名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.09.05
猫屋敷+孤独死+第三者の登場!?
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
先日、名古屋の守山区で解体工事中に発見された白骨遺体。現場はゴミ屋敷でその一般廃棄物も解体業者が回収していたようですが、一般廃棄物の許可を有していない解体業者が自社で回収行為を行うのは違法となります。
今回問題となった解体工事の1業者が許可を有していたかどうかはわかりませんが、仮に有していなかったとしても回収業務を許可業者に外部委託していればなんの問題もありません。
ただ、恐らくそのような外部委託はしていないでしょうから、いくらゴミ屋敷だったとはいえ無許可で回収していたとなると解体業者自体も何かしらの罰則があるかもしれませんね。
慣例的にタンスなどの木製品を解体する際に一緒に潰して廃棄するということが良く行われていますがあれも厳密に言うと違反となります。部屋の整理も家の解体もお金ばかり掛かって仕方のないご時世ですが、物は溜めずに必要なものを必要なだけ買うようにしていきましょうね!
ちょっと前置きが長くなりましたが、今回は近所迷惑な話し。遺品整理の現場では孤独死とペットの問題が重なることが良くあります。
故人が飼われていたペットが飼い主が孤独死してしまうことによって一緒に死んでしまったり、発見が早くて一命は取りとめたけれども引き取り手が見つからず結局保健所行きになってしまうといったケースもあります。
今回はそんな孤独死問題とペット問題が重なり、さらに第三者が入ることによって隣室などにも多大な迷惑が掛かっていたという話しです。
その現場の間取りは2DKほどの賃貸物件で故人がひとりで生活されていました。しかし、故人は猫好きだったのか室内で猫を多数飼っていたようで、室内は孤独死の腐乱した臭いとペットの糞尿の臭いが混ぜ合わさってかなり強烈な臭いを周囲に放っていました。
また、飼われていた猫のうち多数が野良猫のようで窓から入ってくるのを好きにさせていたらしく室内は糞尿の汚れの他に爪とぎなどの引っかき傷、毛玉のこびり付きなど荒れ放題な感じです。
正直、どこからが孤独死の汚れでどこからが猫による被害なのか判別がつかないくらい酷い状況です。
現場を開始する前にもベランダに一匹猫がいるな~と思いつつ作業を開始。見たところそれ以外の猫の姿は見えず、飼い主もいないので開いている窓から逃げていったのかな?と思いながら片付けを開始。スタッフ総出でどんどん片付けを行っていきます。
玄関部分が片付き室内の作業を開始しようとしたところ部屋の真ん中に大きなソファがひとつあります。
作業の邪魔になるかと思い移動させよう持ち上げると何かが足元を駆け抜けていきます。それも一匹じゃなく5~6匹くらいがまとめて駆け出したものだから、別のところで作業していたスタッフから「うわっ!」「おわっ!」など叫び声が、、、、そうです猫です。恐らく知らない人間が室内に入ってきたことから息を潜めて隠れていたのでしょう。全然気づきませんでした。
しかし、どんどん片付けられていき、隠れていたソファーも持ち上げられてしまいびっくりして逃げ出したのだと思われます。
その後も押入れの天袋部分や、タンスの裏などからぞくぞくと猫が逃げ出してきて何匹もの猫が室内を逃げ惑い、ある猫は浴槽に隠れようと必死に浴槽に飛び込もうとし、ある猫は玄関から脱出しようとしてそこにいたスタッフに驚き再び室内に舞い戻り、ある猫はベランダから逃げようとするも現場が2階の為飛んで逃げることも出来ず、結局一週してまた室内に出戻ってくるを繰り返すといった、猫もその行動に驚かされるスタッフも苦労する大変な現場でした。
それにしても、飼い主がいないのになんでこんなに猫がいつまでもいるのだろうと?と不思議に思っているとその疑問に作業を見守っていたご近所の方が答えてくれました。
なんでも、飼い主が亡くなった後も故人の知人らしきひとが猫に餌をやりにきていたらしく、飼い猫だけでなく野良猫も一緒に餌を与えていたものだからいつまで経っても猫はいなくならないし、あげく飼い主がいなくなって糞尿の世話もされずに汚れた猫が洗濯物などを汚していくので大迷惑だとご近所の方も憤慨されていました。
餌をやりに来られていた知人の方は善意でされていたと思われますが、ご近所の方にとっては猫が定着してしまい大迷惑だったようですね。
今後ますます単身者が増えて、単身者+ペットという組み合わせは増えてくることでしょう。しかし、自分に万が一の事があった際に愛するペットがどうなるかまで見越して飼われている方は少ないと思われます。
飼い主に先立たれてしまい、悲しい姿で発見されるペットの姿を遺品整理の現場では良く見かけます。そんな悲しい最後にさせない為にもペットを飼う際は万が一のときの引き取り手など話し合っておくといいかもしれませんね。
ちなみに逃げ出した後にさらに隠れようとする猫たちの様子がこんな感じです。(笑)
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
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