名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.05.16
お礼の手紙を頂きました
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
暖かいというか既に暑いといった感じになりつつありますね、熱中症には十分ご注意ください。
先日、事務所のポストを確認したら綺麗な封筒に入ったお手紙が届いていました。お!ラブレターか!?(笑)と、なわけあるかいっ!と自分で自分に突っ込みをいれつつ差出人を確認してみると特に業務を受注している方というわけでもなさそうです。
???と思いながら中身を確認してみると便箋に丁寧な文字がびっしりと、、、最初は何かの営業レターかと思っていましたが内容を確認してみるとお礼のお手紙でした。
この方は遺品整理の作業を実際にご依頼頂いた訳ではなく、電話相談にお電話頂いた方で相談していたお悩みが無事解決してひと段落したので、とわざわざお礼のお手紙を書いてくださったようです。
詳細は書けませんが、ご家族が自殺されてほとほと困っている時に当事務所のホームページをご覧になりご相談頂いたという経緯です。
お手紙を頂いてから過去の相談履歴やメールを確認したからかなりの回数やりとりをしており、相談内容確認しているうちに私自身もだんだんと思い出してきました。
相談内容を簡潔に言うなら賃貸物件で家族が自殺してしまい大家さんや消費者金融などにどのように対応していけばいいのか?というものです。
言葉にしてみればあっさりとしたものですが、抱えている問題は単純ではなく、自殺に伴う家主との原状回復や損害賠償問題、遺族はどこまで責任を負わなければいけないのか、借金についてはどうすればいいのかなど遺族にとってはもう泣きたい気分だったと思います。
メールでのご相談や電話での相談を何度か繰り返し、ご家族の状況や賃貸借契約の確認、借金の額などを確認して最終的には相続放棄が一番安全だという結論になり、司法書士の先生を紹介して相続放棄のお手伝いいたしました。
現在は相続放棄をした結果、賃貸物件や借金の件もスムーズに解決でき、やっと平穏な日常が戻ってきたとのことですのでこちらとしても一安心です。
ただ、頂いたお手紙の中には当時の状況が書いてあり、それを読んでいていくつか考えさせられました。
ご相談者の方は事故が発生した後に対応策を相談する為に弁護士事務所や法テラスに相談されたようです。しかし、弁護士事務所の相談料の高さや敷居の高さに腰が引け、また法テラスでは何故か片付けるのが人情として当然なのではないですか?という少しズレタ回答をもらったそうです。
当然そんな事が聞きたい訳でもないご相談者とその家族はだんだんと法律家への信頼を失い、もう全てをやってしまって何も考えたくない!借金してでも片付けていけばそれでいいのではと思うようになったそうです。
遺品整理を専門で行っていますとこういうご家族の気持ちに良く触れます。もう諦めかけていた室内の清掃や手続きについてすべて引き受けて、無事完了した際に頂ける「ありがとう。助かった」「おたくに頼んで本当によかった」という言葉にはこれまで経験してきた仕事では得られなかった心から出た言葉の重みを感じます。
反対に言うならば依頼者やご相談者の方はそこまで追い詰められていることの表れでもあり、解決の糸口が見えず暗闇の中でどんどんと深みに嵌っていってしまい、最後には諦めとも絶望とも言える状況なってしまっているということです。
ご相談者の方も半ば諦めかけていたそうですが、家族が絶望しかけている姿を見て最後にもう一度だけと当事務所にご相談を頂いたとのことです。
それでも、かなりの決意をもってご相談してきたとのことですから、私たち士業と呼ばれる人間が思っている以上に一般の方にとっては「士業」「法律家」というのは相談し辛い相手なのだとお手紙を読んで実感いたしました。
お手紙の最後には私の健康を気遣ってくださる言葉とともに、同じような悩みを抱えている人の力になって欲しいという激励の言葉、そして不安な時に話しを聞いてもらえることがどれほど悩んでいる人にとって力になるのかを実感したとの言葉がありました。
一行政書士の私にどれだけのことができるかはわかりませんが、遺品整理専門の行政書士として、孤独死や自殺問題で悩まれている方の力になっていけるよう努力してまいります。悩んでいましたらいつでもご相談くださいね。
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名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に東京、大阪など全国で遺品整理・特殊清掃のご相談を受け付けております。
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