名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.09.08
相続それとも相続放棄?
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
最近雨が多くて困りますね。天気の良い日に洗濯をしようと少し洗い物を溜めていたら天気が良くなるどころか台風17号と18号が襲来ですって!?勘弁してください、、、、
暑さは一段落しましたが雨で作業が滞るここ最近です。
さて、話しは変わって先日出張相談で伺った方からのご依頼。前回の出張相談でとりあえず何から始めればいいのかが分ったご相談者の方。
まずは、戸籍の調査と相続人間の意向の確認、そして外国に滞在していると思われる相続人(生死不明)の方へのご連絡等々、出来る事から手を付けられていたようです。
ただ、慣れない戸籍調査や故人の財産調査などで体調も崩し気味になられてしまったとのことで相続放棄手続きの代行依頼がありました。
行政書士としては相続放棄の申述書の作成は出来ないので前回出張相談に同行して頂いた司法書士の先生へと依頼させて頂くことに。
相続人の方は6名いるようですが、その内2名は外国にいるようでひとまず4名の方の相続放棄を先行して進めていく段取りとなりました。
その過程で故人の財産状況を調べていると所有している不動産と併せるとマイナスの財産よりプラスの財産の方が多くなる可能性も出て来たので、相続放棄の申述書は提出できる直前まで準備しておき、財産状況が明らかになってから最後の判断をご遺族の皆様にして頂くこととなりました。
相続財産がプラスかマイナスかわからない時は限定承認という相続の方法もあるのですが、この方法は相続人全員が行わないといけないので今回みたいに相続人の誰かが外国にいて音信不通となっていたりすると手続きが取れず、連絡が取れるまで待っていると相続の熟慮期間の3ヶ月を過ぎてしまうといった可能性もあったりと、制度の趣旨としてはいいのですが使い辛いのが難点ですよね。
ともあれ、今回のケースは故人は所有している不動産で孤独死をされており近隣からかなりの苦情がきていた案件です。そして、ご近所から損害賠償の話しも持ち上がっており遺族としては頭の痛い問題です。
相続放棄をしてスッパリと終わらせてしまえばこれ以上頭を悩ませずに済みますが、ご近所に迷惑を掛けているのも確かで、多少の手間を掛けてでもご近所に迷惑が掛からないようにもしていきたいという思いがせめぎあっていて、ご相談中も相続をした方がいいのか、放棄をした方がいいのかとずっと悩まれていました。
相続放棄のご依頼を早めに頂けましたので、その手続きの準備をしている間に故人の保険金や預貯金の調査をしっかりしてもらい、故人の財産状況を明らかにして、外国に滞在されているだろう相続人の方の意向を確認し、それから今後の方針を決めていくということとなりました。
もしかしたら外国に滞在されている方が相続されるとなるかもしれませんしね。そうなったら残りの方は相続放棄をして、その後の手続きや遺品整理は相続された方が進めるといった流れになるかもしれません。
連絡が取り辛いからといって日本にいる方だけでかってに遺品整理など進めてしまうとその後に相続問題となってしまう恐れもありますので、そんな事にならないようにまずは事前の情報収集に時間を掛けていくことになりますね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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