名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2014.09.10

隠し財産は本当に隠れてる！

おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。

随分涼しくなってきましたね。昨日は自宅の食料が無くなり仕事帰りにスーパーに行ったのですが野菜高くないですか！？
玉ねぎやキャベツなんかこんなに小ぶりなのにいつもより高いって、、、、

ま、うちの台所事情は横に置いとくとして、皆さんのお家ではタンス預金があったりしますでしょうか？

銀行に預けても金利は付かない、手数料はかかる、銀行が倒産した時は一千万までしか保証されないなど、そういった不満から金融機関に預けるよりもタンス預金にしてしまっているご家庭がどんどん増えてきているようです。

少し古いデーターですが2012年の時点で日本のタンス預金は86兆円以上との統計が出ています。この中には一般家庭だけではなく企業の金庫で保管されているお金なども入っていますので一概には言えませんがそれでも凄い額ですよね。

このタンス預金が市場に出回れば結構な経済活性化になりそうですが、景気の先行きが不透明な今のご時世ではタンス預金の鍵が開けられるのはまだまだ先になりそうですね。

遺品整理の現場でもこのタンス預金が出てきます。銀行には大した預金は無かったけど自宅に大金があったなんて事は珍しくありません。そういったお金が金庫がなどの分かりやすい場所に保管されている場合は問題はないのですが、タンス預金ではなく隠し財産にされてしまっていると結構大変。

以前にも書いたかもしれませんが、遺品整理の際に貴重品の捜索や分別を疎かにするとそういった隠し財産としてあった多額のお金がゴミ処分場で見つかったりします。

ゴミ処分場で大金が発見！なんてニュースを見たことがありませんか？ああいう事件は遺品整理の際に中身の確認をろくにせずに、なんでもポイポイ捨ててしまう業者がいる為、ああいった事が起きてしまいます。

タンス預金といっても私の経験上、実際にタンスに隠されていたという事はそんなにはありません。イメージ的にはタンスの下段を抜いたらその下にお金が！というのがポピュラーかもしれませんが、無いとは言いませんがそこまでの件数には出会っていません。

隠し財産の隠し場所は千差万別で遺品整理の場合は故人の性格、年齢、性別などに注目して捜索することになります。特に高齢者の方の場合は仏壇周りにお金を置いておくことがありますので要注意ですね。

ただ、仏壇の中を確認して無かったから大丈夫とは行きません。そんな過去に経験した事例をご紹介しておきます。

その現場は古い平屋の建物で高齢のご両親が住んでいたご自宅です。ご依頼者は息子さんで他にも親族はいるようでしたが、その方が代表でご依頼頂きました。

古いお住まいでしたので畳のお部屋に縁側と標準的な日本家屋といった造りです。当然仏間には仏壇が置かれておりその仏壇も性抜きをした後に運び出していくこととなりました。

スタッフとともに家財を運び出し、後は仏壇の運び出しと掃除となった段階でスタッフが仏壇を運び始めました。もちろん運び出す前には念入りに中は確認して貴重品等がないのは確認済みです。

上段が運ばれ、下段もスタッフによって搬出され部屋の中には何もなくなり、さー後は清掃だという段階でスタッフが箒をかけようとしている所に目がいきました。

長年同じ位置に置かれていた為、仏壇があった場所はかなりのホコリにまみれていてロウソクの欠片やマッチなどの小さなゴミもたくさん散らかっていました。

スタッフが掃き掃除しようとした所を「ちょっと待ったー！」とどこぞのお見合いパーティー企画で叫ばれていたような声でスタッフの作業を停めてその場所を確認。

気になったのは仏壇の下段の四隅に置かれていた足場です。畳の凹みを気にしたのかそれとも仏壇の平行を保つために置かれたものなのかはわかりませんが、一見カマボコの板のようなサイズでダンボール紙で包まれたものが仏壇の足場として置かれていました。

あくまで今までの経験上で感した直感でしたが、当たっていました。そのカマボコサイズの物体はお札の束です。お札の束をダンボール紙で包んで、仏壇の足場にしていたようです。恐らく万が一の時の非常用のお金として保管していたんでしょう。

こういった隠した本人にしかわからないような巧妙に隠されているお金というものは結構あってご遺族を悩ませる事となります。

専門の遺品整理業者なら細かく調べながら作業を行いますので発見される事も多いと思われますが、ご遺族の皆様で遺品整理を行っていく時はご注意くださいね。