名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.08.12
口は災いの元!
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
今日は雨模様ですが、この時期は日差しがなくても熱中症の危険は無くなりませんのでご注意ください。
さて、昨日は時間があったので事務所で遺産分割に関する資料を眺めていたのですが、その時にふと思い出した現場がありましたので、その様子を少しだけ書いてみたいと思います。
例の如く守秘義務の観点から内容には加工を施してあることはご容赦ください。
その見積り依頼は葬儀社さんからのご紹介の案件で、現在葬儀を進めている喪主であり故人のご長男さんからのご依頼です。
現場は郊外にあるマンションの一室なのですが、少し洒落た作りになったマンションで大きな公園を中心に据えてそれを囲むようにマンションが建てられており住み心地は良さそうな印象を受けました。
約束の時間に部屋を訪ねると、ご長男さんとその奥さん、後は次男さんが見えられており遺品整理の見積りにお立会い頂きました。
打ち合わせ自体はご長男さんとさせて頂き、部屋の設備や搬出するものの確認などを一通り終えて、作業代金の説明に入ったのですが、その時に次男さんから「ちょっと待った!」の声が上がりました。
遺品整理の見積りや作業代金などは引越しと違い、なかなか馴染みの無いものですから質問されることはいつもの事ですから、何かご不明な所でしょうか?と思っていたのですが、隣にいたご長男さんの目つきがいきなり鋭くなりました。え?なんで?
ご長男さんはまだ30代くらいの方なのですが、喪服にサングラスといった格好で任侠映画に出てきても違和感の無い俳優のような方です。そんな方が次男さんを睨み付けるように「なんだ?」と一言うと、もう貫禄がありすぎて小心者の自分は隣でガクブル((((;゜Д゜)))状態です。
しかし、次男さんはさすがご兄弟だけあって、そんな威圧にも負けずご長男さんに対して先ほどの見積りについての意見を言い続けていました。
次男さんの主張としては、部屋の片付けにそんなお金を使ったら相続できる分が減るじゃないか!といった内容です。ありていに言えば、業者に頼むと自分の取り分が減るから市の回収にみんなで出せばいいじゃないか!ということです。
相続分が減るからといった理由は正直どうなのかなと思いますが、片付けの方法としてはそういう方法も別に問題はないですよと私は思っていたのですが、その次男さんの言葉を聞いたご長男さんは「うっせーなテメーは、いつもいつも金!金!金!金!いいやがって!ゴミとし出せる訳ねーだろ!しかもお前自分じゃ何もしんくせにほざいんてんじゃねーーぞ!!ゴラァ!」とそこからご兄弟での口論がヒートアップしてしまい。口を挟むわけにもいかず、おとなしく事のなりゆきを見守っていました。
10分くらいでしょうか、ようやく話し合い?も終わり、最終的にはご依頼を頂くこととなったのですが、見積もりの終わりの時にご長男さんが「お見苦しいところ、、」と恐縮されていました。
先ほどの様子を拝見するに、次男さんの日頃の行いには何か思うところがあるようで苦労されているご様子です。
このように遺品整理の現場では見積りの時に限らず、ご遺族や相続人間で言い争いが起きることはたまにあります。そんな時に思うのが、ご家族や兄弟姉妹だからこそ言い過ぎてしまっているんじゃないかなということです。
他人だったらここまでは言う事はなかっただろし、もう少し冷静になれたはずと思われることでも、いざ相手が家族や兄弟となると、ついつい加減を忘れて暴言が飛び出してしまっているのではないでしょうか。
家族や兄弟姉妹だからこそ言い合える間柄でもありますが、相続の場面では遺産といった即物的な側面が強くなってしまい、普段ならすぐに和解できるのにそれができなくなってしまいます。
相続問題はいったん、こじれだすと解決までにものすごい時間と労力を消費する事にもなり、場合によってはご家族で憎しみ合うなんてことにもなるかもれません。
「相続」を「争族」としない為にも、ご家族同士であっても言い過ぎには注意しましょうね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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