀の慣習等に従って必要となるものを予めセットしてあるセットプランが一般葬であり、最低限火葬だけすることができる状態から依頼者の要望に合わせてオプションを付けていくのが直葬タイプの葬儀と言えるかもしれません。
つまり、一般葬は予め用意されたセット商品に足し算、引き算をしていき依頼者の希望へとカスタマイズしていく葬儀であり、直送は必要最低限のゼロの状態から、依頼者の希望する物だけを足し算していく葬儀スタイルと言えるのではないでしょうか。
一般葬、家族葬、直葬のどれが優れているという話ではなく、おひとり様で親族が他にいないという方や無宗教で葬儀にこだわりがない方にとっては、一般葬より直葬の方が利用しやすいというケースもあるよねという話です。
若い方を中心の宗教的思想は薄まってきており、今後は葬儀もコスパ、タイパで選ばれる時代がくるかもしれませんね。
名古屋(愛知県全域)での直葬の手配は第八行政書士事務所へお任せください。
名古屋及びその周辺での直葬の手配でしたら第八行政書士事務所へお任せください。
葬儀から行政機関への届出、遺品整理、財産調査、相続手続を遺品整理・死後事務専門の行政書士がお手伝いいたします。
直葬の手配に関しては「ゼロ葬の代行について」に詳しい費用の明細や手続内容を記載しておりますので、遠方にお住まいで対応の良い直葬会社をお探しの場合は是非ご利用くだださい。
また、賃貸物件で孤独死・自殺が起きた場合の遺族の方へ向けた手続の流れは「賃貸物件孤独死・自殺された方の葬儀の代行について」をご確認ください。
ご相談お待ちしております。