名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.04.19
遺品整理、勝手にすると危ないかも
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
昨日ちょっとした買い物で事務所を空ける際にパソコンの電源を入れたままにしていたのですが、買い物から戻ってきたらWIN7だったOSがWIN10に勝手にアップグレードされていました。
アップグレードに同意した訳でもないのに勝手にするなよ、、、、、、WIN7が使いやすくてギリギリまで使用するともりでしたがなんだか強制執行された気分です。
さてさて、遺品整理の現場でも「勝手にするな」という言葉を聞くことがあります。遺品整理は突き詰めて考えれば故人の財産整理なわけであまり気にしていないかもしれませんがいろいろな法律が背後に隠れていたりします。
例えば「相続」、私たちのような遺品整理や特殊清掃を専門で行っていると「相続放棄」の手続きを検討した方がいい場合があります。特にこれからの季節で夏に近づくに連れて増えてくる熱中症を原因とした孤独死や孤立死といったケースでは相続放棄をしなければ遺族に多額の負債が掛かってくる場合があります。
そんな際に大家さんや管理会社に急かされて、言われるがままに遺品整理をしてしまうと、故人の財産を処分したとして相続放棄をすることができなくなってしまう可能性があります。
急いでいたらから近所のリサイクルショップに買い取りと処分をまとめてお願いした。こんな場合は売却価額にもよりますが市場価値があった物を処分したとされる場合が高いですので要注意です。
例えば「遺産分割」、遺言書などで故人が財産の帰属先を決めていなかったような場合は故人の財産は相続人の共有状態になり、それを遺産分割の手続きでそれぞれどの財産を取得するのかを決める手続きとなります。
ですので、相続人のひとりが勝手に故人の遺品整理を行い欲しいものを持っていってしまうというわけにはいきません。過去にも遺品整理の前ですが遠方の親戚が大家から鍵を借りて勝手に家探しして貴金属類を持っていってしまったという状況に出くわしたことがありますから相続人どうしで争わないためにもスタンドプレイは控えるべきですよね。
この他にも遺品整理と生前整理での違いや現場の状況によって関わってくる法律が様々に異なってきます。
長年遺品整理の作業に携わっていると見積もり後に「家族や親戚から勝手にするなと言われてしまいまして、、、、」というように作業の予定をいったん取り止められる方もいらっしゃいます。それはそれで仕方のないことです。
見積もりの段階でストップが間に合えば問題ありませんが、作業が完了してから家族や親戚から「なんで勝手に片づけたんだ!」と言われてしまうと、もう元に戻すことができませんので場合によっては上記のような問題で家族や親戚間で大問題になってしまうこともあります。
遺品整理や生前整理を行う際は家族や親戚の方などにも電話やメールなどで構いませんので一報を入れてから行うようにするといいですよね。遺品整理や生前整理で困ったらいつでもご相談くださいね。
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名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に東京、大阪など全国で遺品整理・特殊清掃のご相談を受け付けています。
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