名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.02
人形屋敷
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
連日の秋晴れで過しやすい名古屋ですが、なにやら台風18号が発生しているんですか?しかも大きくなりそう?そして直撃コース?勘弁して欲しいですね、、、、
さてさて、遺品整理の現場ではいろいろなお部屋に遭遇するのは当たり前ですよね。それこそ人の数だけあると言ってもいいくらいです。その中でも個性溢れるお部屋は遺品整理から何年経っても忘れられません。今回はそんな現場のお話しです。
そのご依頼は故人のご姉妹からのご依頼でした。故人は病気で病院でお亡くなりになられたのですが、なぜかご依頼者の方はお部屋に入りたがりません。孤独死や自殺の現場の場合などはどうしてもお部屋の様子を確認することが出来ない方は珍しくはありませんが、普通に病院で亡くなられた方の遺品整理でお部屋の入室をためらうのは珍しいと言えます。
現場のお部屋の前でお話しを聞くと、どうにも玄関に物が置いてあり中に入れずまた部屋の中から人形が見ているようで怖くて入れないとのこと。話し合いの結果、立会い無しで私がひとりで中を確認させて頂き、不明な箇所は後ほど確認するということとなりました。
さっそくお預かりした鍵で玄関を開けて、中を確認しようとすると、、、確かに中に入れません。なぜか4人掛けテーブルと椅子が玄関前に横倒しにしてありさながらバリケードのようになっています。部屋の電気のスイッチもその奥にあるため電気も付けられず薄暗い、、、、そして何よりアンティークドールのような人形がこちらをじっと見ています、、、、、これは怖い
とはいえ、中に入らないと見積もりも出来ませんので、バリケードのようになっているテーブルや椅子、そして重しの代わりに置いてあるような電子レンジや人形などを無理やりどかしてなんとか人ひとりが通れるスペースを確保して中に入りました。
電気を付けようとスイッチを押しても反応なし、どうも既に電気は停められているようですね。薄暗い中、玄関から入ってくる外の明かりを頼りにキッチンへ進むのですが足元におかしな染みが、、、、あれ変死現場じゃないのに変死現場のような跡が、、、、、
最近はそうでもありませんが以前は変死現場だと分かると整理業者が作業を断ってしまうんではないかといった不安からかご遺族がその事実を隠してご依頼されることがありました。もしかして今回もかと思いつつよくよく調べてみると死臭もしませんし恐らく何かの調味料がこぼれただけなのでしょう。
キッチンの染みはひとまず置いといて隣の部屋の様子を確認するべく襖硝子を開けてみてびっくり!人形人形また人形です。
キッチンから続く部屋は6畳の和室が2間あるのですが、どちらも人形だらけです。片方の部屋は窓際やタンスの上などに人形が飾られている感じですのでまだ人形が多いだけの部屋のようにも見えます。
しかしもう一つのお部屋は山。人形が積み重ねられて山となっています。積まれている人形はどれもボロボロの状態で破損している物もたくさんあります。
6畳のお部屋の半分くらいを天井近くまで埋める人形の山、、、、、ぬいぐるみなどのファンシーな類ならまだ可愛くも思えるのですが、そこにあるのはどちらというとリアルな造りの人形ばかりです。
あまりの人形の多さにびっくりしつつも、見積もりを終えてご依頼者に状況の説明に向かいました。お話しをするとご依頼者の方も人形の多さには思い当たる節があるのか、やっぱりかといった感じでした。
人形の扱いをどうするかと相談すると、何かあっても困るので全部供養して欲しいとの事となりました。量が量でしたので供養も現地に僧侶の方にお越し頂き現地供養の形で行って頂くことに。
供養が終わるといくぶん気持ち的に楽になるのか、部屋の片付けの為にカーテンを開けて新鮮な空気に入れ替えると、見積もりの時に感じたホラーな感じなどはせず、壊れてしまっただけの少しかわいそうな人形にしか見えません。
目のある物や人の形をした物はどうしても扱いが慎重になりますよね人形などの処分に困ったら葬儀業者さんなどが定期的に行う人形供養などに持ち込んでお別れすると気持ちが楽ですよ。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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