名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.01.15
遺品整理 早期発見に繋がった理由は?
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
この間新年が始まったと思ったらもう1月も約半分が過ぎようとしています。このままいくと今年は雪で作業の邪魔をされずに春を迎えられるのかな?
さてさて、先日事務所に届いた1通の相談メール。時刻は既に日付を跨いで次の日になっているところでしたので自宅で本を読んでいたのですが、携帯電話に事務所のメールが転送されてきました。
それは賃貸物件で亡くなられた故人のご遺族からの相談メールでした。ちょうど役場も休みに入るタイミングだった為、どこに相談していいのやらとインターネットで探されて当事務所にたどり着かれたようです。
相談内容は多岐に渡り、生活保護の場合の役場の対応や賃貸物件の整理、そして相続問題や相続放棄に関する事項など、文面からは突然のことで慌てている様子は伺えるのですが、メールの内容は非常に理路整然としており、こちらとしては何が疑問でどの箇所について聞きたいのかが一目瞭然となっており非常に対応のしやすいご相談でした。
こういう深夜に届いた相談ではメールが非常に役に立ちますよね。深夜に電話というのはどうしても気が引けますが、メールなら先方の都合のいい時に確認していただけますから。その後1時間程かけて問い合わせに関する返信を作成して送り返しました。
その後も話しが進む都度、何度か相談メールでやり取りを行って状況を見守っていると、役場や警察そして家主側とも話しが進み解決に向かっているご様子で安心しました。
今回の事案はあまり詳細は書くことは出来ませんが、1点だけ非常に参考になる部分がありました。それは故人の方が発見された当時の様子です。
いくら真冬で気温が低い時期とは言え、人が亡くなった後にご遺体が長時間放置されてしまっては腐敗が進みどうしても死臭などの問題が出てきてしまいます。
遺体の損傷が進むにつれて、死臭などの臭いの問題はもちろん、遺体が流れてくる体液や血液などで建物自体、場合によっては階下のお部屋にも影響が出てきてしまいます。
ですから、独居の方にもしもの事があった場合は早期発見が大事となります。たとえ、救命が間に合わなかったとしても早く発見してあげることはご遺体の損傷を防ぐと同時に故人の尊厳を守ることにも繋がるのです。
話が逸れましたが、今回のご相談者の方から聞いたところによると、故人は死後1日で発見されたそうです。不幸中の幸いとも言える独居の高齢者としては異例の発見の早さ。どうして、こんなに早く発見してもらえたのでしょうか。
独居の高齢者が亡くなった後に早期に発見されるケースにはいくつかあります。毎日顔を会わせている病院仲間が異変に気づいた。訪問ヘルパーが自宅を訪れた際にたまたま発見された。テレビやラジオの音、照明の明かりなどが一日中付いていることを不審に思ったご近所の方が様子を見に行って発見した等々です。
いつもいるメンバーの一人がいないというのは仲間内からしたら非常に違和感を感じるものです、日常と違ったこと、非日常が発見に繋がるとも言えます。
今回の方もそんな普段とは違った様子が発見に繋がりました。それは住んでいる賃貸物件の家賃の入金連絡です。なんでも故人の方はとても律儀な方だったらしく、毎月家賃を決められた日に振り込み、そしてその入金連絡を大家さんに必ずされていたそうです。
そして今回はその入金日にいつも連絡をくれている入居者から連絡が無かったことを不審に思った家主がわざわざ部屋まで様子を見にいき発見されたとのこと。日頃の付き合いがどれだけ大事かを教えてくれる出来事ではないでしょうか。
最近は大家と店子のような人情味のある関係は少なくなってきています。多くの賃貸物件では管理会社が間に入り、家賃も自動引き落としが主流、まして家賃が入ってないからといって心配して様子を見に来てくれるようなことは稀で反対に督促状が届くの一般的とも言えます。
今回のご相談では独居の高齢者にとって住みやすい賃貸とは何かを非常に考えさせられることとなりました。
←ブログの内容が面白ければ1clickして頂けると励みになります!
にほんブログ村
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や生前整理、賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。