名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.10.25
転ばぬ先の杖
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
エボラがNYに到達したようで怖いですね。日本の空港でも渡航暦を確認するようになるようですが、なんとしてでも入り口で防いでもらいたいものですね
さてさて、遺品整理の現場では高齢者の方が生活しやすように考えられた介護用品や便利グッズに出あったりしますが、なかでも良く見かけるのが「シルバーカー」
足腰が弱くなった高齢の方が買い物などに使う車輪がついた手押し車みたいなあれですね。介護保険の対象となる「歩行器」には含まれないシルバーカーですが、外を出歩く時は杖代わりになり、買い物の際はキャリーケース、そして歩き疲れたら椅子にもなる頼もしいやつです。
でも、以前にこんな光景に遭遇しました、それは郵便局から事務所へ戻る途中の出来事だったのですが、コンビニからシルバーカーを押しておばちゃんが出てきました。
足元は多少おぼつかない感じではありましたがシルバーカーを押して歩いていらっしゃいます。しかし、コンビにの入り口に段差があり段差を解消するためにスロープになっていた所でおばあちゃんの押していたシルバーカーだけが先に進んでしまいました。
おばあちゃんは急にシルバーカーが前進してしまった為、手を離すこともとっさに膝を付くこともできずそのまま転倒されてしまい、また、手も付くことも出来ず傾斜部分で前のめりに倒れられたため頭を強く打たれてしまったようでした。
慌てて駆けつけて声を掛けると意識はちゃんとあるのですが、頭からの出血がかなりひどくダラダラと出血しているような状況で、同じように駆けつけてくれた男性がコンビにから傷口を押さえるタオルをもらってきてくれたのでそれで傷口を押さえつつすぐに119番。
おばあちゃんにご家族の連絡先を聞くとご主人の職場の連絡先を教えてくれたのでそちらにも電話。幸いご主人が出られたので状況を説明するとすぐに向かいますとのこと。間もなく救急車も到着しておばばちゃんの手当ても開始されました。その後、救急隊員の方からも処置は無事すんだとの連絡を頂き一安心となりました。
あの光景は今思い出してもスローモーションのように思い出せます。良く交通事故などでは事故の瞬間がスローモーションのように認識できると聞きますが、他人の場合でも感じるとは思いませんでした。
このおばあちゃんは日中に人通りの多い場所での転倒でしたので、周りにすぐ気づいてもらえる状況でした。
しかし、高齢者の死亡原因は家庭内での事故死が交通事故の3倍という数字が出ています。その中でも転倒などによる事故死は約2割を占めていますので決して油断していいものではないすよね。
もし、ひとり暮らしの高齢者がご自宅でつまずいて転倒してしまったら、事故に気づいてもらえず最悪はそのまま亡くなってしまう可能性も十分にあります。緊急通報装置を常に身につけておくことも大事ですが、転んだ際に意識を失ってしまうかもしれませんし、手足の自由が効かないかもしれません。
高齢者の住環境でまず大事なのは事故が起きないように環境を整えることです。手すりの取り付けやバリアフリー仕様の段差解消も大事ですが、まずはつまづきの原因となる家具や家財の整理から順番に始めてみてはいかがですか?
転倒などの不慮の事故死を防ぐ意味でも生前整理(福祉整理)はとても重要となります。高齢の方は現状の不便さに気づいていない場合ありますので、周りのご家族の方がつまづきそうな物がないか?玄関やトイレなどにいくのに歩きづらい所はないか?など気にかけてあげましょうね
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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