名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2014.09.11

水道管ピシャー！

おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。

横浜での水道管破裂凄かったですね。ゆうちょのＡＴＭが傾いてて、なんか『俺はもうダメだ、、、、』って体で表現しているようで見ていて切なかったです
ああいった、道路に埋設された水道管が破裂した場合ってどこが賠償するんですかね？ものすごい額になりそうだ、、、、

さて、横浜の水道管破裂に比べれば規模がとってもミニマムですが、遺品整理の現場でも水のトラブルは起きたりします。今回は久々に私がやらかしちゃった現場のお話しです。

遺品整理の現場での水のトラブルと言ってもだいたいが不注意から出たものです。洗濯機のホースを外そうとして蛇口を閉めるのを忘れて水がピシャーってなったり、給湯器（ワイランド）を外そうとして元栓締めるの忘れてピシャーとなったりと単なる不注意から来るものがほとんどです。

そんな中で過去の現場で私がやらかしたのが水道管ピシャーです。いつも偉そうに現場ブログなんて書いてますが、昔はよく失敗もして周りのスタッフに助けられながらなんとかやってきた感じです。

その現場は名古屋市の中心部にある昔ながら貸家です。平屋造りで奥行きが広いお宅でした。戦後まもなくの頃から住み続けてこられていたようで古民具などが大量にあったのを覚えています。

依頼内容としては、今回この貸家を大家さんへ返すことになった為、大家さんに返せるように家財の撤去と清掃を行って欲しいというものでした。少し古い家財が多いというだけでごくごく普通の作業内容です。

後日スタッフとともに作業を開始していき順調に片付けを行っていたのですが、玄関の片付けをしていた時に土間から続く床下スペースに大量に火鉢や古い扇風機などが押し込まれているのを発見しました。

古い家屋ですので、土間から居室の床下にはそのまま入っていけるスペースがありそこに大量の不用品が詰め込まれていたんですね。もちろんそれらの小物もそのままにしておくわけにはいきませんので、どんどんと出していきます。

そんな時です、少し大きな古いストーブが転がっておりそれを出そうとした時に何かにひっかかる。よくこんなサイズのストーブを入れたなと思いつつ少しづつ引っ張り出していたのですがズゴッ！っと抜けたと思った瞬間ピシャーーーーー！！と水が噴出しました。

何！？何が起きたの？と一瞬パニック。でも水は自分の手もとから噴出していてなにやら細いエンビ管が見えます。あああああああ！こんな所に水道が通ってる！全く気づきませんでした床下で暗かったこともあり灰色の塩ビ管が全く見えていませんでした。

そんな場所でストーブを引っ張り出そうとした為、ストーブのどこかがひっかかったのでしょう、勢い余ってむき出しで配管されていた塩ビ管が折れてしまったのです。水の勢いもすごくピシャーーというがバシャーというかとにかく噴出している所を手で押さえたくらいでは全く止まりません。

「誰かーー元栓、止水栓を停めてくれーーー！」と叫んでヘルプコールをします。すぐに状況を把握したスタッフが玄関から外に出て止水栓を探しますが見当たらない！

元栓どこじゃーーと少しでも水が出るのを押さえつつ辺りを見回していると、あった！しかも自分の足元だし。

急いで手を突っ込んでハンドルをギュルギュル回してやっと水が止まりました。もうその時点で全身ずぶ濡れです。幸い水が噴出した所も土間でしたのでタオルで水気を拭きとってしまえば問題はなさそうです。問題はこの折れた塩ビ管です。

さてどうしようか、久々の大失敗に頭をフル回転させているとピコーンと閃きました。そういえば不動産会社に勤めてた頃に良く作業をお願いしていた業者があるじゃない！と

まずはお客様に謝罪と状況の説明をさせて頂き、直してもらえればいいですよとお許しを頂けました。本当にスイマセン

早速知り合いの配管業者に電話をして『助けて～』と伝えると。すぐいきます！と言ってもらえて本当に30分くらいで来て対応の早さにびっくりです。

どんな業種でもやっぱりプロは違うなとプロのくせに大失敗した自分に猛省しながら修理作業を見守っていると、折れてしまった配管部分を綺麗にして水気を拭きとってから、なんか接着剤のようなものを塗り、継ぎ手パイプのような物に差し込んで修理完了。早っ！

あっという間に修理を終えた手際に感動しきりです。部屋の片付けも塩ビ管の修理を待っていた状況でしたので、これにて終了。

いつものように「作業も無事終了」とは行きませんでしたが、修理業者さんの尽力もあり作業時間も大きくずれる事なく終えられることが出来ました。ほんと感謝です

横浜の水道管破裂のニュースを見て、自分の大失敗を思い出してしまったので自戒の意味も込めて書いてみました。