名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.02.04
遺品整理の現場から見た高齢者のお引越し
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
節分も終わりましたね。皆さん、豆まきや恵方巻は堪能されましたでしょうか。私は恵方巻を堪能しました面倒な手間なく一本買って食べれば済むお手軽感がいいですよね。
さてさて、遺品整理の現場で良く遭遇する生活スペースが極端に狭いお宅。荷物が多かったり、ごみ屋敷になっていたりと様々な理由はございますが、高齢者の引っ越しで失敗しやすい共通点がいくつかあります。(あくまで遺品整理の現場から見た私見ですが)
遺品整理の現場では大物家具がお部屋を占拠してしまい、生活スペースが家具だけで半分位埋まってしまっているケースを良く見かけます。
ご依頼者の方の話を聞いていると、昔はマンション、一戸建てなどに家族で住んでいたけれど、子供たちが独立して夫婦や一人で生活するには広くなりすぎたご自宅から小さな部屋へと引っ越しをしているケースです。
高齢者の一人暮らしですと、階段の昇り降りの手間から二階は物置き部屋になっていたり、広いご自宅では掃除の手がいき届かなくなってしまったりと住み慣れた我が家ではありますが何かと不便も出てくるものです。
そういった場合に今よりは狭いけれども家賃が安くて掃除もしやすいし段差も少ないマンションや高齢者用住宅にお引越しされるケースがあります。
当然その時に悩むのが何を持っていき、何を処分するのか?ということです。広いご自宅から狭いお部屋への転居ですから今のご自宅にあるすべてを持っていくことは出来ません。
使い慣れた家具や大切な物、思い出の品などを優先していくことにはなるとは思いますが、何かしらは処分に回さなければならなくなるでしょう。
ただ、高齢者の方の中にはまだまだ物を捨てることに対して拒否感を持たれる方も多く、できるだけ多くの物をそのまま転居先に運ぼうと考えられる方もいらっしゃいます。
その結果、部屋の中には普段の生活スペースを圧迫するくらいの大きな家具が部屋を占拠したり、あるお宅では引っ越しの際の段ボールに入ったままの衣類や生活雑貨が室内にうず高く積まれていて家具と段ボールの間のちょっとしたスペースで寝起きをされていた方もいらっしゃいました。
特に婚礼家具などが代表的な大物家具で狭い部屋に連結された箪笥類が並ぶだけでもの凄い圧迫感があったりします。しかもこれらの家具は一生ものという事で造られていますので材質も良く重たい物がほとんどで、一度設置してしまったらなかなかおひとりでは模様替えなども出来ません。
もちろん、箪笥類の中には大切にされてきただろう着物類やたくさん衣装などが保管されているので一概にそれがダメだとは言えないのですが、高齢者の事故は外よりも室内で起きていることがほとんどという現状から考えるに、住環境を整えることは健康で安全な生活を続けていく上ではとても重要だと考えています。
ですので、もし高齢者のお引越しをお手伝いされるような事がありましたら引っ越し先の広さと持っていく荷物の量や大きさを見比べてあげて、「こんなに持っていっても大丈夫?ちゃんと生活できるスペースが取れるの?」と一緒に考えてあげると良いかもしれません。
特に東海地区は巨大地震の心配もありますから、家具や段ボールなどに囲まれた日常は避けたいですよね。
←ブログの内容が面白ければ1clickして頂けると励みになります!
にほんブログ村
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や生前整理、賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くださいね。