名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.01.12
大家さんの勘違い?
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日は鏡開きでしたね。最近の鏡開きセットに入っているお餅ってすんごく美味しいですよね。つき立てのお餅は格別ですが市販のお餅も捨てがたしです!
さてさて、先日の日曜日の話ですが、自宅でのんびりしていたところにご相談のお電話が掛かりました。県外からのお問い合わせですが、かなり高齢の男性のようでなかなか発音が聞き取れず苦労していたのですが、どうにも原状回復に関するご相談のようです。
この1月から4月末くらいまでは賃貸業界の繁忙期であり、入退去がそこかしこで行われています。ですので、遺品整理に限らず原状回復に関するご相談が急増する季節でもありますので、今回のお電話も入居者からのご相談かと思われました。
話しを聞いていると、なんでも退去明細に敷金の他に30万程支払うように書いてあるらしく、こんなことが起きるのか?というご質問でした。室内はタバコのヤニ汚れが酷いらしく壁はヤニ汚れで相当黄ばんでいるとのこと。
入居期間によってはタバコのヤニ汚れを原因としたクロスの張替え費用は入居者の負担になる場合もあることを説明していると、ご相談者の方となにか話しが食い違います。何故か30万の支払いを入居者にするというような発言がちらほらと出てきて、あれ?もしかしてご相談者は大家さん?ということにやっと気づきました。
再度、大家さんの立場として話を確認してみると、入居者の方がかなりのヘビースモーカーらしく室内はタバコのヤニ汚れが酷く、かなりの原状回復費用が掛かりそうとのこと。なのに、管理会社から届いた清算明細には30万円を入居者に支払ってくださいと記載されており、なんで私が支払わないといけないんだ!?というご質問でした。
入居者に30万?敷金とは別に?ええぇ?原状回復費用を家主が負担するという意味で管理会社が家主にその費用を請求しているといのなら話はわからないでもないのですが、ひたすら入居者に支払うと書いてあるとおっしゃるばかり。
正直、管理会社が書かれているものなのだから管理会社に問い合わせて頂くのが一番ですよと返しても、何故か納得いかないようで相談の電話が終えられません。
もう少し詳しく聞いてみるかと話を続けてみると、入居者はちょうど6年目で退去されていますので、クロスの残存価値などは既に無い状況と考えられます。でも、フローリングの焦げ跡やエアコンの日常使用を超えたようなヤニ汚れでしたら入居者の方と費用負担の話し合いはできるのではないでしょうか?などなどお電話で分る範囲でお答えをしていました。
すると相談時間も30分を超えたあたりでなにやら電話の向こうでガサゴソし始めて、管理会社から届いた手紙の内容を朗読され始めます。「(時効の挨拶からはじまり)・・・・敷金とは別に7万円を入居者にご返却ください・・・室内の清掃費用は・・・」とじっと朗読される内容を聞いていると、30万円を入居者に支払うという内容は聞こえてきません。
「え~っと、その内容ですと、12月分のお家賃に加入金がありますので、過入金の分の7万円を入居者に敷金とは別に返却が必要で、30万というのは管理会社が室内の原状回復に必要な見積もりを提示されているのではないでしょうか?」と朗読された内容から聞き取れたことを要約して伝えると。
「えっ?そうなのか?わしが入居者に30万払うというわけではないのか?」と、やっと管理会社からのお手紙の意味を把握されたようです。そのお手紙を実際に確認したわけではないですので確かなことはわかりませんが、おそらくそうなのではないでしょうか。
ただ、変な誤解があってもいけませんので契約している管理会社に再度内容を確認していただいて、それでも納得できない部分があれば再度ご連絡くださいねと伝えたところで、ご相談者の方も満足されたのか「おう、ありがとな」とご相談電話終了となりました。
いつも入居者側からの相談が多いもので、ついつい先入観を持って話を聞いてしまいましたが、原状回復に関しては大家さんにとっても大問題ですよね。大家さんからのご相談も大歓迎ですので原状回復の取り扱いでお困りでしたらご相談くださいね。
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