名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.13
夫婦の軌跡
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
今日は台風で天気が荒れそうですね。名古屋への再接近は夕方頃でしょうか、、、被害がでませんように
さてさて、遺品整理の作業ではご依頼者の方から故人の大切にされていた品物の供養を依頼されることがあります。毎日使っていたお布団や寝巻き、その他にも食事の際にいつも使っていたお茶碗や湯のみ、人によっては食器棚を供養させて頂いた事もあります。
仏壇や井戸などは現地に僧侶の方にお越し頂いてその場で供養を行って頂きますが、小さな小物類は一旦お預かりしてから合同供養として執り行ったりいたします。今回はご夫婦のお写真の話し。
そのご依頼はご両親がお住まいだったご自宅の遺品整理で娘様からのご依頼でした。旅行好きのご夫婦だったようでご自宅のいたる所に各地のお土産と思われる品が飾ってあり、なかなかに賑やかな感じのするお宅です。
既にご親族の方々で形見分けなどはお済のようで、残っている物はすべて片付けて欲しいというのが今回のご依頼です。ご依頼者の方としてはこのご両親の思い出がたくさんあるご自宅をそのままにしておけたらというのが本当の気持ちのようですが、どうやらご自宅の建っている土地が借地らしく、大家さんへお返しするためにも遺品整理をしてしまわないといけないようでした。
作業当日は秋晴れの空でご親族の方々も最後になるかもと訪れていらっしゃいました。挨拶を済ませたあとは早速スタッフと一緒に片付けを行っていきます。作業の途中途中で出てくる旅行のお土産と思われる品でご親族の皆さんのお話しが盛り上がる中、ご依頼者の方がある部屋のタンスの前でじっとされていました。
次はこの部屋を片付けようと思っているのですがと声を掛けるとご依頼者の方が申し訳なさそうに、「このタンスの中身を全部供養してもらえますか?」と聞いてこられます。もちろん大丈夫ですよとお答えするととても嬉しそうにタンスの中身を見せてくださりました。
そのタンスの中はすべてお写真です。色々な箱に綺麗に整頓されて日付や旅行先のメモ書きなどもあり、非常にわかりやすくしまわれています。そんな中でもご依頼者の方が見ていたのがご両親がお二人で写っていた写真です。
その他の写真も記念撮影のようにお二人で写っているものが多いのですが、そのアルバムだけは少し違っており、ご自宅の前でお二人で撮られているお写真のようです。しかもその一冊が丸々同じような情景で変わっているのはお二人の年齢だけのように見えます。
そのアルバムはお二人が結婚当初から毎年結婚記念日にご自宅の前で撮影されてきたお写真らしく、セピア色のものからごく最近撮られていたものまで一年毎に撮られていたお二人の姿がそこに残っていました。
アルバムのページを1ページめくるごとに、背景にあるご自宅に植えられた松の木が成長していき、それと同時にお二人の顔に年相応の皺が刻まれていく様子が鮮明に記録されています。なにより印象的なのはどれだけ年月が経過してもお二人の笑顔だけは過去から現在に至るまでずっと同じでいつも幸せそうにされているご様子だったことです。
思い出話しをしている間に複製がないそのアルバムの写真だけはご依頼者の方で持ち帰られることになり、その他のタンス一杯の写真は合同供養を行うためにお預かりしました。
比翼連理という言葉がありますが、まさにこのご夫婦のような方々をいうのでしょうね
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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