名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.06.15
似て非なる遺品整理
今日の名古屋は清々しい朝です。皆さんおはようございます。先日の事なのですが、ベランダを開けると目の前を新幹線が通り抜けていきました。自宅の目の前に東海道新幹線の線路があるので毎日ビュンビュン新幹線が走り抜けていくのですが、今日はなんか違和感が、、、黄色い?新幹線が見慣れた白地に青のストライプではなく黄色なのです。あれは新幹線のお医者さんと言われる「ドクターイエロー」ではないですか!見ると幸せになれるかもと言われている新幹線が見れてちょっと気分のよかった名古屋の遺品整理専門第八行政書士事務所の谷です。
似て非なるものってたくさんありますよね。最近のカニカマなんて、繊維の絡み具合まで再現されてて、日本人の気質を感じる一品です
さて、今日は毛色を変えてたまには遺品整理現場で起きるちょっと笑える話でも。似て非なるものと言われてすぐに思い出す2つの現場があるのでそれをご紹介しますね。
それは、ある団地の1室なのですが、見積もりに伺った際の話しです。間取りは2DKで家財の量も普通なごくごく普通のお部屋です。キッチンに置かれた「箱」以外は、、、、。その一点だけがなぜかものすごく自己主張しています。見た目はタンスなのですが、何かが違う、まるで「へっへへ、兄ちゃん俺の姿に騙されちゃいけないぜ」とでも言っているかのようです。(そんなわけありませんが(笑)
依頼者の方に聞くと何か笑いを堪えるかのように「どうぞどうぞ、開けてみてください」と勧めてきます。
そうですか、そうおっしゃるならと、その箱を開けてみると、、、、、??、、椅子?、、、タオル?、、、、スイッチ?、、????
意味不明でした。タンスか何かと思って、中には何か収納されてるのだろうと思っていたのですが、これは何ぞ?と思っていると依頼者の方が「いや~弟はサウナが趣味でね~」
と一言。!!?これサウナなの!
ビックリですね。何がびっくりって個人用のサウナなんてものがあってしかもそれをキッチンに備え付けてしまうほどサウナがお好きな事にびっくりです。ま~、キッチンの前がお風呂場ですからもしかしたらお風呂→サウナ→お風呂→サウナの連続コンボをきめていたのかもしれません。それでこのサウナどうしましょ?って依頼者の方に聞いてみると、
「あ、弟の知り合いがもらってくれるそうなんで。そのまま置いといて」との事です。
サウナ友達なんですね!そうなんですね!こちらとしては処分しようにも分解するのが大変だったのでよかったのですが、これ分解して再度組み立てるとなると結構お金かかるんじゃないのかな~なんて思ったりしていたのを覚えています。
似て非なるものただの箱ではなくサウナでした。
そして、もう一つの現場のお話し。それは市外にある雇用促進住宅での作業中の出来事なのですが、故人様は猫好きだったのか猫を何匹も飼われていたようです。見積もりの時にはすでに依頼者の方が引き取られていたので姿は見なかったのですが、部屋中にその猫達と思われる写真が飾られていました。美猫揃いです。かわいいな~と眺めつつもどんどん部屋を片付けていき、この部屋はあと押し入れだけかと押入れの片付けに入りました。暗くてよく見えませんがいろいろ荷物はある様子、とりあえず手探りで引っ張りだしていきます。
箱、箱、猫用品にタオルセット、石鹸、石鹸、セットのカップ、健康器具に、ぬいぐるみ
「フシャーーーー!」「おっわ!?」と超びっくりです。なんか、なんかいた!
もうお気づきでしょうが、猫ちゃんがいました。あの写真に写ってた美猫の一匹です。ちょっと汚れていますが、綺麗な毛並みです。押入れの中でタペータム(光る目)を輝かせながらこちらじっと見ています。たぶんあっちもいきなり掴まれてびっくりしたのでしょうね箱座りのまま奥から動こうとしません。
ごめんよ~ヌイグルミと思ったんや~悪気はなかったんや~と謝りつつも、さてどうしたものかと思案していたのですが、ちょうどタイミングよく様子を見に来られた依頼者の方に事情をはなすと、あらあらまぁまぁと言って押入れを開けたと思うと難なく確保されています。
あ、そんなあっさりと、、、、やっぱり知っている人間かそうでないかは分かるものなんですね。猫スキーの自分としてはちょっと悲しいものがありますが、仕方ないと仕事に専念しました。
似て非なるもの、ヌイグルミではなく猫ちゃんでした。
遺品整理の現場では似て非なるものにたくさん出くわしますが、一番の似て非なるものはやっぱり人の人生ではないかと思います。
同じような境遇で同じように働いていて同じような年齢で亡くなってと年齢や性別、お住まいや職場など見積もり上に記載されている故人様達の情報はとても似通っている方達がいます。しかし実際は全くの別物でその人たちそれぞれの人生がそのお部屋には刻まれています。
私達にとっては何度も行っている遺品整理でも、ご遺族にとってはこのお部屋の遺品を整理をするのは一生に一度きりです。
ご遺族にとって大切な遺品整理を流れ作業にしてしまわないよう気を引き締めていかなければと思う毎日です。
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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