名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.03.19
開けられずの扉
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
春ですね!作業をしているとダラダラと真夏のように汗をかく位暖かな日差しが降り注いでいます。週末はちょっと寒くなるようですが確実に季節が変わって来ているんだと実感できますね。
さて、最近のテレビで旧家のお宅で開かずの扉を開けてお宝を発見しようという番組を見かけました。先祖伝来のお宝や開け方の判らない金庫などを開ける時に何が眠っているのかと思うとちょっとワクワクしますよね。
遺品整理の現場では開かずの扉ならぬ「開けられずの扉」というものがあります。簡単に言うと開けると見たくない物を見てしまう結果になる扉ですが代表的な物に冷蔵庫があります。
冷蔵庫はご存知の通り冷気によって庫内の食品の鮮度を保つものですが、遺品整理の現場では庫内に食料品が大量に詰め込まれたままで電気が停止してしまっている現場に出会うことがあります。
何十年と通電されていない状況なら腐敗を通り越して干からびていますので臭いも酷くないのですが、暑い時期に電気を停めて数日も経過すると庫内はもの凄い状況になっていることがあります。
以前に見積もりに伺ったお宅でもご依頼者と一緒に部屋を見て廻っている際にキッチンに入った瞬間に異臭がたちこめていたことがあります。
その見積もりは梅雨に入った頃だったのですが故人が電気料金を支払っていなかった為に電気を停められてしまい、家族が部屋の様子を確認しにきた時には既に異臭を放っていたそうです。
作業になればどちらにしても冷蔵庫の中身は片付けなければいけませんので状況を確認しようと冷蔵庫に手をかけると、「開けるですか!?開けると大変な事になってると思いますよ!」とご依頼者の方が悲痛な声を上げられます。(私もそう思います、、、)
扉が閉まっている状況でもこれだけ臭いが出ていますので、開けたら大変なことになると分かりつつも開けなければいけないんです。さすがに臭いがキツイと思われたのでお客様には別室に移動してもらい私だけで中を確認したのですが、中は想像以上に酷い状況でした。
特に冷凍室には小分けした肉類が大量に詰まっていたらしく自然解凍された肉類がでろんでろんの状態で腐敗臭を放っており臭いが目にしみます。
遺品整理のご依頼を頂く際に電気、ガス、水道はどうしたらいいの?と良く聞かれますが、私達の事務所での作業では遺品整理の後に掃除機がけや水拭きを行いますので電気と水道はそのままでガスだけ停めてもらうようにお願いしています。そうすれば冷蔵庫の中に食品が残っていても安心して扉を開けられますしね。
高齢者がお住まいだったお部屋の冷蔵庫には買い置きの品が大量に詰め込まれており、下の方にある食品はとても食べられるような状態ではないような物が埋まっていたりします。
まとめ買いもいいですが、適度に消費していかないと「開けられずの扉」になってしまうかもしれませんのでお気をつけくださいね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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