名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2018.05.21
同居孤独死の増加について
おはようございます。名古屋の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。今日は非常に天気の良い名古屋です。風も涼やかで気持ちいいですね。こんな穏やかな天候が後1月は欲しい!!と思いますが直ぐに夏の到来となるのでしょう。夏の暑さに耐えられる体造りを頑張っていきましょう!
さてさて、最近同居している家族が孤独死するというケースが増加しています。先日みた記事では2016年の調査では都内で家族と同居しているにも関わらず異常死した65歳以上の高齢者は2044人もいたとのこと。
この数字の中にはたまたま家族が仕事や学校などで不在にしている時間帯に高齢者が亡くなってしまったというケースも含まれていると思われますが、それ自体は異常ではありませんよね。人がいつ亡くなるか、発作がいつ起きるのかなどは予測し辛いものでもありますので仕方ありません。
本当に異常なのは同居しているにも関わらず死後数日経ってから発見されるようなケースです。私も過去にお手伝いさせて頂いた遺品整理の中では「DVをする息子が怖くて二階に上がれず、息子が死んでいるのに気づかなかった老夫婦」や「認知症の妻を介護する夫が先に倒れてしまい死後数日して近所の方が異常に気づいた」といったケースなどがあります。
第三者が外から事情を聞くだけでは「そんな事あるの?」と思われるような状況でも、遺品整理を行う立場としてご家族の方からいろいろと事情を聞くと「それは仕方ないですよね」と思われることもたくさんあります。
特に「同居している高齢者」というのは、地域の目が向きにくくなります。ひとり暮らしの高齢者の方なら地域の民生員や地域包括支援センターの職員の方が色々と気にかけてくださいますが、同居している家族がいる場合はそうではありません。
当然、家族の方がいるのですから、第三者が呼ばれてもいないのにあれやこれやと口を出す訳にもいかないわけで、たとえ日中ひとりで過ごされることになっていたとしても、おひとり暮らしの高齢者のように定期的な訪問を行うことはされません。
ですので、こういった家族と同居しているけれど、実際にはひとり暮らしの高齢者の方よりもずっと孤独死に近いという方が増加してきているわけです。
これからの季節は熱中症の危険性が非常に高まってくる時期でもあります。高齢者の方の中には冷房機器が体に合わないと使用をされない方も多くいますが、こういった時こそ同居している家族の方が気にかけてあげて日中おひとりになっていたとしても適切に冷房を使用してもらえるように話しあってくださいね。