名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2023.08.18

マトリョーシカの先にあった思い出の品

おはようございます。名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八行政書士事務所の谷です。

お盆休みも終わり、そろそろ仕事へと復帰されている方も多いのではないでしょうか?まだまだ暑い日が続きますので体調管理にはお気をつけくださいね。

さてさて、お盆期間中といっても当事務所は特に休みという訳ではないのですが、世間が休みの際は士業事務所は休みだろうと思われているのか、問い合わせの電話も少なくなるのでむしろ作業に集中できて家財整理が捗るといった感じだったりします。

世間がお盆休みに入ったタイミングで現在ご依頼を頂いているある現場の作業に取り掛かりました。といっても、緊急性を要する作業現場ではありませんでしたのでお盆休み中にバッタン!ゴットン!と大きな音が出るような作業は近隣にも迷惑になるため、室内での貴重品捜索です。

住人の方が亡くなってから数年が経った部屋でライフラインは生きているのですが、壁に掛かったカレンダーが2020年の日付のものであったりと、しばらく誰も住んでいなかったのだと教えてくれるそんなお部屋です。

一般的な遺品整理業者さんの場合ですと今回の現場位の家財量でしたら1日で作業を終わらせてしまうのでしょうが、当事務所にご依頼頂くケースでは、長年疎遠だった親族の家だったり、ずっと手を付けられなかった実家の整理といった様に、依頼者であっても何がどこにあるのか分からないというケースも多くあります。

そうした依頼者自身が貴重品の有無を分からない状況下での遺品整理を中途半端に行ってしまうと、最近頻繁にニュースで見るようになった「ゴミ処分場で大量の現金が発見される!!」といった感じに遺品整理の際に隠れていた貴重品に気づかず遺品整理業者が運んでいってしまったということになりかねません。

誠実な遺品整理業者が室内で発見していれば、正しく遺族のもとに戻るお金も、いったんゴミ処分場まで運ばれてしまうと相続人のもとに戻る可能性はかなり低くなってしまいます。

ですので、当事務所に依頼頂く遺品整理ではこうした失敗を出来得る限り防ぐ意味でも多くの現場で貴重品捜索の日と実際に室外に家財を運び出す遺品整理の作業日を分けて行っております。

そして今回の現場の話しですが、古いカレンダーが示すように長年誰も生活していなかったお部屋です。しかし、冷蔵庫の中こそ空になってはいるものの、室内は生活されていたままの状態で残っており、タンスや押し入れ、倉庫の中などもみっちりと荷物が詰まっている状態でした。

こうした状況であれば遺族の方も事前に隅々までどんな物が残っているのかなどのチェックは行えておらず、まさに遺品整理業者の手に全てが委ねられている状況でもありますから責任は重大ですね。

貴重品捜索の作業といっても難しいことをする訳ではありません、基本的に遺品整理を行う際は市の基準に従った分別を行っていきますので、その分別作業と併せて貴重品が隠れていないかをチェックしていくことになります。

例えば、旅行カバンであればチャックのひとつひとつを開けてポケット部分に何か入っていないかを確認したり、香典袋であれば袋の中にお金が残されていないか等々、もちろんそれ以外にも仏壇やタンスの衣類に貴重品が包まれていないかなど遺品整理業者独自の視点での捜索も行いますが、基本的には細かくチェックするということです。

あえて難しい点を挙げるとするならば、貴重品かどうか見分けるために必要な知識があるかどうかでしょうか。現金や通帳、貴金属といった物であれば一般の方でもわかりやすいと思うのですが、遺品整理で出てくる貴重品というのはそれだけではなく、有価証券の配当通知や保険証券、ボロボロになった登記済み証など様々な物がでてきます。

そうした物が今後の手続きで必要となる物なのか、何か重要な財産の所在を示す端緒となったりするのではないかというのは専門的な知識が必要とされる難しい部分ではあります。

当然、ひとつひとつ丁寧に確認しながら作業を行っていけば時間もかかるため、一戸建てはもちろん、2LDKや3LDKのマンションの様なケースでは貴重品捜索だけで1日が終わってしまったりします。

そして今回の遺品整理現場で印象的だったのが、マトリョーシカ。実際にはマトリョーシカのような箱だったのですが、箱の中に箱があるといった感じで、開けても開けても箱、箱、箱。

どうやら手作りの箱のようなのですが、どんどんサイズが小さくなっていくのですが、箱、箱、箱・・・と良くこんな細かい箱をサイズを合わせて作ったものだと感心するのですが、最後に出てきたのがひとつの指輪でした。

沢山の現場で今回と同じようにマトリョーシカやそれに似た箱の入れ物というのは出てくるのですが、大抵の場合は全部開けてみても何も入っていないケースがほとんどなのですが、今回は大事に仕舞われていたと思われる指輪を見つけることができました。

中に仕舞われていた指輪もおもちゃの指輪という訳ではなく、結婚指輪?と思えなくもない指輪です。ただ、他の部屋からは指輪をはじめとした貴金属が仕舞われていたジュエリーボックスも見つかっていましたので、なんでこの指輪だけここにあるの?という謎は確かにあるのですが、考えても答えが見つかるわけでもありませんので、後の判断はご遺族の方にお任せすることとしましょう。

今回のマトリョーシカ的な箱が良い例ですが、何重にもビニール紐で結んであり開けるのが面倒くさい小包や埃が堆積していて触るのも躊躇われる家具などは家族が行う遺品整理では、十分に中を確認されないままゴミとして出されてしまうケースがよくあります。

遺品整理の現場では、思わぬところから思わぬ物が出てくるといった事は珍しくはありませんが、そうした現状を認識しているのは遺品整理を生業としている専門家であって、遺族が初めて行う遺品整理で、そうした箇所に気づくのは無理というものです。

本人も隠すつもりで置いていた訳ではなくても、家族や遺族からしたら「なんでこんなところに隠していたのよ!」となってしまうこともあったりしますので、自分だけしかわからない様な場所に大事な物を置かれている方は、後から家族の方に見つけてもらえる準備だけはしておきましょうね。

でないと、あなたの大事な資産やコレクションがゴミとして処理されたあげく、適正な手続きを経てゴミ処分場の所有者の物になってしまうかもしれません。本当にそれでいいのですか?

遺品整理と死後事務のご相談は名古屋の第八行政書士事務所まで。ご相談お待ちしておりま~す。

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