名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2016.06.03
その遺品整理業者大丈夫?
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。今日は非常に天気の良い名古屋。青空が広がっていて絶好の洗濯日和ですね。
さてさて、最近あったご相談事例からちょっと憤慨する内容をひとつご紹介したいと思います。そのご相談はあるご家族からのご相談で賃貸物件で家族が自殺してしまったという内容です。
最初は自殺後の家主との対応の仕方や損害賠償についての一般的なご質問でした。その後何回かご相談に乗っている内に、まずは汚れている部分や臭いが出ている部分を地元の遺品整理業者に依頼したとの連絡を受けました。
それ自体はなんの問題もなく、隣室から階下から出ている部分を清掃して、まずは苦情を取り除き、苦情の被害を抑えつつ対策を考えるのは当事務所でもアドバイスしてきたところでもあります。
ただ、その遺品整理業者の見積もりや作業内容を聞いて???と思うところがいくつかありお話しを聞いていると、ありえないことをその業者をしていることを知りました。
それは、遺品整理業者が勝手に大家と話をしてしまっていること。遺品整理中に家主や管理会社が状況を聞きにきたり、見積もりの際に今後の予定を聞かれることはよくあります。
それ自体に答えるのは問題ないのですが、この業者はあろうことか依頼者が今後家主側と協議して決めていく部分までも勝手に判断して答えてしまっているということです。
一般的に賃貸物件での自殺や孤独死を原因とする整理案件では「原状回復」をどこまで行うかが問題となります。この原状回復の範囲の決め方によって家主側との協議の仕方も変わり、そして家主側から請求される原状回復に掛かる費用も大きく変わってきます。
借主側の行うべき原状回復範囲の考え方によっては、それだけで100万単位で借主側が支払う金額が変わってくるというのに、その遺品整理業者は「ここまでは必ずやらなければいけない部分です!」と家主側に答えてしまっているのです。
私からしてみれば阿呆がっ!と相談を聞きながら叫びたくもあり、情けなくもなった次第ではありますが、もう匙は投げられてしまっている状態です。
この遺品整理業者のせいで今後ご相談者は遺品整理業者が勝手に判断して答えてしまったラインを基準に話し合いを進めていかなければならなくなってしまい、協議のハードルはもの凄く高くなったと言えるでしょう。
大家側からすれば専門家がそういうのだから、そうなんだろうと思うのは当然です。それを大家側と同じ専門家でないご相談者の方がどれだけ言葉を並べてみても一度家主側に定着してしまった認識を覆すのは容易ではありません。
この遺品整理業者は自分の経験から最善の清掃方法やリフォームについて提案しているのかもしれません。しかし、必ずしもそれが依頼者にとっての最善ではないということをもっと考えるべきです。
一部の心無い遺品整理業者では現場の状況を酷く伝えれば伝えるほど依頼料が上がると考えている業者がいます。今回の業者がそうだとは言いませんが、自分の発する言葉ひとつで依頼者に多額の損失を与える危険があるということをもっと自覚するべきだと私は考えます。
遺品整理の専門家と言うなら依頼者の事を第一に考えるべきです。だからと言ってあえて嘘をつけとは言いません。依頼者の事を考えるなら自分で判断して良い部分とそうでない部分はしっかりと見極めるべきだということです。変な遺品整理業者には気をつけましょうね。
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名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に東京、大阪など全国で遺品整理・特殊清掃のご相談を受け付けております。
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