名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.11.01
浴槽で孤独死が起きた場合の注意点
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
とうとう11月に突入ですね。今年も残す所あと2ヶ月!!楽しい年末を過せるように頑張っていきましょう
さてさて、連日同じような話題で大変恐縮ですが、本日も浴槽での孤独死のお話し。先日作業してきた物件でのお話しを例に浴槽で孤独死が起きた場合の注意点を少しだけ書いておきたいと思います。
先日作業した現場ですが、賃貸物件で男性が浴槽内で孤独死をされていて死後数日経ってから発見されました。遺体の腐敗も酷かったのか浴室内はウジとハエが大量に発生しており、臭いもかなりきつい状況です。
浴槽の清掃にとりかかろうとしてよく見てみると、既にお風呂の栓が抜かれています。しかし、浴槽内にはまだだいぶ体液まじりの残り湯が残ったまま。
恐らくご家族の方が発見した時に慌てて栓を抜いたのか、または汚れた水を流してしまおうとして栓を抜かれたのだと思いますが、いきなり栓を抜いてしまうのはしないようにしましょう。
浴槽内での孤独死の場合は遺体の損傷の程度によっては足の爪が取れていたり、皮膚が剥がれ落ちてしまっている場合があります。これに気づかずにそのまま栓を抜いてしまうと皮膚や爪、そして虫の死骸など体液と合わさったかなり粘度の高い塊が配管で詰まってしまう可能性があり、最悪配管の取替え工事になってしまうかもしれません。
通常の詰まり抜き作業で済めばいいのですが、配管の取替えとなってしまうとかなり大掛かりな工事となり高額な費用を覚悟しなくてはなりません。孤独死が起きた現場で冷静な対処というのは難しいでしょうが記憶の片隅にでも置いておいてください。
今回の現場は幸い爪や皮膚が排水口の入り口で詰まっていただけでしたのでなんとか抜き取ることができました。浴槽内に残っていた水分や虫なども全てタオルなどでふき取り排水口には流さないように処置をしてから浴槽の清掃に取り掛かります。
幸い既に流れてしまった分での詰まりも見受けられず、念の為排水の詰まりを防ぐ薬剤を投入しておきました。ただ、ご遺体の発見が遅れた為、浴槽自体が変色してしまっていましたので恐らくこれは交換となることでしょう。この現場の浴室もユニットバスでしたので交換にはかなりの費用がかかると思われます。
11月に入り本格的な冬も目前となってきています。くどい様ですが冬場のお風呂とトイレは注意が必要です。特に心疾患や高血圧を抱えている方は用心しすぎる位でちょうどいいと思って、室内と浴室、トイレ等、部屋と部屋との間で寒暖差のないように事前に十分な準備をしておきましょうね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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