名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.05
生前整理(福祉整理)の必要性
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
台風18号がなんか全国ツアーでも開催しそうな勢いで迫ってきていますね。作業現場のある日に来られると本当に困ります、、、
さて、残暑の厳しさも消え秋らしい天気で非常に過しやすい日が続いています。以前にも少し書いたかもしれませんが涼しくなってくると夏場に比べて緊急のご依頼というのは減る傾向にあります。
ご存知のように夏場は熱中症を原因とした孤独死が増えるからなのですが、涼しくなってきたからといって油断をしては駄目ですよ。涼しさを越して寒くなってくれば寒さを原因とした孤独死が増えてきますので季節ごとの対策が必要ともいえます。そのお話しはまた今度にするとして、今回は暑さ、寒さに関係ない家庭内の事故原因について。
孤独死に限ったことではありませんが、厚生労働省の人口動態統計調査によれば、死亡原因の順位として悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患、老衰に次いで不慮の事故があげられています。
この不慮の事故では交通事故とともに家庭内事故が大変大きな割合を占めています。その数なんと交通事項の約3倍!つまり、それだけご家屋内で亡くなる危険性があるということです。
家庭内事故死の内訳として、溺死33.1%、その他の不慮の窒息死26.1%、転倒、転落18.1%、火災6.3%、その他16.4%(厚生労働省人口動態統計2012年参照)
今回注目したいのは家庭内事故の約2割を占める転倒、転落などの落下型といわれる事故の種類です。私達が遺品整理のお手伝いでうかがうご家庭で良く見かける風景が雑多な荷物が溢れて人ひとりが通れるくらいしか歩くスペースがないようなお部屋だったり、大きな家具の上に目一杯物を載せていたりするお部屋です。
高齢者のご自宅でよく見かける「いつか使うだろうからとりあえず取っている」という状況がまさにこれらのお部屋なのですが、非常に危険ですよね。高齢になり足腰も弱っている状況で歩くスペースもままならないような状態ではいつ転んで怪我をするかもわかりません。
その怪我が元で入院→寝たきりとなる可能性も十分にあるでしょうし、最悪転倒した際に打ち所が悪くそのまま亡くなってしまうことも考えられます。
また、大きな家具が固定されず置いてあれば地震の際に倒れてくる危険性や家具が倒れてこなくてもその上に乗せてある物が落下してきたりすればそれだけでも十分な脅威と言えるでしょう。
物を大事にするのは非常に大切な気持ちだと思います。しかし、それは命の危険を抱えてまでする必要があるとは私は思いません。もちろん、そんな命の危険があるなどと認識して物をしまっておられるわけではないでしょうし、単に片付けるのが手間だからと放置されているだけかもしれません。
それでも、先に述べた家庭内事故の数字が示すとおり、家庭内で転倒や転落などで亡くなっている方が多いのは事実です。自分だけは大丈夫なんて事はありませんし、住みなれた家なんだから安全だと油断もしないでください。
物を大切にするのも大事ですが、身の回りを一度整理して、快適な住環境を手に入れてみてはどうですか?一度に全部片付ける必要もありません、まず一日のうちで一番長くいるお部屋とそこからトイレや玄関までのスペースを綺麗にしてみてはいかがですか?
恐らく今の時点でも生活には困ってはいないと感じるでしょう。多くの方がそうです。何年もその環境でずっと生活されてきているので実は不便や危険があるということに気づけていないだけなのです。
今はまだ大丈夫かもしれませんが、いざ足腰が弱ってきてからでは片付ける気力や意欲が沸かなくなってしまい、結局危険な住環境のままで生活を続けて怪我などをしてしまいます。
生前整理は元気なうちに行うのがポイントですよ。いつでもご相談くださいね
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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