名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.02.20
退去トラブルは入居時に防ぐ!
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日の名古屋は風は強いけど日差しは暖かい洗濯日和な一日でした。こたつに頼らなくて良くなる日が待ち遠しいですね
さてさて、大学のセンター試験も終わり、各大学の入学試験等も行われていると思われます。人によっては推薦入試で合格を決められて既にのんびりと入学を待つだけといった方もいることでしょう。
遠方の大学へ進学を決めた方がまず考えるのがどこに住もうかな?ということではないでしょうか。大学に入ってひとり暮らしを始めるというのは親としては心配も尽きないことで少しでも快適で安全な場所に住んでもらいたいというのが親心でしょうね。
不動産会社に勤務していた頃も子供の要望と親御さんの要望が離れていてなかなか部屋が決められないといったケースを何度も見てきましたが、それはそれで子供にとってはいい経験となるので沢山部屋を見てまわって気に入った所を見つけるのがいいのではないでしょうか。
この時期に話題になるのは退去の際の原状回復についてですが、この原状回復の問題はなにも退去時だけの問題ではありません。原状回復の問題は入居の際の下見や契約の時から始まっています。
賃貸物件というのは前の入居者が退去した後にリーフォームや清掃を行って次の入居者に貸し出されるのが一般的ですよね。ただ、リフォームするとはいっても必ずしも全てのクロスを張り替えたり、床材(クッションフロワー)を交換したりするわけではありません。
前の入居者が綺麗に使用していたり、入居期間が短かったりすると汚れや破損している箇所も少なく特に張替や交換などせずにそのまま貸し出されることも良くあります。
ですので、入居した際にあった小さな傷や汚れが自分の退去する際に原状回復費用として請求されてしまったり、そもそも前の入居者の頃から使用されていたクロスや床材なのに経年劣化を考慮されずに原状回復費用の全額を請求されてしまうなんてことも良くあります。
何が言いたいかと言うと、住みたい部屋を見つけたら荷物を運び入れる前に気になる箇所を写真やメモに取って家主や管理会社に伝えておくことが数年先の退去の際のトラブルを防ぐことに繋がるということです。
よくある例として、クロスに傷はないがうっすらと黄ばんでいる。日焼けや前の入居者の煙草の汚れだったりする場合ですが、傷がなく全体的に劣化している場合はそのままになっていることもありますし、また照明を取り付けていた天井部分に輪っか状の跡がそのままになっている場合もあります。
こうした箇所のほかに床材の一部が凹んでいたり、柱などに釘の穴などがあったりするなどわざわざ張替や交換をするほどではないけれどちょっと気になる部分というのは築年数が経過している建物には多く見受けられます。
もちろん大家や不動産会社としてもそれらの点は理解していることがほとんど退去の際にその点が問題になることはないかもしれませんが、退去立会いを行う担当者によっては入居者が付けた傷や汚れですよね?と修繕費を請求してこないとも限りません。
ですので、出来る範囲の対策を行い自衛する心構えで挑むくらいが丁度いいのではないかと私は思っています。そんなに難しいことではありません、写真を撮って、その写真の箇所と簡単なメモを書いて契約書に挟んでおけばいいのです。さらに言うなら管理会社などにそのメモを渡して保存してもらえばなお良いでしょう。
個人の大家さんだとその辺をいい加減にされてしまうところもありますが、一般的な不動産会社ならそのような申し出は日常茶飯事のことですから、「相手に文句を付けているみたい」なんて気後れする必要はまったくありません。
相手も人間ですからその部屋の破損箇所を何年も覚えているということは出来ませんのでメモを受取ったら契約書と一緒に保管しておいてくれることでしょう。
そうすれば数年後先の退去立会いの際にそのメモを見て対応してくれますので、例え入居時の担当者と変わっていたとしてもメモが残っていることによりこちらの主張の正しさが証明されることになります。
これから部屋決めを考えている方はお部屋の立地や設備などに気を取られることでしょうが、入居する時に退去のことも考えて準備しておくと快適なひとり暮らしが送れると思いますよ
どんな感じでメモを取れば良いのか分らないという方は東京都都市整備局が発行している賃貸住宅トラブル防止ガイドラインを参考にしてみてください。原状回復に関する解説がわかりやすく記載されており、入居時のチェックシートも入っていますので初めてのひとり暮らしをされる方は必見ですよ。
賃貸住宅うトラブル防止ガイドラインは下記の東京都都市整備局のホームページからダウンロードできます。
<東京都都市整備局賃貸住宅トラブル防止ガイドラインダウンロードページ>
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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