名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.07.07
遺品整理と預金調査
おはようございます。名古屋市の遺品整理専門第八行政書士事務所の谷です。
今日の名古屋は曇っていますね。せっかくの七夕ですから夜には晴れてくれるといいんですが天気予報を見る限り望み薄かな
さて、先日「宙に浮くお金!?」と題してインターネット時代の遺品整理ではネット銀行の調査に気をつけましょうとブログで書きましたが、では普通に銀行の口座を持っていた場合で通帳やキャッシュカードが見つからない場合はどうすればいいのでしょうか。
遺品整理の時にご遺族の皆さんから捜索依頼を受けるものの中で通帳やキャッシュカードはダントツです。もちろん、それらの貴重品は捜索の依頼がなかったとしても遺品整理中に出てこれば確実に依頼者にお届けします。
しかし、何処の銀行にどれだけの預金を持っているかは家族でも知らない事が多く、遺品整理の現場で出てきた通帳やキャッシュカードが故人様が持っている全ての口座とは限りません。遺言やエンディングノートに書いておいてくれたならまだしも、そうでなければまさに暗中模索状態です。
遺品整理の際に故人様の銀行口座の調査はおおまかに次のような流れになるでしょう。
1 遺品整理で通帳やキャッシュカードを捜索
2 パソコンを調査
3 遺言やエンディングノート、その他メモがないかを捜索
4 各銀行に問い合わせをする
5 税務申告の書類を確認する。
1については言うまでもなく故人様の口座の所在を知る一番簡単で確実な方法ですので遺品整理には欠かせない作業です。
2についてはネット銀行の調査も含めて、パソコンのメールやブラウザの「お気に入り」や「ブックマーク」に銀行が登録されていないかを確認しましょう。ネット通販や振込みなどを頻繁にされる方はパソコン上から行っている事も多いので、パソコンには手がかりが残っている可能性があります。
3については、故人様がもしかしたら残しているかもしれない「遺言書」や「エンディングノート」についてです。これらはどちらも財産についてはまず必ず書いてあるでしょうから故人様が残しておいてくれたら財産調査が非常に楽になります。
4について、ここからが本番でしょうか。通帳もカードもなにも手がかりが無い場合はどうすればいいのか非常に困った状態です。そんな時は故人様の遺品整理の際に部屋に飾ってあるカレンダーやタオル、ティッシュなどを確認して銀行の名前が入ったものがないかを確認しましょう。
もし、故人様の住居や職場の近くに店舗のある銀行の名前の入った小物類があればそこに銀行の口座を持っているかもしれません。また、そういった小物類が見つからない場合は故人の生活圏内にある銀行に口座の有無を直接確認する方法もあります。
銀行間でデータを共有したりはしていませんので、どこかの銀行に問い合わせをしたら故人が所有する全ての口座が全てわかったりするような便利なシステムはありませんので、全く手がかりが無い場合は地道に尋ね歩くしかありません。
銀行に問い合わせをする際は、相続人であることを証明する書類などが必要になりますので、事前に各銀行に電話などで必要書類を確認して準備した上で伺うようにしましょう。
5について、故人様が生前、確定申告などをしているような場合は申告の際の提出書類に銀行口座が書かれている可能性があります。
また、故人様の自宅にそれらの書類がなかったとしても申告手続きを税理士の先生に依頼しているよう場合は税理士の事務所に控えがあるかもしれませんので念のため確認してみましょう。
※その他の方法として、有料となりますが、弁護士の先生に調査を依頼する方法もあります。 しかし、弁護士の先生が資産調査だけを受けてくれるかどうかは各弁護士事務所によって変わってきますので、依頼される場合は事前に確認をするようにしましょうね。
ざっと、書いてみましたが、だいたいこんな所になるかと思われます。
遺品整理を行っている立場から言えば、通帳やキャッシュカードの捜査はもちろんですが、それらが見つからなかった場合の時を考えて銀行の名前の入った小物類も念のためとっておいて欲しい旨を遺品整理を担当する業者に依頼しておくといいかもしれませんね。
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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