名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.09.03
せっかくリフォームしたのに、、、、、
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門の第八行政書士事務所の谷です。
なんかやたらと雨が多い日が続きますが、このまま夏の暑さは終焉してくれるのですかね?
さて、まだまだ暑い日が続く頃のある現場でのお話し。2Kの賃貸物件で男性の孤独死が発見されました。遺族は相続放棄を検討しているけれどもご近所の迷惑にならないように部屋の片付けと消臭作業だけはしてしまいたいというご依頼。
部屋の状況は男性のひとり暮らしではありがちなゴミ屋敷状態。室内には新聞や雑誌、食べかけのカップラーメンなどが放置されており、遺体の腐乱臭と合わさって夏場ではかなりきつい臭いを放っている状況でした。
ゴミ部屋になる方に共通する特徴のひとつとして新聞を片付けられない方が多いということ。毎日配達される新聞は大事な情報源ではあるのでしょうが、きちんとゴミとして定期的に出さないとドンドンと溜まっていく一方です。
ポストやなんかに投函されるチラシなどは普通のゴミとしてゴミ袋に入れてしまえばいいのですが、新聞は多少厚みがあるのでゴミ袋には入れ辛く、ついつい部屋に放置しがちとなります。その結果処分されない新聞が山のように積もっている光景が孤独死の現場では頻繁に見られることとなります。
話しが逸れましたが、この現場のお部屋は建物の築年数はかなり経過しているのですが大家さんがリフォームに力を入れていらっしゃるのか室内はかなりいまどき風?な感じで綺麗というかなんだか若者向けな感じにリフォームされていました。
キッチンやトイレは新品になっており、床にはタイルカーペットが敷かれ、小さなロフトような部分があるなどひとり暮らしには十分な広さと間取りとなっていました。
しかし、そこに入居されていた方は70も間近なシルバー世代。部屋の様子を見るにかなり競馬にのめり込んでいた様子で様々な情報誌や借金の督促状などが大量に室内に散らかっていました。
真夏の暑さが酷い時期に亡くなった為に遺体の腐敗も酷く室内の状況も大変な状況でしたが、スタッフのみんなと共に片付けや貴重品捜索を進めていたところ様子を見に大家さんがこられました。
片付けと清掃も進み作業前に比べれば臭いもいくぶん落ち着いているものの、慣れない方にはやはり辛いのか一瞬だけ確認してすぐに室外へ移動されます。
大家さんの話しを聞くと若い子に長く住んでもらう為にリフォームしたが築年数の古さからか若い子の申込みはなく、空室にしておくよりもと考えて高齢の方でもいいかと契約を結んだらこんな事に、、、、、と頭を抱えていらっしゃいました。
室内のリフォーム状況を見るとかなりの額を投じてお部屋の改修を行っていたと思われます。せっかくリフォームしたのにほとんど利用される間もなく再度リフォームしなくてはいけない状況になってしまい大家さんとしては頭の痛い問題となってしまいました。
人口増加が停まっているのに新築の賃貸物件はどんどん建ってきています。必然的に古い物件では空室問題が発生し大家さんとしてはリフォームや家賃の見直しなどあれやこれやと手を尽くしてみるもののなかなか空室を埋めることは難しく、結果的に一般的な賃貸の募集では審査で落とされてしまうような方でも入居の許可をしてしまうことはあります。
高齢者が賃貸物件を借りられない「住宅難民」といった問題もありますので、高齢者は全て入居お断り!とされてしまうと困るのも事実ですし、大家さんとしても空室を埋めたいといった要望もあり非常にバランスが難しいところではあります。
最近は入居者が契約する火災保険に遺品整理や特殊清掃の費用が盛り込まれた保険も出てきていますので、大家さんとしてはこういったサービスを積極的に利用して万が一にも備えておきたいものですね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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