名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2018.08.16
死後事務委任契約から1年経過
おはようございます。名古屋の死後事務専門第八行政書士事務所の谷です。昨日の名古屋は一日中曇り空で久々に涼しい名古屋でしたね。もうしばらく涼しくてもいいな~。
さてさて、今、死後事務委任契約を受任させて頂いているご依頼者の方が先日ご契約を頂いてから丸1年となりました。ご契約してからは毎月1回訪問して最近の状況や病気の検査の事など色々お話しをさせて頂いています。
先日伺った際も「そういえば、当事務所に死後事務をご依頼頂いてから今日で、ちょうど1年ですね」とお伝えしたところ、「え!もう一年たったの!そうだったかしら~」と2人して時間の早さに驚いていました。
ご依頼者の方に1年経った感想を聞いてみたところ、「二度目の入院の時にお願いしたから、もうそんなになるのね~。なかなか死ななくてすいませんね~(笑)」と元気に冗談を言ってくれる程度には仲がよくなれた事を嬉しく感じます。
実際のところ、ご契約時にお話しを聞いた段階では「ガンのステージ4」ということもあり、ご本人も薬の副作用でかなり辛そうな感じでしたので、いつ何が起きてもおかしくはないといった状況でした。
ただ、最近のご様子を見ている限りでは薬のおかげかガンが大きくなることもなく小康状態で推移しており、目下の目標は「年金を貰う歳までは生きてやる!」とおっしゃっていましたので、是非、ガンに負けずに長生きをして頂きたいものです。私に出来ることは定期的に訪問して世間話をする程度しかできませんが、いつも応援しております。
ご契約してからちょうど1年ということもありましたので、死後事務委任契約を結んで気持ちの変化があったかなどを聞いてみたところ、「やっぱり、心配事がなくなったのが一番かしらね~」とおっしゃっていました。
当初は、自分がこのまま亡くなってしまったら、財産の手続きや自分の家の処分などで絶対に相続人の兄妹は困ることになるだろうと心配されていましたが、喪主の代行から財産整理まで全て任せてしまえれたので、いっきに気が楽になったそうです。そう言ってもらえると非常に私達としてもやりがいを感じるところですね。
また、もう一点気持ちがが変わって来た部分で、当初のご依頼時には残った財産は全て兄妹へ相続(遺贈)するという内容で、この内容自体は今でも変わってはいないのですが、気持ちの変化としては、全部が全部残さなくてもいいのかな?と思い始めているとのことです。
もともとは、自分の葬儀などは出来るだけ簡素にして少しでも多く兄妹へ財産を残しておこうと考えていたのですが、ある程度の額を残しておけば問題ないし、他は自分の為にもっと使ってしまおうかしら?考えが変わってきたそうです。
私としてもこれは大賛成!契約時はそれこそ今日、明日にでも命の危険がっ!という雰囲気で、自分の為に贅沢をするなんてことには気が向いていないご様子でした。
それが今では自分で稼いだお金なのだから自分の為にもっと使ってもいいのでは?と前向きな発想に変化してきていると感じました。
ただ、これまで倹約的な生活をされてきた方なので、急に何かしようと思ってもどうしても一歩が踏み出せない様子で、目下のところ気持ちが動いているのが、「スマホ」と「ビデオオンデマンド」。
特にドラマの視聴が好きな方なので、最近のネット配信の番組やwowowなどの話題で盛り上がりつつ、依頼者のお宅のネット状況とテレビにLANケーブルを刺す部分があるかなどを一緒に確認して、これならいけそうとなったので、今度部品を買いにビックカメラへ行ってくるわ!となりました。
ガンのステージ4と聞くと病院で寝たきりで緩和ケアを受けているようなイメージがありましたが、このご依頼者の方と1年お付き合いさせて頂くことで、必ずしもそうではなく、これだけ自活した生活を送られている方もいるのだと考えを改めさせて頂きました。
おひとり暮らしの方や独身世帯が増えるなか、自分の死後の手続きで不安を抱えている方は今後も増えていくと思われますが、少しでも当事務所がお力になれるように日々勉強してまいりますので、ご心配なことがありましたらいつでもご相談くださいね。
追記
依頼者と次回の訪問日程を決めて帰ろうとしていた際に依頼者の方から株の優待でもらった商品をいくつも頂きました。
依頼者の方、株で優待を貰うのが楽しみの一つで今でもネットで株取引をされているのですが、いろんなメーカの商品があるということはそれだけ食料品関係の会社の株を多数持っているということですよね。すごいな~。