名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.11.06
鍵友?遺品整理から見る孤独死対策
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
秋晴れが続く名古屋ですが日曜日は天気が崩れるとの予報。日曜日は今年度の行政書士試験が開催されるのでなんとか天気がもってくれることを祈ります!
さてさて、季節は秋から冬へと向かって着実に寒くなってきていますね。遺品整理の現場では夏の孤独死に並んで冬も孤独死の危険が非常に高くなる季節と考えられています。
ご存知の通り冬は暖かい部屋と冷たい廊下やトイレ、浴室の温度差などからヒートショックと呼ばれる現象で倒れられてしまう方が増え、ひとり暮らしの方などにとっては孤独死の危険性が非常に高まることとなります。
ひとり暮しで危険だからといって暖かい部屋から動かない訳にはいきませんので、お風呂にも行きますし、トイレにだっていかねばなりません。
これまでにも冬のヒートショック対策としてトイレや浴室など急激に温度が下がる場所には足元温風器や浴室暖房機などを設置して寒くなる前に対策をしましょうねとお伝えしてきたところではあります。
最近は面倒な工事も不要でコンセントに繋ぐだけでOKというコンパクト設計の温風機なども発売されていますから対策もしやすくなりました。
ここまでは冬のヒートショックで孤独死しないための自衛の手段でありますが、ひとり暮らしをされている方の中にはもう一歩踏み込んだ対策を取られている方もいらっしゃいます。
先日作業をさせて頂いたある高齢者のご自宅の遺品整理。ご遺族の方に何か探されている物はありますか?と尋ねると、部屋の鍵が一本見つからないので探して欲しいとのご依頼です。
作業当日は鍵も含めて貴重品捜索、供養させて頂く思い出の品やお写真、人形などを最初に取り分けて作業を進めていったのですが、やはり鍵がみつかならい。
そしておっ!?鍵発見!と鍵の束を見つけるも最初に見せてもらったマスターキーとは鍵ナンバーが違っており、探している部屋の鍵ではありませんでした。
ただ、その鍵の束には「○○友人」と記載されたタグが付けられていました。これを見てピコーン!ときたのですが、ひとり暮らしをされている高齢者の方の中には仲の良いご友人に「もし何かあればこの鍵で様子を見にきて」という意味で鍵を親しい友人の方に預けていらっしゃる場合があります。
今回のケースもこちら側に友人の部屋の鍵があることから、相手側にこちらのお部屋の鍵を一本預けてお互いに何か異変を感じたら様子を見に来てもらうようにしていたのかもしれません。
「鍵友」とでも言いましょうか、高齢になり周りに親も兄弟もいなくなってしまった方にとっては非常に心強い味方なのが身近なご友人ですよね。
でもどうやって異変に気づくの?と思われるかもしれませんが、たとえば病院の一角で高齢者の方が毎朝楽しそうに談笑されている風景をご覧になったことはないでしょうか?
毎朝決まった時間に決まった病院へ行き、近所の顔なじみと話をして帰る。ついでに診察もしてもらう(笑)なんて方は多いですよね。そんな毎日必ず来ていた方がなんの連絡もなく来なければ「何かあったのでは?」と異変に気づいてもらえるかもしれません。
特に毎日病院で話しをしている方々ですからお互いの持病なども良く知っており、なおさらちょっと様子を見に行ってみようかしら?となるものですよね。
私が以前担当した現場でも同じような経緯で発見された方がいらっしゃいます。その方は残念ながら既に亡くなられていましたが真夏の暑い時期でしたのですぐに発見してもらえた事は不幸中の幸いだったのかもしれません。
もちろん、病院に限らず毎朝いきつけの喫茶店でモーニングをして雑談したり、囲碁や将棋サロンでもいいですし、毎朝の散歩友達っていうのもいいですよね。
高齢社会になって身近に親族が誰もいないなんて状況は珍しくないご時世です。今後ますます増えると予想される高齢者のひとり暮らし世帯。
何かあった際に異変にすぐに気づいて様子を見にきてくれる。そんな友達がいるだけで心強いものですよね。皆さんも「鍵友」見つけてみませんか?
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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