名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.20
想い繋いで
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日の名古屋は秋晴れで絶好の洗濯日和でした。もうしばらくこんな日が続いてもらいたいものですね
さて、昨日のブログの続きではありませんが、趣味に関係する現場のお話しを書いてみたいと思います。
そのご依頼は施設に入られる高齢の女性からのご依頼でした。ご主人が亡くなりしばらくはマンションでひとりで生活を続けていたようですが、息子さんの進めもあって息子さんのご自宅近くの施設へと転居されるご予定だそうです。
今回はその長年生活されてきたマンションのお部屋の片付けと施設へと運ぶお荷物の荷造りのお手伝いで呼ばれたというものです。ご依頼者は小柄な女性ですが白くなった髪も綺麗に整えられており上品な感じのするお方でした。
色々とお話しを聞かせてもらいながら見積もりを進めていきキッチンに入ったところでテーブルの上に置いてあるものが目につきました。それはビデオカメラなのですが、一般的なご家庭にあるようなハンディーサイズではなくどちらかというとプロ使用のような大型ものが大半で結構な量がございます。
このカメラはどうしたのですか?とお聞きするとなんでも亡くなったご主人がもともとテレビ関係のお仕事をされていたようで趣味も講じてか仕事以外でもカメラを持って色々なところをご夫婦で巡っていらしたとのことです。
ただ、ご主人が亡くなってからは動かす人もおらずどうしようかと悩んでいたそうで、今回の片付けを機に誰かに譲ろうと決心されたとのことでした。
型が古いですのでそこまで高くは買い取れないですけどよければ買い取りますよと伝えると、「お金の高い安いはどうでもいいの、主人が大切にしていた物を誰かが大切に使ってくれればそれで十分なの」とカメラを見ながらおっしゃっていました。
ご主人の思い出の品を手放すのにはそれなりに葛藤もあったと思いますが、ご主人の想いを誰かに繋いで欲しいという思いを強く感じる一言でした。
引き取らせて頂くカメラをそれぞれ確認していくとその中に一つだけ新し目のハンディーカメラが混ざっていました。これは?と聞くと「あ、それは私が使っているカメラですのでそのままで」と、どうやらご依頼者の方もカメラを握られるようです。
ご自身でも撮影されるんですねと聞いてみると、なんでもご主人様にくっついていろんなところを巡るうちに自分でも景色を撮るようになって最後の方は夫婦でお互いを撮りあうようになっていたそうです。
今度はそのカメラで引越し先の施設の様子などを撮影してみたいととても楽しそうにお話されている様子をみているとご主人のカメラに対する想いは奥様にちゃんと引き継がれているんだなと思わずにはいられませんでした。
趣味は自分で見つけることもあれば他の方の影響やはたまたテレビを見ていて自分でもやってみたい!と思ったりと何がきっかけになるかはわかりません。ちょっとでも気になるものがあればためらわず手を出してみる勇気も必要かもしれませんね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
←ブログの内容が面白ければ1clickして頂けると励みになります!
にほんブログ村