名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.22
嬉しくない発見!
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
エボラのニュースが連日話題になっていますが、日本の薬が効くかもしれないとの光明も見えてきていますね。早く事態が収束する事を願っています。
さて皆さんは小さい頃に隠し基地や隠し部屋などに憧れたことはないでしょうか?私は良くダンボールなどで間仕切りなど作って遊んだ後にその処分に困っていたりしましたが、子供の頃なら憧れる隠し部屋も遺品整理の現場で出てこられると非常に困ったりします。今回はそんな失敗談です。
そのお部屋は名古屋の中心街にあるマンションの一室でした、孤独死の現場で男性の独り暮らし、間取りは2LDKと男性がお一人で生活するにはかなり広めのお部屋です。
ご依頼はご兄弟の方から頂いたのですが、なんでも遠方からこちらに来られているようで葬儀や役場周りで手が離せず立会いも難しいとのことでした。幸い管理会社の方がとても親身になってくださる方でしたので管理会社の方に代わりに立ち会って頂き、設備などの確認をさせて頂きました。
見積もりで確認したそのお部屋は本屋敷というか、とにかく本で溢れているお部屋でした。玄関開けてすぐの所がキッチンスペースになっておりその奥に二部屋あるはずです。
あるはずといのは部屋の中を見ることが出来ないからで、正面に見えている部屋は部屋の入り口まで本の壁が出来ており天井までびっしり隙間無く積みあがっています。
その向かって右側にあるお部屋はまだ多少天井とのスペースがあり故人もこちらで寝起きしていたのか、布団やテレビなどの生活用品がだいたい固まっていました。といってもほとんど本で埋まってしまっているのですが、、、、、
おそらくベットがあっただろう場所もすでに本に飲み込まれており、布団だけは引き抜いたのか本の上に布団と毛布だけがあるような状況です。部屋の床が抜けていないのが不思議なくらいの量ですが、これは相当腰にきそうな現場で泣けてきました。
ご依頼内容としては貴重品類以外の荷物を全て片付けて管理会社からOKがもらえる状況にして欲しいというものです。現場は3階ですが階段作業でしかも運び出すのはほとんどが本という体力的にかなりハードな現場でしたのでスタッフもベテランを揃えて作業にあたります。
とにかく荷物のほとんどが本で埋まっており普通の家具や生活用品というものが最低限しかありません。どんどんと梱包して運びだしていき、その膨大な本の山になかば埋まりながら作業を進めていきました。
午前中でキッチンと正面に見えていた部屋の片付けが終わり、もう一部屋の方にも取り掛かっていきます。床や埋もれていたベット、そしてテレビなどが発掘されてきて残すはテレビの横に積みあがっている本の壁で終わりかというところまできた時になんとはなしにその本の壁に手をついたら、ズッ、ズズーーンッっと本の壁がさらに奥へと崩れていきました。
え?うそ、何このスペース、、、まだこの奥に部屋が続いているの、、、、、、
正直愕然としました。普通テレビは壁のアンテナの付近に設置されますからテレビの後ろはてっきり壁だと思っていたのですが、実はそうではなくてテレビは随分と部屋の中央よりあり、その左右を本で隙間なく埋めていただけのようでした。
まさに隠し部屋の発見!でも全く嬉しくない発見です。本の壁の後ろは今までよりは多少ゆるやかな埋まり方ではあるものの、まだもうひと仕事と言えるくらいの分量があります。
泣けるーーースタッフ全員がその光景を見て、えーーー!って顔をしていましたがやるしかないと心を入れ替えて作業を開始。
本の壁が崩れたと同時に現れたベランダの窓から差し込む太陽の光がまるで洞窟の出口のように見えるそんな大変な現場でした。
この現場は鉄筋コンクリート造りのお部屋でしたから床は抜けませんでしたが、木造のアパートだとまず間違いなく床が抜けていたと思われます。
本に限らず、ビデオテープや食器類なども一箇所に集めるともの凄い重量になりますのでお部屋の構造によっては床が抜けて階下へ落下なんてこともありますから十分に注意してくださいね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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