名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2019.07.26
遺品整理と遺産整理は密接な関係にあります。
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
この間までは7月とは思えない程、涼しい気候でしたが、今日は一転あまりの暑さでいつもよりかなり早い時間に目が覚めました。
梅雨明け宣言もちらほら聞こえ始めてきていますが、東海地方は週末の台風が過ぎてからですかね?
いずれにしても、急激な気温の変化、熱帯夜による睡眠不足、体が慣れていない段階での暑さによる体調の悪化と熱中症になってしまう条件が揃っていますので、体調管理にはお気をつけください。
さてさて、遺品整理を行っていると遺産整理のご相談を受けることもございます。遺産整理?遺品整理と何が違うの?と思われるかもしれません。
明確な区別はないのですが、「遺品整理」は実際の家屋にある家財・家具や日用品を整理することであり、遺産整理は預貯金や家屋の名義変更、株式の売却手続などをイメージして頂ければと思います。
別の見方をすると、遺品整理は肉体労働で遺産整理はデスクワークが中心の仕事とも言えるかもしれませんね。
私としては、肉体労働の遺品整理をスタッフと一緒にガンガンやっている方が好みではあるのですが、遺産整理業務も最近面白くなってきたところです。
遺産整理(遺産承継とも言いますが)の主なものとしては、金融資産や不動産などを相続人の方へ移す作業がメインとなります。ですので、遺産整理業務を行う前に必ず必要となるのが「財産の調査」となるわけです。
ただ、結婚を機にご実家を出られていた息子さんや娘さんなどは、長年実家から離れて暮らしていたこともあり、ご両親の財産がどこにどれだけあるのかが分からないということも珍しくありませんよね。
こうした状況での財産調査は私達のような士業が行う遺品整理が非常に有効な手段として機能します。
家財を片付けるだけでしたら、一般の遺品整理業者さんでも問題はありませんが、今後「遺産整理」を行う予定のご家族にとっては「財産調査」を兼ねた遺品整理を行うことが可能な士業主体の遺品整理業者に依頼することを強くお勧めします。
なぜなら、「遺産整理」の前提として行う「財産調査」では、ご実家に何がどれだけ眠っているのかを確認する必要があり、こうした調査は遺品整理の際に行うのが一番効果的だからです。
遺品整理は普通のゴミ処分や不用品の回収とは異なり、室内の貴重品捜索を入念に行いながら、仕分けを行っていきます。
そして遺品整理が終わった後は基本的には室内は空っぽの状態となり、搬出した家財や家具は全て処分されてしまいますので、後から調べ直すということは非常に難しくなります。。
ですので、遺品整理の際、家屋から搬出す前段階で入念に調査を行う必要があるのですが、いくら丁寧な確認を行っていたとしても、捜索によって出てきた物が重要な書類なのかどうか、今後の手続に必要となるものなのかどうかが判断できるだけの知識がないと意味がありません。
そうした訳で相続専門かつ遺品整理を専門に扱っている当事務所のような士業が行う遺品整理が遺産整理と非常に親和性が高く密接な関係にあるといえます。
遺品整理の現場では様々な物が出てきます。代表的なのは預金通帳。もちろん、銀行の通帳が出てこれば、それをポイポイと捨てるような遺品整理業者はいないでしょう。
ただ、その出てきた銀行の通帳がかなり年代物の通帳、例えば「三菱銀行」の通帳とかだったらどうでしょう。
通帳自体がぼろぼろで。染みもかなりある。そもそも三菱銀行なんて今は存在していないとなると、遺品整理業者であっても「もう使われていない古い通帳だから処分でいいか」と捨ててしまうケースがあります。でも、それは間違いですよね。
処分するかどうかは実際にその通帳に記載されている内容がどうなっているかや、三菱銀行の業務を引き継いでいるUFJ銀行に残高証明などを取得して確認してみないと処分の可否は決められません。
そうした一般の方には分かり辛い部分もサポートできるのが士業主体の遺品整理であり遺産整理でもあります。
財産調査から始めたいけど何をどうしたらいいのかが分からないと感じていらっしゃいましたらご相談くださいね。
第八行政書士事務所の遺産整理業務については「財産整理・遺産整理業務のご案内」をご確認ください。