名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.11.05
やっぱり大事なご近所付き合い
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日の名古屋は日差しは暖かいけど風は冷たいそんな天気でした。温かい飲み物が恋しくなる季節ですね。
さて、超高齢社会の日本では高齢者の増加に伴い認知症の患者さんも増加しています。認知症とまではいかなくても高齢になるにつれて意思能力が弱くなってくるのは仕方のないことですが、そういった意思能力の低下した高齢者を狙った悪徳業者などからどうやって高齢者の生活を守っていくのかはとても重要な課題ですよね。
最近では成年後見制度の認知度も上がり、弁護士や司法書士そして行政書士が行う成年後見とは別に民間でも成年後見についての研修が行われていたりします。しかしながら来年2015年には団塊の世代の方々は全て65歳以上となり、2017年には後期高齢者(75歳以上)が前期高齢者の数を上回るとされ、急速に高齢化が進む中まだまだ成年後見制度を利用している人の数は圧倒的に少ないといわざるおえません。
以前にこのような現場を行ったことがあります。そのご依頼は高齢のお父様をご自宅に引き取ることにした息子様からのご依頼でした。お父様が長年生活されてきたご自宅を売却するにあたり不要となるものの整理がご依頼内容です。
お父様は多少頑固な所はあるけれどもずっとひとりで生活してきており、息子の世話にはならん!とおっしゃっていたようなのですが、ここ数年ではその勢いも弱まってきていたそうです。そんな折、久々に息子様がご自宅に戻ってみると見慣れない機械が目に止まったそうでお父様に確認してみると「親切な人から買った」と言われたそうです。
息子様はその瞬間ピーン!ときたらしく、他になにか買ったものや契約したものはないかをお父様から聞き出したところ耐震工事や床下換気の工事などいくつか契約をしており、既に工事が終わっているものもあったそうです。
間違いなく高齢者を狙った悪徳業者の仕業でしょう。私が見積もりに伺った時にもいくつか契約書の控えを見せて頂きましたが結構な金額が記載されていました。見積もりに伺った時点で既に弁護士の先生を入れて解約の手続きや既に工事が終わってしまっているものについても契約の無効を主張して交渉を進めているとのことで、余計な費用が掛かってしょうがないと息子様は嘆いていらっしゃいました。
後見開始の審判がなされていれば高齢者が行った契約の無効の主張も通りやすいでしょうが、そうではなく単に高齢で最近話しの受け答えが怪しかな?と思われているような状況では必ずしも契約の効力が無いとは言えず、また訴訟を行うにも手間や費用が掛かることから業者側も相手の泣き寝入り期待してとにかく既成事実を作ろうとしてきますので注意が必要です。
高齢者のひとり暮らしでは、見慣れない人間が頻繁に出入りしていたり、大掛かりな工事の準備をしていたりなど普段と違うことが起きた場合にすぐにご家族の方へと知らせてくれるご近所の目が大事になってきます。
孤独死対策にもご近所の目というのは非常に効果が高いですので悪徳業者を撃退する上でもご近所付き合いは大切にしていきたいですね
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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