名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2014.10.07

真冬の孤独死

 おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。

台風18号は名古屋を通り過ぎて行き昨日は作業前には雨も上がりちょっと風が強い程度でなんとかすみました。皆さんの所は被害などなかったでしょうか?

さて、昨日のブログ「
冬将軍が来る前に
」では真冬に潜む孤独死の危険要因について書いていましたが、今回は警鐘の意味を込めて真冬の孤独死でも状況によっては真夏の孤独死と大差の無い状況になってしまうという事例を紹介したいと思います。

真夏の場合は死後2~3日も経過すれば遺体の腐敗が始まり、ウジやハエなどが発生してきます。これが真夏の孤独死が凄惨になってしまう原因でもありますが、真冬の場合は気温が低い為腐敗し始めるまでに時間的余裕があり、1~2週間程度時間が経過していたとしてもそこまで酷い状況になっていない事もよくあります。

だからといって冬季の孤独死が全て綺麗な状況という訳ではありません。真冬に起きた孤独死の事例でこういうのがあります。

その現場は郊外にあり、現場の周りは水田が囲っているような状況で故人は高齢の男性でひとり暮らし、建物も戸建てで頻繁に来客があるような状態ではありませんでした。

死因は昨日のブログでも書いたお風呂場での溺死(実際には心筋梗塞と思われます)、死後5日程経過されてからの発見という状況でした。

本来なら親族も遠方に住んでおり発見にはもうすこし時間が掛かったかもと思われるような状況でしたが、お風呂場の窓が開いており、偶然ご近所の方が犬の散歩をしていた際にお風呂場から漂ってくる異臭に気づき通報されたそうです。

ご遺族のお話しを聞いたところ故人は熱いお風呂が好きだったらしく亡くなった時もきっと追い炊き機能を使いながら入浴していたのではないかということです。その為、発見された時のご遺体はご遺体をお風呂から抱えあげようとするそばから触れた皮膚がすべてめくれて剥がれてしまい警察がご遺体をお風呂からあげるだけでかなり大変な作業だったそうです。

私が実際に作業で伺った際もお風呂の水は当時の状況のままで、浴槽には靴下のように足の形が残った皮膚や剥がれてしまった足の爪が残ったままという状況でした。

当然それらをそのまま排水口に流すわけにはいきませんので全て取り除いた訳ですが、浴槽本体には人が座っていたと分かる跡が残ってしまっていましたのでご遺体の損傷はかなり酷かったものと推測されます。

このような状況は決して珍しい訳ではありません。真冬には真冬の孤独死の危険性が潜んでいます。また、真冬だからといって遺体が損傷しないわけでもありません。

先のお風呂の事例以外でも、コタツを使用中に亡くなった方やエアコンの暖房を効かせたまま亡くなった方、ホットカーペットや電気毛布などを使用していたような場合でも遺体の損傷が酷くなる原因となりえます。

もちろんこれらの暖房器具を使うなというわけではありません。今回はこういった事例もあるから真冬だからといって油断せずに孤独死に気をつけようという意味合いで書かせて頂いています。

一番大事なのは真冬には真冬の孤独死の危険が潜んでいるけれども、それは事前の対策でかなり危険性を減らせるということです。

特に高齢で高血圧の方などはお風呂やトイレでの危険栓が非常に高くなります。最近は電気代の安い暖房器具もたくさん出てきていますので、工事不要のコンセントを刺せばすぐに使えるような暖房器具を購入するだけなら簡単に対策もできます。

簡単に出来ることからまず始めてみるのが孤独死対策の第一歩ですよ。

名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂

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