名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.07.24
ペットの躾けは飼い主の責任ですよ
おはようございます。名古屋市の遺品整理専門第八行政書士事務所の谷です。
最近は夜中の暑さで目が覚めてしまい、エアコンを掛けるのですが、タイマーが切れるとまた目が覚めてしまうを繰り返してちょっと寝不足気味です。
こうしたちょっとした疲れが溜まるのも夏場の孤独死の危険要因になるのかもしれませんね。
エアコンに過度に頼るのもいけませんが、ぐっすり眠れるくらいには使用して夏を無事乗り切りましょう
さて、遺品整理の見積りに伺うとたまに目にするペットの付けたと思われる傷の数々。持ち家なら問題ないのでしょうが、これが賃貸物件となるとさー大変。今回はそんな現場でのお話しを書いてみたいと思います。
その現場は以前に特殊清掃のご依頼を頂いたお客様のご紹介で見積りにお邪魔しました。
なんでも、不用品の量もさることながらペットの粗相の跡が酷いとの事で遺品整理ではないけれどなんとかならないかとのご相談を受けてのことです。
さっそく見積りに伺った所、その現場には実際の住人の方はおらずご両親が立ちあっての見積りとなりました。なんでも、久々に子供の所に様子を見にきたら部屋があまりに酷い状況になっており、こんな事ではひとり暮らしなんてさせられないと実家に連れ戻されたそうです。
お部屋の方は拝見するまでもなく、玄関を入ったらすぐに鼻に付く獣臭。それもかなりきつく臭っています。順番に部屋を確認していくと、ペットのおしっこの跡が至る所にありますし、糞も片付けられておらずそこからも臭いが酷く発生しています。
また、飼われていたペットは猫だったのでしょう、部屋の柱の下部分が削れに削れており、かなり抉れた状況になっていました。
今回は不用品の片付けとペットの粗相で汚れた物の回収、そしてこの臭いをなんとかして欲しいとのご依頼です。このお部屋は賃貸物件の為、子供を実家に戻した以上、近いうちに部屋を解約して家主に返さなければいけないのですが、こうも臭いがきついと家主側から何か言われるんじゃないかと心配されているご様子でした。
不用品の片付けはもちろん、臭いについても死臭に比べれば全然落としやすいですのでその点は問題ないのですが、ただどちらにせよこの柱や壁に付けられた傷は隠す事もできませんし、リフォーム業者に修理させるにしても、家主側の許可を貰わない事には柱などを勝手に工事をすることは出来ません。
ですので退去の際はどちらにしても家主側にこの状況は見られることになるとお伝えすると、ご両親は頭を抱えてらっしゃいました。
柱の傷などは隠せないとは言え、この酷い臭いを消すだけでも退去立会いの際の印象はぐっと良くなりますので、汚物の撤去と消臭作業を行い一応は引渡しを行える状況にまで持っていきました。
後は家主側の判断を待つだけですが、今回はペット禁止のお部屋でペットを飼っており、また柱や壁などに付けられた傷も入居者の故意や過失としか考えられない状況です。しかも入居期間も短いですので、国交省のガイドラインの経年劣化の考え方もあまり借主側には有利には働いてはくれないと思われます。
結果、普通に住んでいたのなら本来必要のない壁の補修費や柱の修理費、部屋全体のクリーニングと消毒費用と多額の出費を覚悟しなければならなくなりました。
今回はペットが原因でしたが、ペットに限らず賃貸物権では賃料を支払っているとはいえ、あくまで人から借りている物となります。人から借りている物は最後は返却しなければいけないのですから、その点を踏まえて大事に使用していきましょう。
ペット禁止の部屋で猫を飼うやピアノなどの重量物設置禁止の部屋にピアノを置いて床を凹ませたなどは、入居者の過失として考えられてしまいますので事前に契約書の内容をしっかり確認して禁止されていることはしないように心がけましょうね。
でないと、今回のご両親のように、無駄な出費を強いられることになりかねませんよ。
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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