名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

 おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。

先日の大雪は本当に酷かったですが、なんとか名古屋は雪の影響から脱しましたでしょうかね。

先日の大雪を眺めていて思い出したことがあります。以前北陸地方で不動産賃貸の管理を行っていた頃の話ですが、その時に雪の多い北陸地方でも４年に一度の大雪というのに遭遇した事があります。

北陸地区に赴任して間もなかった事もあり、用心のためにと雪が降るだいぶ前から通勤に使用していた自家用車をスダッドレスに変更していました。タイヤも替えてこれで大丈夫だろうと思っていた矢先に大雪に見舞われて朝出勤しようと玄関を開けるとそこには、雪山になったマイカーが！？

名古屋育ちでしたのでここまでの大雪は初めての経験です。出勤するのにまずは車を掘り返すところから始まろうとは夢にも思わず、朝から汗だくになって車を掘り返しました。

雪道に慣れていないので慎重に運転しているのですが、市内を巡回しているバスなんかはごっついチェーンを装備してギャラギャラいわせながら後ろかから煽ってきます。そして、なぜか換装したスタッドレスタイヤがあまり役に立たない。アイスバーンとかした道路では信号で停止しているだけで斜面の傾斜に負けて車が滑っていく始末です。

通勤の途中ですが、車の運転を諦めて近くの管理物件の空いてる駐車場に突っ込んで、そこからは雪中行軍で２時間近くかけて会社まで歩いて出社しました。会社に到着するまでに何台もの自動車が畑に突っ込んでひっくり返っているのを見て唖然としましたが、雪のせいで道路と畑の境が分からなかったのでしょうね。

その後はだいぶ遅れて出社したにも関わらず他の社員も遅れており、管理物件の住人からは雪の影響による電話が殺到していました。名古屋などの雪があまり降らない地域に住んでいると気づきませんが、雪国の賃貸物件で住人から掛ってくる電話で多いのが駐車場に積もった雪をなんとかしてくれという内容のものです。

これまた雪国に特徴の賃貸契約書かもしれませんが、特約事項に駐車場の雪かきは入居者で行ってくださいといった記載があることが多く、私が勤めていた会社も同じような記載がされていました。ですので、電話でもそのように案内するのですが、ある入居者からの電話の内容を今でも覚えています。

その方は「雪かきを入居者でやるのは知っている！しかし俺の駐車場に他の駐車場の雪かきした雪が山になっているんだよ！なんとかしてくれよ！」とかなりお困りの様子でした。

とりあえず様子を見に行きますといって、他の管理社員とともに現場に訪れてみるとそこにはバベルの塔か！？と思わず呟きたくなるくらい立派な雪の山がそびえていました。まるで嫌がらせかの如く積み上げられていましたが、これはいくらなんでも入居者一人で雪かきするのは無理だろうと思わずにはいられない状況でしたので、社員二人でせっせと雪山を崩して側溝に流していきました。おかげで腰が痛い痛い（泣）

朝からの雪中行軍と会社の駐車場の雪かき、そして入居者の駐車場の雪かきとほんとに雪かきで一日が終わっていく感じで体力も気力もガリガリと削られていきました。そして、会社に戻ろうとすると行く先々でスダックしてタイヤを空転させている車に出会います。

しかし、こういった場面ではさすが雪国の人たちですよね。車が嵌っているのを見るやいなや周りから人たちが集まって車を押し始めます。たまたまその場に居合わせただけの人たちでもその作業は熟練を感じる御技で振り子のように何度か車を前後させて、ここだ！という時に掛け声とともに車を押しだすのはさすが！と思わずにはいられませんでした。

押し出した車もそこで停まってしまうとまた嵌りますので、押し出す方も「お礼はいいから停まらずそのままいっちゃいなよ！」とまさに地域住民の結束で困難を乗り切っている姿は名古屋などでは見られない光景です。

あの頃に買ったスコップなどの雪国用品はいまでも私の車には積まれています。名古屋に戻ってからはトランクの肥やしとなっていますが、使いたいかと聞かれれば、否！断じて否！ですね（笑）この間の大雪でもうこりごりです雪国の人たちの逞しさには脱帽です。