名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2014.09.13
ピンピンコロリと生きて死ぬには
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
秋も深まりかなり涼しくなってきましたね。朝方「寒っ!」って目が覚める事があり、そろそろ風邪にも注意しなければいけない季節かもしれませんね。
さて、良く自分の最後は「ピンピンコロリ」と行きたいものだというお話しを聞きます。これは高齢になっても元気にピンピンと過し、そして最後は闘病生活などとは無縁にコロリと死んでいきたいという、人生の終え方についての理想をいったものですよね。
男女とも平均寿命が伸びて、日本はこれからもどんどん高齢者が増えていくことになると思いますが、その高齢者の全てがピンピンコロリといった最後を迎えられるわけではありません。
ではどうすればそんな理想的な最後を迎えられるのか?そんな疑問に一つの答えをくれた過去の出会いについてちょっとだけ書いてみたいと思います。
そのご依頼は長年連れ添った奥様の遺品整理の見積もり依頼でした。年明けすぐの見積もり依頼だったと記憶していますがその日は日差しもあり非常に穏やかな天気でした。
現地は近くに土手があり少し入り組んだような場所ではありましたが、見積もりに伺ったご自宅は非常に大きく、母屋とは別に小屋などが複数あり大型の農機などを見ると一見農家?と思えるそんなご自宅でした。
依頼者のご主人様に連れられて奥様のお部屋を拝見させて頂きました。今回片付けるのは奥様の品物だけでしたので非常に少量で見積もり自体は30分も掛からずに終了。次の予定までだいぶ時間が余っていましたのでその後はご主人様の昔話を色々聞かせて頂きました。
若い頃の出稼ぎの話しや戦争時代の思いで、勤務先の社長の話しと、良くそんなに古いことを鮮明に覚えていますねと、関心するくらいすらすらと思い出をお話しされています。もともとお話し好きだったということもあるのでしょうか、喋る言葉は明瞭で姿勢もピン!としており足元もしっかりされています。
しかし、戦争時代のお話をされているのですからそれなりの御年だろうと思いましたので、「ご主人おいくつですか?」と尋ねると、ご主人様は非常に楽しそうに「いくつにみえるね?」と聞き返してこられました。
正直80代前半かなと思っていましたが、そこは営業マン、少し若目に「75くらいですか?」とお答えしました。そうすると「はははっは、馬鹿言っちゃいけないよ、今年で93になるよ」とおっしゃります。
「93歳!ホントに!?」まさかの90オーバーです。私も75はないだろうとは思っていましたがまさか93歳だとは思いませんでした。こんな元気な93歳がいるのかと正直びっくりです。
90歳と言えばもう足腰も弱って、認知症や各種病気で悩まされつつ病院や老人施設で介護を受けながら生活していても全く不思議ではありません。少なくても私はこんな元気な90歳オーバーを迎えている自分の姿は全く想像できませんでした。
あまりに元気なそのご様子に「そんな元気に過されている秘訣はなんでしょう?」と思わず尋ねると、一言笑顔で「笑って過すことだよ」とおっしゃりました。
それを聞いて、ああこれが理想的な歳の重ね方なのかもしれないと感じました。どれだけ医療が発達し見かけ上の寿命が伸びたとしても、チューブに繋がれベットに寝たきりでは人が生きているという「人生」ではないのかもしれないと思うのです。
目の前の93歳のご主人のように笑って元気に自分の足で歩いれいられるようなそんなシルバーライフを送れたらきっと最後は「ピンピンコロリ」だったと思えるんでしょうね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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