名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ

2014.12.30

遺品整理に携わる者としての気持ち

 おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門の第八行政書士事務所の谷です。

ここ最近連日の忘年会でちょっと胃がもたれ気味です。皆さん、飲みすぎ食べすぎには注意しましょうね。

さて、先日他県の士業の先生よりご相談のお電話を頂きました。今後の高齢社会に向けて遺品整理の必要性や実際の遺品整理は難しいものかなどのご質問を頂きました。

一言に遺品整理と言っても実際の作業は多種に渡ります。士業の先生方が想像する遺品整理と言えば、遺言の執行や故人の財産調査、遺産分割協議の調停や協議書の作成といったところでしょうか。

ただ実際の遺品整理は体力勝負のところが大きく、言ってみれば肉体労働ですから士業の先生方にはどんな作業なのかはピンと来ないかかもしれません。お電話でのご相談もなんの知識も無い状態から遺品整理を始めることは出来るのでしょうか?といったものでしたが、そこらへんについて簡単に書いておこうと思います。

まず、以前にも書きましたが遺品整理を始めるには特に何か資格が必要というわけではありません。民間の資格として遺品整理士と言うものがありますが、あれも取ったからといってすぐに遺品整理ができるようなものではありません。

遺品整理は経験が大事となるところが大きいですのでやはりそこが一番のネックになるとは思いますが、どのような遺品整理を行っていくのかによってその経験も変わってくるでしょう。

私自身はもともと遺品整理業を7年近く行ってきた後に行政書士として資格をとった経緯がありますので、どちらかというと行政書士業務よりも遺品整理業務の方が主体になっている面があります。

ですので、遺品整理を行う上でご依頼者の相談に乗れるようにと専門の知識を学んだ結果が行政書士となっただけですので、これから遺品整理を始めようとする士業の先生方とはちょっと毛色が違うかもしれません。

ただ、その反面今現在士業として活躍されている先生方なら、相続関係の仕事の幅を膨らませる意味でも遺品整理業を始めるというのはひとつの方法でもあると思いますし、昨今質の悪い遺品整理業者が横行しているのも事実ですから、国家資格としてバッジを賭けて仕事に当たる士業ならご依頼者の方もある程度の信頼をしてもらえるものと思います。

もちろん、士業としての資格を持っているからといって遺品整理が出来るわけではありませんからたくさんの経験を積んで頂くことにはなると思いますが、ご遺族が抱える相続の悩みなどについては専門の知識が生かしていけるのではないでしょうか。

実際の作業にあたっては、体力勝負のところがありますし、また遺品整理を専門として行うのでしたら特殊清掃の知識も必要となってきます。知識だけではなく実際の現場で清掃業務を行えるかが一番大事なところでもあります。通常の遺品整理は問題なく行えても、自殺や孤独死の現場で死後数週間ともなると死臭や血液、ウジやハエといったものに対処していかなければいけません。

ある意味士業としての仕事とはかけ離れた、言ってみれば泥臭い仕事ともいえますので、変なプライドなんかを持っている方には到底できない仕事でもあります。遺品整理業の離職の原因として多いのは、肉体的な辛さに加えて、死臭などがどうしても我慢できなくて辞めてしまうといったことが要因となっています。

ただ、本気でこの仕事を行っていくのなら、臭いが我慢できないなんて甘い事は言っていられません。真夏の室内で換気も出来ない密室で何時間も作業を続けていくだけの精神力も必要となってくるのは間違いありません。遺品整理も綺麗な現場ばかりではありません、自殺や孤独死などの凄惨な現場を始め、ゴミ屋敷にゴキブリ屋敷、動物屋敷など臭いや汚れが酷い現場もたくさんあります。

むしろそういった一般の方では対処できないようなお部屋を片付ける事に遺品整理業としての意義があるのですから、綺麗なお部屋でご遺族の方と談笑しながら一緒に作業していくといったイメージをお持ちなら、それは遺品整理の一面でしかないことをご理解ください。

前述のように遺品整理を始めるには資格も必要なくまた監督官庁もありませんので、利益だけを求めた業者がたくさん出てきています。ただ遺品整理は誰にでも簡単にできるような仕事ではありません。場合によっては悲嘆にくれるご遺族に寄り添って、遺品整理の要望を確認し、整理を滞りなく進めていく辛い場面にも立ち会っていかなければなりません。

遺品整理はご遺族にとっては心の整理でもあります。最後の別れを笑顔で迎えて頂くためにも、これから遺品整理を始めようとされる方は半端な仕事をしない覚悟を持って遺品整理に臨んでいただきたいと思います。

これから遺品整理を始める方の参考になればと思い書いていたつもりですが、自分に対する戒めの言葉でもありますので、書いた以上は来年からもご依頼者の方にご満足頂ける遺品整理サービスを目指して頑張っていく所存でございます。

遺品整理に関するご意見ご質問などがあればお気軽にどうぞ。一般の方以外でも士業の先生からのご質問も大歓迎ですよ。

名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂

第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。

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