名古屋の遺品整理・死後事務専門の第八ブログ
2015.04.25
一番頼りにしていた人に一番迷惑を掛けてしまう?
おはようございます。名古屋市の遺品整理・特殊清掃専門第八行政書士事務所の谷です。
なんかいっきに天気が良くなり片付け日和ですね。寒い間に蓄えたこの憎き脂肪を夏に向けて解消しなければ、、、、動いていても太るのは年齢のせいでしょうか、、、
さてさて、連日終活について書いていますが、今日はちょっと視点を変えて考えてみたいと思います。
終活というと、エンディングノートや遺言の作成、お墓や遺品整理の生前見積もりと準備しようと思えばやることは盛りだくさんです。
終活の一番の目的は老後の時間をより楽しむ為のロードマップを作成するというものです。自分らしい最後を向かえる前に自分らしい人生を精一杯楽しむためには何が必要なのかを知るのが終活ですよね。
つまり、終わりを見定めることによって、そこまでの道順が照らされるということです。照らされた明るい道を迷いなく進めば限りある時間を無駄にせず、最高の時間を過すことができるのではないかと私は考えています。
終活の一番の目的は上に書いたことで間違いないと思うのですが、もう一点大事な事が終活には含まれています。それは残されたご家族の負担を取り除くことです。
考えてみてください。自分が亡くなった後にご家族が何をしなければいけないのかを、葬儀の段取りはもちろん役所への手続きなど人が亡くなるとそれに伴う手続きはとってもたくさんありますよね。
ぱっと思いつくものだけでも、
・葬儀の手配
・役所への手続き
・遺品整理
・財産調査
・金融機関への届け出
・電気水道電話などの会社への届出
・相続人の調査
・相続人との遺産分割協議とその調整 etc
と、財産の多い少ないに関わらずやることは山のようにあります。まして、不動産や金融資産などを持っている方などは相続税の支払いなども考えなくてはならなくなります。
ではこの手続きはいったい誰が行うのでしょうか?もちろんご自身は亡くなっていますので、ご家族の誰かが行うことになります。
その中でも生前に同居して面倒を見てくれた方や安否を気遣って暇を見つけては訪ねてきてくれた方など特に親身になってくれた方が、各種手続きを進めてくれることになるのではないでしょうか。
つまり、生前も死後も一番頼りにしている人に一番面倒を掛けてしまう可能性があるということです。これがご家族やご兄妹の仲が良くて相続も手続きも問題なく進められるご家族なら負担も少ないでしょう。
しかし、「争続」という言葉がある位に相続は揉めることが多いのです。そうなると、他の家族の協力を得られないまま、一番頼りにしていた方が一人で全ての手続きを進めなくてはならなくなります。
もし他の親族の協力が得られないとなると、上に挙げた手続きでも、葬儀の喪主を務め、その支払いを立替て役所や金融機関への手続きをする為に仕事を何日も休み、遺品整理の代金を負担し、さらに相続人の調査の為に戸籍の取り寄せや司法書士や税理士などへの支払いも自腹を切って対処しなければならなくなるかもしれません。
特に葬儀費用などは遺産分割の対象になるものではありませんので、他の親族が故人の財産からの支払いを拒んだ場合は喪主を務めた方が自腹を切ることになる可能性もあります。全国平均で約200万もの葬儀代は決して安くはないですよね。
こう考えると生前に自分の事を親身に世話をしてくれて、死後もその手続きで奔走している方が一番損をしてしまう結果になってしまうかもしれません。
そんな頼りにしていた方に迷惑は掛けたくないですよね?むしろ疎遠な親族よりもぐっと優遇してあげたいと思うのが自然なのではないでしょうか。
ではどうすればいいのか?それこそ終活の一環で親身に身の回りの世話をしてくれた方へ多めに財産を残せるように遺言を残したり、葬儀代の負担をさせないように生前に見積もりを取りそのお金を用意しておく。
エンディングノートに家系図を書いて戸籍調査の資料にしてもらったり、お墓や納骨などの希望を書いておき頭を悩ませる苦労を少しでも減らしてあげる努力が大事となります。
遺品整理もそうです。自分が死んだ後は家族がなんとかしてくれるだろうと何も準備をせずにいると残された家族が遺品整理の費用やそれに掛かる時間、通帳や貴金属、印鑑や保険証券などの重要書類の捜索に忙殺されてしまうかもしれません。
一番お世話になった方に一番迷惑を掛けてしまわないようにも生前にできる準備は自分でしておくのも立派な終活のひとつですよね。
名古屋の遺品整理・特殊清掃専門 第八行政書士事務所 代表 谷 茂
第八行政書士事務所は名古屋を中心に愛知・岐阜・三重での遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。
その他の地域にお住まいの方でも遺品整理や相続相談・賃貸トラブルなどのご相談は随時お受け致しておりますのでお気軽にご相談くだいさいね。
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